リムススキー=コルサコフの代表作、交響組曲「シェエラザード」についてはこれまでも何枚かの名盤を紹介してきたかと思うがアンドレ・プレヴィンがクラシック指揮者に転向し「ロンドン交響楽団」音楽監督に就任当時の1968年4月に録音したレコードも忘れがたい1枚である。
この録音の初出盤は国内でも日本ビクターから「RCAレーベル/SX2017」で当時リリースされた。何度となく針を下ろすたびに盤にもキズがつき雑音が気になり始めたので写真の「米RCA盤/AGL1-1330」を1976年に再度買い求めたものである。プレヴィンはその後同曲を確か1981年に「ウィーン・フィル」と再録音しているが筆者は現在も当盤に愛着をもっている。プレヴィンの「ロンドン響」時代のアナログ録音はラフマニノフの「交響曲第2番」を筆頭に素晴らしいものが多くお勧めである。尚、ヴァイオリン・ソロは当時のコンサートマスター、ジョン・ジョージィアディスが務めている。