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the days turn into months and years

The Art Of Parties

2011-04-18 | music

Japan
1981
VEP 305
http://www.davidsylvian.com/

レコードを語る上で、12inchシングルに触れないわけにはいかない。それは何かというと、シングル曲をリミックスして時間が長くなってしまったので(ロング・バージョンとかリミックス・バージョンと言われるもの)7inchのEP盤には納まらない。そこで、録音時間の長い12inchのLP盤に入れましたという代物である。レコードの構造を考えればわかるけど、通常片面に5曲入れるところに2曲しか入れないわけだから、当然溝の間隔に余裕ができる。すると音が安定して良くなる。と言われている。さらにレコードの外側と内側でも音質に差があるらしい。外側の方が良いのだ。アルバムの曲順を決める際、シングル曲を1曲目に収録することが多いのはこのためである。と言われている。12inchシングルというのは主にDJが使用するものなのだが、マニアにとってもレアな音源であることに代わりはなく、こうして輸入盤を買いあさっていたのだ。今はどうかわからないけど、当時は西新宿にこうしたレアな輸入盤を扱うレコード屋さんが多くあった。

というわけで、ようやくジャパンについて。オリジナル・アルバムは5枚出ているけど、これはラスト・アルバムからのシングル・ナンバーで、断然この12inch盤に収録されているバージョンがかっこいい。後期というか解散直前にバンドの絶頂期を迎えるという運命は、そのカリスマ性を格段に引き上げたと思う。音楽的にもある到達点に達した感がある。スティーブの複雑怪奇なドラムに、自由奔放なミックのベースが絡むリズムは、感性が崩壊されてしまう程に革新的であった。

ちなみにこれはイギリス盤を所有。まあ、こういうレコードは、音が云々ということではなくて、持ってるだけで価値があるのだ。

コメント (6)
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