教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

邦銀大手、米金融大手 4~6月期黒字決算も 油断できない

2009-07-23 07:56:29 | 経済
全国銀行協会の永易克典会長(三菱東京UFJ銀行頭取)は21日の会見で、今月末から本格化する邦銀大手の4~6月期決算発表について、「09年3月期の赤字で大きな比重を占めた株式関連損失はほとんど生じていないが、不良債権関連費用は高止まりしている。良いという状況からはほど遠い」と・・・。(毎日新聞090721

米金融大手6社の09年4~6月期決算が22日、出そろった。6社とも手堅く黒字を確保しており、金融危機が最悪期を脱したことを改めて印象付ける結果となった。ただ、黒字の内訳を見ると、市場取引や子会社売却に伴う利益など一時的な効果によるものがほとんど。本来収益の柱であるはずの企業や個人向け融資では、不良債権の増加に伴う損失が膨らみ、本格回復には程遠いのが現実だ。(毎日新聞090723

☆お金が循環していないということか。

☆それを阻むものは?

☆規制?

☆エゴイズム?

☆恐怖?

☆リスクマネジメント?

☆化石燃料獲得の不調?

・・・・・・・・・・・・

イノベーションで最も難しいところは?

2009-07-23 07:34:51 | 
経営の未来
ゲイリー ハメル
日本経済新聞出版社

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☆ゲイリー・ハメルといえば、コア・コンピタンスの概念。ほとんどの企業家は知っているだろうし、使っているだろう。

☆しかし、本当のところ、この概念の理解は難しい。コア・コンピタンスとコア・ビジネスとは違うのだが、その差異は無視され、コア・ビジネスと同意だと思われているのがほとんどだろうからだ。

☆今回ハメルの比較的新しい本書を読んで、かなりポストモダン的背景を駆使しているなあと感じた。

☆イノベーションを階層構造化し、それぞれの階層間の差異を意識しているからだ。

☆この1つの概念の内的な構造を明らかにしようというのは、結局量から質への具体的な提案で、一見新しいベクトルは語っていないかのようなだが、マネジメント関係の本の中では、何をよりどのようにという思考方法を提供している本だと感じた。

☆コア・コンピタンスもかなりメタ的な概念。このイノベーションを階層構造化し、どの階層のイノベーションが必要なのか判断する能力が、実はコア・コンピタンスなのだと思う。

☆人によって、企業によって、イノベーションの階層構造が違う。

☆また、イノベーションを起こせる人のキャラクター分析もおもしろい。

☆新しいベクトルは書かれていないが、そのベクトルを促進する現実的な思考方法は新しい。ホールフーズ、ゴアテックス、グーグルという超勝組企業の分析で、その視点を学ぶことができるのもなかなかよい。

☆肩書リーダーではイノベーションは起こせないというのは、たしかにポストモダン的だ。