教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

学校選択の変化 (5) 麻布

2006-07-31 07:53:38 | 学校選択
◇慶應中等部が試験日を2月3日に移動してから、市川中が麻布の併願校として目立ってきた。しかし、基本に変化はなさそうだ。

◆2003年データ 麻布
渋谷幕張①・芝②・浅野・聖光学院②・慶應中等部・栄光学園

◆2004年データ 麻布
浅野・渋谷幕張①・聖光学院②・栄光学園・芝②・慶應中等部

◆2005年データ 麻布
渋谷幕張①・芝②・浅野・聖光学院②・栄光学園・市川①

◆2006年データ 麻布
渋谷幕張①・浅野・芝②・聖光学院②・市川①・栄光学園

◇栄光以外は、1月入試か2月3日以降の入試。麻布―栄光という絆が本命ということか。両校の文化や思想の根っこはルネサンスあたりにある。麻布の創設者江原素六はプロテスタント信者で、教育にそのエッセンスを注入している。一方栄光の母体はイエズス会。カトリックと言っても、中世カトリックではない。反宗教改革として近代化を牽引する修道会。

◇そこまでさかのぼる必要はあるまいが、説明会に参加すると、そういう背景がちらちら見える。ルネサンスという時代は、人間と社会・自然のジレンマやアンビバレンツをエネルギーとして、その解放のためにダイナミックに変化した時代。そのダイナミックな言動(中身はもしかしたら相反しているかもしれないが)が共通しているのかもしれない。

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