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ホルスト・シュタイン/ウィーン・フィル、ブルックナー「交響曲第2番ハ短調」

2011-07-12 17:25:30 | 交響曲

 今日紹介するLPレコードはホルスト・シュタイン(Horst Stein/1928~2008)が遺した数少ない「ブルックナー交響曲」の1枚である。因みに彼はウィーン・フィルと「英デッカ」に1970年代初頭に「第2番ハ短調」と「第6番イ長調」をレコーディングしている。録音年代順では後者の「第6番」が1972年、本日取り上げる「第2番」は1973年の録音である。彼はブルックナーの交響曲を生涯にこの二つのマイナー作品しか録音しなかったが今となっては大変貴重な遺産となった。
 いずれも発売当時からその評価は高く写真の「第2番」国内盤初出盤「ロンドン・レーベル=SLC2444」(1975年発売)を買い求めた。シュタインは当時筆者も足を運んだ1973年2月のNHK交響楽団定期に客演、日本でも急速にその人気を伸ばしていった。この演奏を聴いても彼のブルックナー交響曲への真摯で端正なアプローチがひしひしと伝わってくる。尚、彼がこの録音で使用している版は「1877年ハース版」を基調にしているようだが「第2楽章」のスケルツォートリオの反復は実行していない。