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写真はセルジウ・チェリビダッケのミラノ・イタリア放送響「ブラームス交響曲ツィクルス・ライヴ」、およびウィーン響との同第1番(ライヴ)、ケルン放送響ほかによる「ドイツ・レクイエム」(ライヴ)が収められた5CDセット(イタリア・メモリーズ盤MR2180/2184)である。これらの音源はいずれもかつて同レーベルからリリースされていたものでこのほどまとめて再発売された。
常日頃思うのだがチェリビダッケほど極端にテンポを遅くとるなどして演奏スタイルを1970年代末から80年代を境にして大きく変えた指揮者はいないだろう。ここに収録されたミラノ・イタリア放送響とのブラームス交響曲全曲は1959年3月20日と24日にミラノの「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院大ホール」、ウィーン響との「第1番」は1952年10月30日「ウィーン・コンツェルトハウス大ホール」そして「ドイツ・レクイエム」は1957年10月30日(ケルン)のそれぞれコンサート・ライヴ録音音源である。いずれもモノラル録音だが彼が演奏スタイルを変える前の若き日のもので溌剌と積極的に推し進めるブラームスは興味深い。録音状態もこの時代のものとしては比較的良好な点もありがたい。またケルン放送響との「ドイツ・レクイエム」も伝説の名ライヴとも云われているだけあって気品を感じさせる演奏だ。尚、独唱者はアグネス・ギーベル(ソプラノ)、ハンス・ホッター(バリトン)、バックの合唱はケルン放送合唱団である。
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