教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

戸板中学校の完璧な説明会

2005-09-10 06:06:11 | 学校選択
戸板中学校
の説明会が9月9日にあった。

小ホールが満席。
学園当局が予想したより参加者が多かったのだろう。
椅子があとからあとから増やされた。

戸板学園の歴史を思わせる
それでいてモダンニズムの
建築様式の小ホール。

静かにしかし自信と情熱のある
語り方を先生方はされていた。

何より、1時間という時間の中で
教育の理念から教育実践、
そして入試説明まで、
情報をきちんと整理して
わかりやすく
しかし深みのある話をされた。
入試募集の話に
教育理念が染み渡っている
ことを証明する語りには
頭が下がった。

さて、
このように短時間にもれなく
情報圧縮してプレゼンしているということは、
キーワードメークという
創造的な編集能力と
カテゴライズという
論理的な編集能力
を先生方が持っているということを
意味するのである。

教師の指導力不足が騒がれている
世の中で、
これだけ創造的コミュニケーション能力を
持っている先生方がそろっているというのは
安心と期待がもてるクオリティー・スクール
である証しである。

「校力」「学びがい」「居がい」「生きがい」
というキーワードを中心に教育の体系を
表現されていた。いわゆる目に見えない教育と
目に見える教育の統合された全貌を明らかにした
と言ってよい。あるいは
要素を明快にしつつも、決して要素還元主義的
教育観ではなく、各要素が相互に有機的に関係し合う
エコロジカルな教育観をプレゼンテーションしたと
言ってもよい。

具体的にはいずれホンマノオト
語ろうと思う。

そうそう
先生方のプレゼンの合間に
中2の生徒の英会話の授業の
1コマのパフォーマンスが
披露された。

それぞれの生徒が自分の描いた
絵日記を英語で説明するという
パフォーマンス。

その姿があまりにかわいらしくて
参加者は
あたたかく見守っていたので、
気づかなかったかもしれないが、
今春の東大の前期の英語の試験問題は
簡単な絵が提示され、
それを英語で説明するというものだった。
まさに中2のパフォーマンスそのものだった。

戸板の大学進学実績は、伸びている。
その秘密は日々の授業の中に、
日々の「校力」の中に
あるということなのである。

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