教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

<米両院>イラン政府側「暴力」を非難決議案採択

2009-06-22 07:59:32 | オバマ大統領
米議会の上下両院は19日、イラン大統領選を巡る政府側の「暴力」を非難し、市民の抗議活動を支持する決議案をそれぞれ採択した。法的拘束力はないが、イラン内政への「不干渉」を保とうとするオバマ大統領への圧力となりそうだ。下院の決議は「インターネットや携帯電話の妨害を通じた交信の弾圧」も非難した。(毎日新聞090620)

☆Buy Americaの動きもあり、どこか不安。国際連盟の時のようなモンロー主義の復活ということでなければよいが・・・。

☆結局戦争を起こす以外に、経済不況を乗り切ることができないという結論にだけは落ちないでほしい・・・。

日航 危機対応融資で政府保証活用

2009-06-20 07:43:43 | 経済
日本航空が、日本政策投資銀行の金融危機対応融資を受けるに当たって、政府保証を活用する方針を固めたことが19日、明らかになった。不況に加え、新型インフルエンザ感染拡大で航空需要低迷が続く中、資金調達を確実にするのが狙い。政投銀の危機対応業務で大企業が公的保証制度を活用するのは初めて。(時事通信090619)

☆政府が保証人なるということかなぁ。

☆景気は本当に回復するのだろうか。

☆さりげない記事だが、お金という血液が循環しなくなることはあるということか。

☆新たな社会の身体づくり。そのデザインをみんなで描かねば・・・。大きな物語を喪失したとばかりは言っていられないなぁ。

吉野家HD 低下価格ラーメン撤退

2009-06-19 03:52:05 | 経済
吉野家ホールディングス(HD)は18日、首都圏や関西などで展開する「びっくりラーメン」など58店舗の運営から8月末で撤退すると発表した。売却先が見つからなければ店舗を閉鎖する。売り物の低価格路線が本格的なラーメンを好む消費者の志向にかなわず、撤退を余儀なくされた。(読売新聞090618

◇プライスディシジョンは難しい。安くても高くてもうまくいかない。かといってその中間をとっても・・・。

◇売れる最適価格があるのだろう。

◇最適化はどこからくるか、時代、顧客志向、口コミなどマーケティング全体の最適化ということか。

◇いずれにしてもラーメンは競争が激しい。犬も歩けば棒にあたるというが、それぐらいある。ある意味大学の競争と似ている。ここまでくれば質の競争以外にないのか。

経済成長は病か???

2009-06-18 02:45:33 | 
経済成長という病 (講談社現代新書)
平川 克美
講談社

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☆戦後の経済成長の歴史と21世紀の成長停滞の背景にあるパラダイムを整理・確認するのに便利。

☆ただ、「経済成長の病」と「経済成長という病」とでは違う。全体的に経済成長そのものを神話と化し、その是非を問うトーンは、人によっては修正しながら読む必要があるかもしれない。

☆等価交換に経済成長神話の原因を見ているようなところもあるが、等価交換経済が貫徹していないところに経済成長の病があるわけであり、むしろ情報隠ぺいによる不等価交換の存在や等価交換経済を政策的に保護しようとして制度設計ミスによる事故が起きている場合も多い。

☆等価交換経済の貫徹は、経済的非対称性を無化し、垂直権力をフラット化する。情報の透明性の貫徹でもある。この貫徹によって量的成長は止まり、質的成長に転換せざるを得ない。ここで初めて成熟期がやってくると考えることもできる。内生的成長ということ。

☆そういう意味では、今日はまだまだ経済成長の過渡期であると見ることもできる。

北朝鮮 再びミサイル発射準備

2009-06-17 11:37:56 | グローバリゼーション
北朝鮮が北西部のミサイル基地に加え、北東部の基地でも長距離弾道ミサイルの発射準備を進めていることが16日、分かった。2発ともテポドン2号かその改良型とみられる。南東部では中距離弾道ミサイルの発射準備が進み、防衛省は近く新型の短距離弾道ミサイルが発射されるとも分析。自衛隊のレーダーによる警戒を強化するとともに、事態が切迫してくれば迎撃態勢に入る方針を固め、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の首都圏と関西への展開を検討している。(産経新聞090617)

☆マズイし、ヤバイ。カントによると、軍隊はいつでも武装して出撃する準備をしていると、平和のほうが、短期の戦争よりも重荷になるから、要するに金がかかるから、この重荷を逃れるために、先制攻撃にシフトするものなのだと。

☆北朝鮮の状況はまさにそういう事態ではないか。

☆さらにカントは、戦争の脅威をあおるものは軍事力だけではなく、同盟力と金力。北朝鮮を制するどころか、戦争を起こすトリガーをすべて国連および日本は持っている。

☆中国とロシアの役割は大きい。孤立化はとにかくマズイ・・・のではないだろうか。


BRICsユニオン構想???

