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朝比奈 隆、スウェーデン放送響とのライヴ盤

2012-03-09 18:57:37 | 歴史的コンサート・ライヴ

 写真は一昨年「独WEITBLICK」より初CD化された朝比奈 隆がスウェーデン放送交響楽団に客演した際のこれまで未発表だったライヴ音源である。(1956年12月1日)収録作品はメンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」、芥川也寸志「弦楽のためのトリプティーク」より「アレグロ」と「アンダンテ(子守歌)」、ベートーヴェン「交響曲第4番変ロ長調」の3曲で中でもこの音源が初登場と思われるメンデルスゾーンと芥川の演奏に興味をそそられた。
 因みに芥川の「トリプティーク」(1953)は当時NHK交響楽団の常任指揮者を務めていたクルト・ヴェスの依頼によって書かれたもので初演も彼の指揮によるニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で行われている。この朝比奈の演奏はその3年後に「スウェーデン放送響」のプログラムに取り上げられたことになる。全3楽章構成だがここでは前半二つの楽章が演奏され終楽章(プレスト)はカットされている。第2楽章の「子守歌」では日本的な美しい旋律の響き、リズムが聴きものだ。これは若き朝比奈の1950年代欧州客演時代の貴重なライヴ記録であると共にモノラルながら放送録音ということもあり音質が大変良好なのも魅力的である。(独WEITBLICK-SSS0113-2)


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