フランスの名女流ヴァイオリニスト:ジネット・ヌヴー(Ginette Neveu/1919~1949)が遺した歴史的名ライヴ盤を紹介したいと思う。この演奏は1948年5月3日ハンブルク、ムジークハレ(Musikhalle,Hamburg,現在はLaeiszhalle-ライスハレに名称が変更)で行われたハンス・シュミト=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団との演奏会ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77のライブ録音である。私が所有のLPは仏STIL Discothéque盤0305S48である。(写真)彼女はこの演奏会の翌年1949年10月アメリカ演奏旅行に向かう途中不運の航空機事故で30歳の若さでこの世を去った。彼女のこの演奏は繊細であると同時にダイナミックな躍動感を感じさせる。第2楽章アダージョはじっくりと演奏に深みを加え聴き手の心に迫る。第3楽章のリズムの躍動感は彼女の天性であろう。この若さですでに完成された彼女の芸術美が伺える名人芸と言っても過言はないだろう。バックのイッセルシュテット、北ドイツ放送響の演奏も文句ない。彼女はブラームスを得意としておりこの他1946年イサイ・ドブローヴェン指揮フィルハーモニア管弦楽団とのスタジオ録音やアンタル・ドラティ指揮ハーグ・レジデンティ管弦楽団との1949年ライヴ録音もあるのでもし入手可能であれば聴き比べてみるのも興味深い。
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それにしてもこのLP。むちゃくちゃカッコイイですね。
いくらくらいするのでしょうか?
それにしてもこのLP。むちゃくちゃカッコイイですね。
いくらくらいするのでしょうか?
このLP今から25年以上も前東京のレコード店で2000円位で購入したのですが先日某中古レコード店で18,000円の高値がついていました。驚きです。
自分は絶対に買えないけど、その値段、分かるような気がします。