football smile

the days turn into months and years

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

2020-06-07 | book

若林正恭
14 JUL 2017
KADOKAWA
Amazon.co.jp

「プンタ要塞とモロ要塞を隔てる運河の下の海底トンネルを抜けると、一気に景色が市街地からキューバの片田舎に変わる。太陽の光を受けた南国の植物の葉が、様々な方向に光を散らしている。カリブの島のありのままの風景に目を奪われていると、肩をトントンと叩かれた。」

という本を読みました。「ナナメの夕暮れ」が思いのほか面白かったので、もう一冊読んでみようというわけです。いろいろ調べていたら、斎藤茂太賞(紀行・旅行記、旅に関するエッセイ及びノンフィクションを対象とする賞)というものを受賞している作品があるようなので、早速手に取ってみました。賞の審査員には、大好きな椎名誠氏の名前もあります。期待できそうです。

キューバの旅を介して作者の視点や思考が展開されているという構成ですが、そこにはやはり旅をすることによって得られるきっかけがあるのだなあと感じました。最終日、一人でバスに乗ってビーチへ向かう下りが好きです。資本主義であれ社会主義であれ、本当の自由はどこにあるのか?何となくわかったような気がしました。

コメント
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