活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【4月30日】

2011-04-30 | 選書

鎌倉時代も北条執権の期間というのは自分の日本史の中でもぽっくりと抜けている期間です。元寇というエポックはありますが、どういう状態から足利尊氏や新田義貞や楠木正成がでてきて北朝南朝時代から室町時代になっていくのかが、さっぱりなのでありますね。その北条執権時代の中でもっとも善政を敷いたという北条時頼の話、執権時頼と廻国伝説を読み終えました。30歳で執権を息子に引き継いでからは大御所のような院政のような実力者として存在したのですが、身なりをだまして東北地方を廻国したしたらしく、そのことが中世の黄門と言われているゆえんのようです。義経や奥州藤原氏をあまり理由もなく滅ぼしてしまった鎌倉政権は、なんとなく東北の地に引け目を感じていたらしく、時頼はそんな気持ちの中で廻国したということらしいです。真か嘘か諸説別れるようですが、著者は真説です。

「執権時頼と廻国伝説」佐々木馨 吉川歴史ライブラリー

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【4月29日】

2011-04-29 | 雑誌

 雑誌ニュートン6月号を少々読みました。もちろん大地震特集です。日経サイエンスも地震特集でどちらにしようか迷いましたが、地震記事の量でニュートンに軍配を上げました。科学誌以外でも新聞社の増刊などが多く出ていますが、科学記事の方が性に合っていることもあり、他の増刊は買っていません。そういえば、昨日の読売新聞に、三陸で津波によって海に流された家や家財などの漂流物は来年の夏にハワイに到達するという予測が立っているそうです。そのあと、バンクーバーに達してまた太平洋を一回りして、3年後くらいにもっとも多量に流れ着くという予想だそうです。民家の屋根がそのまま流れている写真がありましたが、ひょっとしてそういう漂流物には犠牲の方々が紛れている可能性もありますよね。膨大な量の漂流物を検証することは不可能なので、神と自然の成り行きに任せるしかないのでしょう。

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【4月28日】

2011-04-28 | 選書

執権時頼と廻国伝説の二日目。時頼は深く仏教に帰依していましたが、主には真言密教と臨済宗を合わせた禅密主義でありました。鶴岡八幡宮が密教の宗教センターであり、建長寺が臨済禅の象徴であったそうです。そこに登場するのが日蓮であり、時頼に立正安国論をぶつけます。立正安国論では法然の浄土宗が徹底的に否定されますが、日蓮は浄土宗否定と引き替えに法華経の採用を呼びかけたということだそうで、しかし時頼は日蓮の法華経至上主義を否定します。ここから日蓮の法難が始まるということになります。他の仏教宗派に比べて日蓮宗は孤高の感じがしますが、日蓮の自信がうかがえるともいえますね。

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【4月27日】

2011-04-27 | 選書

JR横須賀線を北鎌倉駅を降りれば目の前が円覚寺でそのとなりには建長寺があり、これを建立したのが5代執権北条時頼で、彼は名君だと言われいるそうです。鎌倉時代の黄門様とも言われているそうで、御家人同士の諍いも公平に裁き、庶民の生活安定にも尽くしたということからだそうです。鎌倉時代は源三代のあとの執権政治はどうも興味が薄く、NHK大河ドラマも全然見ませんでしたが、そうはいってもこのところは日本史の本を読むことが多く、ここだけを外すことが出来ず、この時頼のことが書かれた執権時頼と廻国伝説を読んでいます。

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【4月26日】

2011-04-26 | 新書

副題が我々の世界は本当に三次元かという「余剰次元」と逆二乗則の破れを読み終えました。現宇宙に存在する4つの力のうち、弱い力、強い力、電磁力は三次元の範囲で到達しますが、もっとも作用の弱い重力は次元を超えて及んでいるらしいというのがこの話です。それには万有引力の法則がどのレベルまで真であるかを実験的に調べる必要があるということで、著者もそれに取り組んでいます。万有引力の法則が破れた所に余剰次元がコンパクト化されている証拠を見いだそうというのです。もちろん、我々の目から余剰次元を見ることは不可能です。でも想像するだけで(素人ながら)面白いと思います。

「「余剰次元」と逆二乗則の破れ」村田次郎 ブルーバックス

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【4月25日】

2011-04-25 | 新書

「余剰次元」と逆二乗則の破れを五分の四まで読みました。物理学の4つの力を統一しようとする大統一理論は重力だけがなかなか統一のまな板に乗りません。それは他の3つの力に比べて格段に弱いからだといいます。万有引力の法則によるしばりがその一因なのですが、万有引力の法則は実は至近距離も成立するかというと、数センチという世界で成り立つかどうかの実験は出来ていないのだそうです。宇宙レベルの距離では精度欲分かっているのですが、近距離では精度が悪く、法則を確認できていないというのは意外と知らない事実ですね。どこまで近距離で成立するのかという実験が日々行われているようです。

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【4月24日】

2011-04-24 | 雑誌

超大昔の歴史読本(1986年)5月号を引っ張り出して徳川御三家のすべてという特集を読んでいました。神田の古書店街に行くとけっこう古い歴史読本などがまだ並んでいますが、こういうものの特集は読んでいて古さをあまり感じません。特に最近研究が進んでいる古代史と違って御三家などはある程度定まった解釈となっているのでよけいでしょう。今日は天気も良く窓から気持ちがいい風が入ってきて、風に吹かれて読んでいました。

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【4月23日】

2011-04-23 | 雑誌

鉄道全路線公営鉄道・私鉄編5、6、7を読みました。大阪市交通局、新京成電鉄、広島電鉄などですね。

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【4月22日】

2011-04-22 | 新書

物理学の本、「余剰次元」と逆二乗則の破れというちょっと難しいタイトルの本を読み始めましたが、まぁブルーバックスなのでそう難解な話ではなく、むしろ著者が若い気鋭の学者であることから、一般教養としても使える学生向けの話し方で読みやすいです。とはいえ、量子力学と相対性理論と万有引力の法則の話ですからある程度この手の本を読んだことがある人の方が理解が進むと思われますね。力の及ぶ範囲は距離の二乗に反比例するというのが逆二乗則というのですが、引力(重力)や今問題の放射線もこの法則に則っているのです。つまり、倍離れれば4分の1に10倍離れれば100分の1になるということです。

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【4月21日】

2011-04-21 | 選書

信長革命を読み終えました。戦国時代は各大名が争って上洛して天下を争っていたかのイメージが小学校の頃からありましたが、実はそういうことはなく自領を守ることを第一にしていたのですね。今川義元も桶狭間で敗れた時は上洛しようと思って信長を一蹴しようとしたのではなく、信長が三河をちょろちょろといじくり回して挑発したのに乗って出てきたところを(信長の計算通りに)やられてしまったというのが本当のようです。信長、奇跡の勝利とかいうのではなく(もちろん戦いに運不運はありますが)勝とうと思って誘った戦いであったのでありますね。その信長は戦国大名でただ一人、日本を考え、スペイン・ポルトガルの覇権から守ることを考えて天下統一をなそうとしていた革命児であったのです。現代で一番人気のある戦国大名も当時はその急進性から一番嫌われていたともいえる存在だったようです。明治以降、脱亜入欧あるいはマルクス史観(唯物史観)による歴史観による人物像、歴史解釈がされてきましたが、最近はいろいろな史実の発掘、研究が進みそのあたりの見直しも進んでいて教科書の書き直しも必要な情勢のようです。
ビックコミックオリジナルは昨日が発売日でしたがすっかり忘れていて今日買って読みました。

「信長革命」藤田達生 角川選書

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