Jリーグ・ディビジョン2 第37節
2014年10月19日(日)13:00キックオフ
レベルファイブ スタジアム
アビスパ福岡 1 - 1 ザスパクサツ群馬
アギーレ・ジャパンには目もくれず、2週連続のJ2観戦となった。何かと仕事で来ることが多い九州である。実はその度にスタジアムへ通っている。昨年は大分と熊本で観戦しているし、それ以前には鳥栖に2度も行っているのだが、どういうわけか福岡では未観戦だった。空港から近いし、いつでも行かれるだろうと高を括っていた節もある。というわけで、ようやくというか、今更の感すら漂うレベルファイブスタジアムへ初見参。
福岡空港から直通バスでアプローチすると、円盤のようなスタジアムの外観が見えてくる。トラス屋根の曲面が美しい。今、仕事でラグビー場の改修計画をやっているのだが、ここのトラス屋根と同じメーカーで検討してもらっている。なるほど、こういう感じなのか。やはり写真だけではわからないものだ。最近はスタジアム改修の仕事が多く、それらはみんな自分のところにやってくる。おかげで楽しく仕事ができるのだ。有難いねえ。サッカー観戦ばかりして!と言われても、いやいやこれも仕事ですから、ということになる。
昇格とも降格とも無縁の両チームの戦いとあって、若干モチベーションに欠ける試合展開が続いた。緊張感のなさは、つまらないミスを生む。これでは観ている方も辛い。注目していた福岡のエース城後の動きもいまひとつ。というか、福岡はそこまでボールを回すことができない。どちらかというと、試合のペースを握っていたのは群馬だったように思う。終盤、途中出場の坂田の同点ゴールが決まると、ようやくスタジアムに熱気が出てきたのだが、如何せんちょっと遅過ぎでしょう。
正直ほとんど初めて見る選手ばかりで、何の知識も持たずに観戦したのだが、目に留まる選手というのは、どんな試合にもひとりは存在するものである。この試合で気になったのは、群馬のMF背番号6小林竜樹という選手だった。全然知らない選手だけど、彼がゲームをコントロールしているのは明らかだ。途中から彼の動きを追っていたのだが、その動きの質は素晴らしかった。何よりセンスを感じる。ああ、こういうところにもこんなに上手い選手がいるのだなあと感心した。
いつもは浦和レッズを応援しているけど、たまに松本山雅FCがJ1に昇格するといいなあとか、徳島ヴォルティスはやはりJ2へ降格かあとか、今年も水戸ホーリーホックは定位置だなあとか、そういうことを考える。ホームスタジアムでの観戦経験が、そのクラブへの思い入れを深くする。サッカーはどこにでも存在する。それが当たり前になった今こそ、その当たり前を大切にしたい。たくさんスタジアムへ行こう。それは、趣味であり仕事であり、そして人生でもあるのだから。