単純な脳、複雑な「私」池谷裕二朝日出版社このアイテムの詳細を見る |
☆実におもしろいの一言につきる。池谷バージョンの「唯脳論」。テレビ東京の深夜放送のアニメ「Phantom」の少女と少年の愛は、脳の錯誤帰属という機能が働いているのかもしれない?
☆また脳の部位テグメンタの活動が活発になっているのかもしれない。
☆それから、二人の会話の中で、お互いの存在の証明は記憶にあるんだからと、パスポートなんか関係ないと破り捨ててしまうシーンがある。
☆このアイデンティティを証明する役割が記憶の働きでもあることは池谷さんは当然本書で指摘している。
☆池谷さんが母校である藤枝東高校の生徒に語ったり議論した内容がまとめられているだけに、わかりやすいし、おもしろいエピソードが満載。
☆自分を振り返るとは、自分の脳の特徴を知る時代なのだ、ということか。