写真のLPは昨日の「マイスタージンガー」とほぼ同時期にウィーンのゾフィエンザールでスタジオ録音されたカラヤン唯一のロシア・オペラ、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドノフ」である。(DECCA/SET514~7 1970年11月録音)カラヤンがこのオペラを自身の演出で「ザルツブルク音楽祭」の舞台で上演したのは1965年のことだった。タイトル・ロールのボリス・ゴドノフに当時26歳のニコライ・ギャウロフを起用したことも話題となったが豪華な舞台セットもまた注目された。ちなみにジャケット写真に使用されているシーンはまさにその豪華絢爛な「戴冠式の場」である。もちろんレコード録音でもタイトル・ロールはギャウロフが演じている。現在もこのオペラの代表盤のひとつに挙げられることは云うまでもない。
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