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the days turn into months and years

まつもと市民芸術館

2011-09-25 | design

伊東豊雄
AUG 2004
SRC−2F+7F / 19,184m2
http://www.toyo-ito.co.jp/

今年の8月、小澤征爾氏が復帰のタクトを振ったのがこのホールです。世界的指揮者と世界的建築家のコラボは、それはそれは魅力的だと思います。言うことなし。

うねうねとうねった曲面と手作りガラスをはめ込んだGRC板の外壁が目を引きますが、圧巻はエントランスからロビーへと続くアプローチです。メディアテークでも感じたことですが、異次元の空間体験といった趣きです。その空間には「斬新」という言葉が似合います。設計者自身が「エレガントな空間」という主ホールを是非体験してみたいですね。写真で見ると、馬蹄形の舞台をピンクのグラデーションで覆っています。エレガントというよりセクシーです。

毎年開催されているサイトウ・キネン・フェスティバル松本の主会場となっているのが、このまつもと市民芸術館と長野県松本文化会館と松本市音楽文化ホールです。規模も趣向も異なるため単純な比較はできませんが、フェスティバルの時は音楽文化ホールもこのホールと同列に並ぶわけです。そういう意識を持たなければなりませんね。建築はそれぞれが果たすべき役割を担っているはずです。25年の歳月を背負ったホールには、「斬新」はなくても「歴史」があります。

ちなみに、個人的好みから言ったら、音楽文化ホールの方が100倍かっこいいと思いました。いろいろな意味で良かったよね。

            

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