Jリーグ・ディビジョン2 第12節
2005年5月14日(土)14:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 1-1 徳島ヴォルティス
池袋から湘南新宿ライン特別快速で約1時間。ちょっとした遠足気分でやって来たのは、昨年来る機会を逃してしまった平塚です。車窓を流れる見慣れた風景が、戸塚や大船あたりから一変するような気がします。山も海もない埼玉に住む者にとっては、異国情緒溢れるその風景に思わずつぶやいてしまいます。「田舎だなあ」
ここへ来るといつもベルマーレというクラブの歴史を考えてしまいます。フジタ工業サッカー部を母体に93年にベルマーレ平塚として誕生。94年にはジュビロ磐田と共にJリーグへ昇格。天皇杯でタイトルも獲っています。田坂和昭、小島伸幸、岩本輝雄、呂比須ワグナーといった日本代表選手も多数輩出してきました。95年~98年には、現在セリエAで活躍する世界の中田英寿が在籍し、ベルマーレ黄金時代が到来したかに思えました。しかしそんなチームも中田がペルージャへ移籍し、99年にとうとうJ2へ降格してからは未だ復活の兆しは見えてきません。スタジアムで、ぼろぼろになった「背番号7NAKATA」のユニフォームを着ているサポーターを見つけると、その低迷期の長さを感じて複雑な気持ちになります。どん底からはい上がってきたレッズとは逆に、頂点から転落してしまったベルマーレ。それでも復活を信じて必死で応援するサポーター。
そういうわけで、ここではいつも湘南を応援する(過去には緑の旗を振ったこともある)のですが、今回ばかりはごめんなさい。そう、おいらは徳島ヴォルティス関東サポーターなのだ。J2Mさん、関東の試合は任せてくれ!
開始早々から徳島ペースで試合が進みます。この日も中盤が上手くボールを回しています。秋葉や筒井から伊藤へ、そこからさらに両サイドの金へ冨士へとパスが通ります。湘南の4バックが整わない隙に、裏を狙って大島と羽地が飛び出します。いいぞ!行け行けヴォルティス!すると前半8分に左からのクロスから金が先制。一方の湘南も今シーズン柏から加入した加藤望を中心に徐々に反撃を開始。その加藤がPKを決めて前半を1-1で折り返しました。後半になると一転して今度は湘南ペース。DFラインも統一されてきて、なかなか徳島の攻撃が思うようにいかなくなります。しかし湘南の攻撃もあと一歩で決定機を逃しているとそのままタイムアップをむかえました。
J1昇格を狙うJ2にとって引分というのは、あまり望ましい結果ではありません。勝点1を分け合っているうちに上位チームが勝点3を積み重ねて、さっさと抜け出してしまいます。どちらのチームも勝ち切る力がまだないと言えるかもしれません。でも徳島にとって挑戦はまだ始まったばかり。今日も良いサッカーをしていたし、このまま力をつけていけば必ずJ1へ昇格できると信じています。
試合を振り返ると2人の選手が印象に残っています。湘南の加藤望と徳島の伊藤彰です。どちらも他チームから移籍してきた、30歳を超えたベテランです。ポジション云々とは関係なく、ゲームを作っていたのは明らかにこの2人でした。他の選手への指示だったり、主審への対応であったり、大人の仕事をこなしていたように思います。それは立派なオジサンとなった自分が参考にすべきもののようでした。若僧にはできない仕事もあるんだぞ!ってか。
2005年5月14日(土)14:00キックオフ
平塚競技場
湘南ベルマーレ 1-1 徳島ヴォルティス
池袋から湘南新宿ライン特別快速で約1時間。ちょっとした遠足気分でやって来たのは、昨年来る機会を逃してしまった平塚です。車窓を流れる見慣れた風景が、戸塚や大船あたりから一変するような気がします。山も海もない埼玉に住む者にとっては、異国情緒溢れるその風景に思わずつぶやいてしまいます。「田舎だなあ」
ここへ来るといつもベルマーレというクラブの歴史を考えてしまいます。フジタ工業サッカー部を母体に93年にベルマーレ平塚として誕生。94年にはジュビロ磐田と共にJリーグへ昇格。天皇杯でタイトルも獲っています。田坂和昭、小島伸幸、岩本輝雄、呂比須ワグナーといった日本代表選手も多数輩出してきました。95年~98年には、現在セリエAで活躍する世界の中田英寿が在籍し、ベルマーレ黄金時代が到来したかに思えました。しかしそんなチームも中田がペルージャへ移籍し、99年にとうとうJ2へ降格してからは未だ復活の兆しは見えてきません。スタジアムで、ぼろぼろになった「背番号7NAKATA」のユニフォームを着ているサポーターを見つけると、その低迷期の長さを感じて複雑な気持ちになります。どん底からはい上がってきたレッズとは逆に、頂点から転落してしまったベルマーレ。それでも復活を信じて必死で応援するサポーター。
そういうわけで、ここではいつも湘南を応援する(過去には緑の旗を振ったこともある)のですが、今回ばかりはごめんなさい。そう、おいらは徳島ヴォルティス関東サポーターなのだ。J2Mさん、関東の試合は任せてくれ!
開始早々から徳島ペースで試合が進みます。この日も中盤が上手くボールを回しています。秋葉や筒井から伊藤へ、そこからさらに両サイドの金へ冨士へとパスが通ります。湘南の4バックが整わない隙に、裏を狙って大島と羽地が飛び出します。いいぞ!行け行けヴォルティス!すると前半8分に左からのクロスから金が先制。一方の湘南も今シーズン柏から加入した加藤望を中心に徐々に反撃を開始。その加藤がPKを決めて前半を1-1で折り返しました。後半になると一転して今度は湘南ペース。DFラインも統一されてきて、なかなか徳島の攻撃が思うようにいかなくなります。しかし湘南の攻撃もあと一歩で決定機を逃しているとそのままタイムアップをむかえました。
J1昇格を狙うJ2にとって引分というのは、あまり望ましい結果ではありません。勝点1を分け合っているうちに上位チームが勝点3を積み重ねて、さっさと抜け出してしまいます。どちらのチームも勝ち切る力がまだないと言えるかもしれません。でも徳島にとって挑戦はまだ始まったばかり。今日も良いサッカーをしていたし、このまま力をつけていけば必ずJ1へ昇格できると信じています。
試合を振り返ると2人の選手が印象に残っています。湘南の加藤望と徳島の伊藤彰です。どちらも他チームから移籍してきた、30歳を超えたベテランです。ポジション云々とは関係なく、ゲームを作っていたのは明らかにこの2人でした。他の選手への指示だったり、主審への対応であったり、大人の仕事をこなしていたように思います。それは立派なオジサンとなった自分が参考にすべきもののようでした。若僧にはできない仕事もあるんだぞ!ってか。