2009-06-17 10:39:41 | グローバリゼーション
新興4カ国「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国)による初の公式首脳会議が16日、ロシア中部のエカテリンブルクで行われ、「世界経済の変化を反映した国際金融制度の改革を進める」ことを柱とする共同声明を採択した。世界経済の15%、人口の42%を占める新勢力として、経済分野での国際的な発言力を高める姿勢を誇示した形だ。ただ、4カ国の経済構造・規模は大きく異なる上にBRICsやドル基軸体制をめぐる温度差も色濃く、この枠組みの将来像はいまだ不透明でもある。(産経新聞090617

☆枠組みが不透明?初の公式首脳会議がはじまったばかりだから、当然ではないだろうか。

☆アメリカ同盟のドル。EUのユーロ。BRICsは?自前の準備通貨が持てたなら、アメリカのように借金してもある程度大丈夫。

☆BRICs経済圏はEUのようにBRICs合衆国となる動きを見せているということだろう。がはたして、各国の文化や宗教性が違いすぎる・・・。

☆むしろ日本のADB(アジア開発銀行)の位置づけの方が小回りが利くし、マイクロファイナンスもマクロファイナンスもできるのではないか。

☆ミクロとマクロの市場にお金が循環し、両方の市場が結び付くことが大事。それには、市場形成者の自立こそがポイント。

☆EUはやはり政治的動きに過ぎるし、アメリカは経済的動きに過ぎる。いずれも座礁するポイントにぶち当たる。

☆世界国家構想はそういう意味ではうまくいかないだろう。共和国連合もうまっくいかないだろう。いくつかのパートナー連合の拮抗しかないのか。

☆いやこれらは租税国家観がベースである。国連も結局は会員国から徴収している。世界市民による第三者支援株式会社のほうがよほどうまくいくのではないだろうか。

カントの永遠平和を新文脈で読む

2009-06-16 22:50:21 | 
カントと永遠平和―世界市民という理念について

未来社

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☆カントなんて古い!それが89年のベルリンの壁が崩れてから変わった。

☆そして世界同時不況を迎えて、さらに再評価。

☆ヘーゲルやマルクスによって、カントの階級闘争の現実に視配がないことを指摘され、その牧歌的な理想主義を批判されてきたが、階級のフラット化が進む現代にあって、逆にカントの理想が現実的な思考と化し逆転。

☆国内法。国際法・世界市民法の統合はいかにして可能か。250年の時を経て、今オバマ大統領とともに考え、その限界を超えるヒントになる本。

永遠平和のためには永遠に不滅です

2009-06-16 22:32:31 | 
永遠平和のために (岩波文庫)
カント
岩波書店

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☆道徳と市民世界法の一致。理想と言われるかもしれないが、そのビジョンに向かうことを否定する人もまたいない。法なき道徳は、物理的強制を正当化するリスクがある。

☆道徳なき法は、悪法も法なりと化するリスクがある。このことをカント自身表明している。

☆永遠平和を道徳だけから見るのではなく、システム化から見ることも必要である。21世紀は、このシステム化の浸透力が道徳より強い。ともすれば道徳を無化するシステム。

☆カントの永遠平和論にもこの矛盾が見られる。代表者が少なければ少ないほど共和政は保てると。しかしその裏返しは専制政治態になるやもしれない。

☆そうならないようなシステムづくりを。しかしその過程には戦争に行きつく危うさが常にある。

☆250年前にすでに北朝鮮と国連の関係を的確に分析する理論が構築されている。現代こそ本書を脱構築する時代であろう。

太田雄貴選手 仏選手権参戦できず

2009-06-16 18:31:44 | 文化・芸術
フェンシングの強豪、フランスのエクサンプロバンスに加入した北京五輪男子フルーレ銀メダリストの太田雄貴(23=森永製菓)が、フランス選手権の参加資格を満たしていなかったため21日の団体戦準決勝に出場できなくなった。(スポニチアネックス090616

☆文化コンテンツの保護障壁ともとれるし、社会契約に従い、適法手続きという基準を当然重視したとも考えられる。

☆情的には出場させたい、しかし不公平だという声もある。さてどうするか。そういうときにルールがあると諦められる。道徳感情は大事だが、ルールでシステム化しておかねば、収拾がつかない・・・。

☆日本人にとって道徳意識と法意識との区別はまだまだ難しい。

☆太田選手はルールに従った。世界で活躍するには、法の遵守も必要だということ。模範にしたい。

デトロイトの行方

2009-06-15 08:04:08 | 経済
ゼネラル・モーターズ(GM)破綻から一夜明けた6月2日。バラク・オバマ政権が真っ先に打った政策は、ほとんど知られていない。デトロイト救済策──。失職した労働者の救済策に4900万ドル(約48億円)を投入し、1000万ドル(約9億8000万円)でデトロイトの警察官を100人増員する。(日経ビジネスon Line090615

☆経済の悪化が招く、人口減、犯罪、ゴーストタウン化の惨状を意味しているのだろう。

☆今後の都市デザインの有り方を考えさせられてしまう惨状である。日本でも炭鉱に依っていた都市は、衰退したり破産したりしているが、オバマ大統領のような政策を講じたところはないのではないだろうか。

☆レッチワースではないが、田園都市構想がやはり安心安全ということいなるのだろうか。それとも徹底したネットワーク型。いっさい製造業に依らずに、密なるネットワークを構築して都市・・・。

☆いずれにしても自立した市民による都市づくり・・・。夢にすぎないのだろうか。