第37回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 決勝
2015年12月27日(日)14:00キックオフ
等々力陸上競技場
アルビレックス新潟レディース 0 - 1 INAC神戸レオネッサ
日テレ・ベレーザを応援しているイマノ氏は、早々に決勝戦のチケットを購入していたらしい。ところが、準決勝でまさかの敗退。それでも観戦に行くというので、同行することにした。ちなみに我が浦和は、準々決勝で早々に姿を消している。先日、引退を発表した澤穂希のラストゲームとあって、等々力陸上競技場には2万人の大観衆が集まった。しかし、サポーターの数では新潟が圧倒していた。かく言う我々も新潟側に座ったため、神戸の応援は全然聞こえない。このあたり、なかなか複雑な選手とクラブとサポーターの関係が顕著に現れている。
当然のように、澤はゴールを決めてチームを優勝に導いた。出来過ぎた結末を自らの手で引き寄せるあたりは、やはり特別な選手なのだと思う。すごいねえ。さすがだ。
しかし、それ以上に今日の試合で感心したのは、新潟の上手さであった。堅い守備からのビルドアップは、神戸より数倍完成度が高かった。むやみに前へ蹴り出すことはしない。それは、意図のないパスがほとんどないということである。その意識はJ2のチームより徹底されているみたいだ。外へ中へ逆サイドへとボールを運ぶ連携は、チーム力の高さをうかがい知ることができる。あとは決定力があれば、さらに強くなるだろう。キャプテン上尾野辺がサイドに開いてゲームを作るあたりが、実は今日の試合の見どころであったような気がする。
どういう立ち位置で何を観るか?それによって得られるものは異なる。素直に「澤すごかったね」という感動がある一方で、本気で勝ちに行った新潟の頑張りもまた感動に値する。新潟のホームゲーム扱いのはずなのに、何でアウェーの白いユニフォームだったのかなあ。
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