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カラヤンとショスタコーヴィチ交響曲第10番

2008-11-20 23:10:12 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 ヘルベルト・フォン・カラヤンは生涯にショスタコーヴィチの全15曲の交響曲の中で第10番ホ短調作品93しか実演・録音をしなかった。その理由は謎である。この作品はスターリンが死んだ年いわゆる「雪解け」と言われた1953年に作曲された作品である。また、この交響曲の第3楽章,第4楽章にはショスタコーヴィチの「音名象徴」であるDSCHが現れることもこの作品の特徴でもある。私の手元の資料でカラヤンのこの作品の演奏記録を辿ってみると少なくとも下記の5回が数えられた。
 1)1966年 11/29,30 ベルリン・フィル/ベルリン(同時期、最初のレコード録音ベルリン・イエス・キリスト教会(写真)
 2)1969年  5/29 ベルリン・フィル/モスクワ音楽院大ホール、作曲者臨席(ライヴ録音 メロディアよりCD化されている。)
 3)1974年  1/5,6 ベルリン・フィル/ベルリン・フィルハーモニーザール
 4)1976年  8/15 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団/ザルツブルク祝祭大劇場~ザルツブルク音楽祭
 5)1981年  2/19 ベルリン・フィル/ベルリン(同時期、2回目のレコードーデジタル録音~ベルリン・フィルハーモニーザール)
 やはり、カラヤンの演奏は一言で言い表せばベルリン・フィルの持つ華麗な響きを最大限に引き出した演奏である。(1966/81年録音共)また、1976年ザルツブルク音楽祭、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との演奏はNHK FM放送で同年12月24日に紹介され私もエア・チェックし大切にオープン・テープで保存している。ベルリン・フィルとはまた一味違ったいぶし銀のようなサウンドが楽しめる貴重な録音でもある。


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-11-23 22:00:36
上記florian2896さんの記事にある2)4)のライブも、セッション録音の完成度にライブのテンションの高さが加わり、凶暴であるが余裕とに風格に満ち、人工的に見えるが実は曲の本質が自然に溢れ出ている恐ろしい演奏ですよね。カラヤンによるショスタコーヴィチの他の曲を聴くことができないのが残念でたまりません。
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KarajanのShostakovich (florian2896)
2008-11-23 22:58:13
Unknown さま

 全く同感です。第7番、8番それに11番も聴きたかった。
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