カラヤンは1964年の夏から「ザルツブルク音楽祭」出演の合間をぬってスイスのサンモリッツでレコーディング活動を行った。これは70年代初頭にかけて続いたが写真のLP、モーツアルトの管楽器協奏曲集録音も当時のベルリン・フィルのトップ奏者を集めて1971年8月サンモリッツの「フランス教会」で行われたものである。LPは3枚セット、「フルート協奏曲第1番ト長調K.313」(Fl.アンドレアス・ブラウ)・「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」(Fl.ジェームズ・ゴールウェイ、Hp.フリッツ・ヘルミス)・「オーボエ協奏曲ハ長調K.314」(ob.ロータ・コッホ)・「クラリネット協奏曲イ長調K.622」(Cl.カール・ライスター)・「ファゴット協奏曲変ロ長調K.191」(Fg.ギュンター・ピークス)・「協奏交響曲変ホ長調K.279b」(Ob.カール・スタインス,Cl.ヘルベルト・スュテール,Hrn.ノルベルト・ハウプトマン、Fg.マンフレート・ブラウン)以上の6曲が収められている。ソロ奏者の名人芸は言うまでもないことだがその演奏美にはカラヤンの真骨頂がうかがえる。(写真LP:独Electrola-1C 197 10 2238 3)
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