巨人たちの星を読了。ガニメデ三部作の最終巻ですが、一番SFらしいそしてスペースオペラの雰囲気もある作品でした。前2作の謎が一気に明らかになるのですが、地球を長年監視してきた異星人は人類の中に紛れ込んで歴史を操っていたというのは、どこかでも聞いたことのあるような発想です。隣人はひょっとして異星人かもしれない、それもインベーダーだ、という発想です。いずれにしても面白かったです。米ソ2大超大国が地球の中心であるというは80年代初頭に作られた作品ならではということになりますね。まさか30年後のことは想像できなかったか。科学の夢はいくらでも想像して書けますが、人の世界がどうなるのかは一番想像できないことでしょう。現在のアラブ情勢を見てもそれがわかります。
「巨人たちの星」ジェイムズ・P・ホーガン 創元文庫