今日紹介するLPレコードはクリスティアン・ツィマーマンの「ドイツ・グラモフォン」への本格的スタジオ録音デビュー盤でもある懐かしいモーツアルトの「ピアノ・ソナタ集」である。(写真/DG国内盤MG1148)今さら云うまでもないが彼は1975年の「ショパン国際ピアノ・コンクール」で18歳の若さで見事優勝しこの時のライヴ録音も当時発売され世界的に話題を呼んだがその後1978年1月にスタジオ・レコーディングされたDG第1弾がこのモーツアルトの4つのピアノ・ソナタであった。
LPには「第2番ヘ長調K.280」・「第3番変ロ長調K.281」・「第9番ニ長調K.311」・「第10番ハ長調K.330」の4曲が収録されている。ツィマーマンの美学とでも云うべきかフレーズが大変美しく響くモーツアルトである。現在のところこれが彼の唯一のモーツアルトのピアノ・ソナタ録音と思われる。今や50歳代の半ばに達した益々円熟した彼のモーツアルト後期ソナタもぜひ聴いて見たいものである。
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