ピエール・モントゥー(Pierre Monteux/1875~1964)がウィーン・フィルを指揮した名盤についてはこれまでベートーヴェン「田園」をはじめとして何枚か取り上げてきたが今回紹介したい写真のハイドン交響曲第94番ト長調「驚愕」・第101番ニ長調「時計」(1959年録音)も忘れることができない。写真のLPもかれこれ半世紀近く前に「日本ビクター」から発売されたもので筆者にとっては懐かしく思い出深い1枚である。(SRA-2137)
モントゥーは1963年春の「大阪国際フェスティバル」出演のためロンドン交響楽団と共にただ1度来日を果たしたが東京では残念ながら指揮しなかったことが惜しまれる。このハイドンの二つの交響曲録音も彼らしく優美なアプローチに深い味わいがある。彼の1950年代末から60年にかけてウィーン・フィルとの一連の録音が先のベートーヴェン「田園」やブラームス「交響曲第2番」など共に全てオリジナル・ステレオでのこされていることも有難いことである。
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