教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

橋下政策「おおさか・まなび舎」の導入率ばらばら

2009-05-16 03:44:36 | 文化・芸術
産経新聞(090512)によると

大阪府教育委員会の学力向上策は、市町村ごとの取り組み状況にばらつきがあるとされる。昨年9月に始まった小中学校での放課後補習「おおさか・まなび舎」の導入率も市町村ごとに大きく異なっている。全国学力テストの結果との関係でも「悪かった自治体ほど取り組んでいる率が高い」とは言いがたい。府教委の斡旋(あっせん)を受けて課外授業に塾講師を招いているのも豊中、池田など6市にとどまる。橋下徹知事は「現場教員の考え方の違いが大きい」とし、「一部教員が教育現場は神聖不可侵であると勘違いし、『指図は受けない』と言い張っている」と主張。知事を会長とする議員の団体「大阪教育維新を市町村からはじめる会」事務局長、神谷宗幣(そうへい)吹田市議(31)も「市町村長らの考え方が『親橋下』か『反橋下』かに左右されている」と推測する。

☆導入するかどうかは、選択の自由でよいのでは?

☆小学校の現場で、読書したり、その読んだ本について、議論したり、議論したことを書いたり(あくまで感想文ではない)、わからないことは図書室に調べに行ったり、あるいは自分たちで、絵本を編集したり、物語を書いたり・・・。

☆中学の現場では、論説文や科学的説明文を読んで、要約したり、課題論述をやったり・・・。

☆モチベーションがないっていうのは、本当のところやり方次第だろう。はじめから正解を求めるから、みんな動かなくなる。どんなことでもいいから話し合ったり、書いたりする、その積み重ねの段階で、どこかでモチベーションが浮上してくるもんじゃないかな。つまり、おしゃべりがいつ議論に転換するかをじっと待つということかなぁ。

☆大事なのはその子供の魂。仕掛けだ、プログラムだと大騒ぎして、結局機械仕掛けのように子どもを操作するようなものになったらお終い。自分の意志で、やろうとするプログラムの導入じゃないとあまり意味がない。

☆たとえば、アニメの「なると」が好きな子がいたら、とことん付き合ってみてはどうなのか。キャラに興味があるのか、武術に興味があるのか・・・。子どもは興味があることを、やがて考えるメタファとして、思考のフィルターにする。内なる基準と置き換えてもよい。

☆そのフィルターを共有できて、やっと互いに信頼関係が保てる。

☆そのフィルターを変容させ、拡大させ、普遍的な思考のフィルター=媒介項に育てていってうまくいけばそれでよいし、途中で捨てて、他のフィルターに乗り換えてもよい。

☆教師はダメだと頭から決めつけるのではなく、現場の教師の創意工夫に耳を傾けるのもリーダーシップの1つ。

☆基本は読書・対話・センス。センスを育てるには、変換だ。たとえば、絵が好きな子は、本読んだら絵に変換。音楽が好きな子は、本を読んだら音楽に変換。体育が好きなら、本を読んだら身体で表現。

☆これだとお金はそうかからないけれど・・・。もしも、そこまでやっている暇がないというのであれば、「まなび舎」を導入すればよいのでは。反橋下派だから、
創意工夫も「まなび舎」導入も、どっちもやらないというのは、おそらくないのでは・・・。