クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その107 R.シュトラウス 歌曲集

2007年11月23日 | とっておきの名盤「声楽曲」
私はR.シュトラウスは歌曲の作曲家として、もっと多くのファンにその作品を愛聴されていても良いのではないかと思っている。
曲のわかり易さ、入りやすさから云って、最も聴かれているシュトラウスの作品群は一連の交響詩だと思う。
楽劇たちはどうなのと言われるかもしれないが、それはさておき、彼の生涯を通して書かれた歌曲たち、小さな花々なのかもしれないが、その密やかともいえる語りに不思議に惹かれる自分を禁じえない。
歌曲の王シューベルトの類稀な旋律、ロマンチックな花を咲かせるシューマンの歌の調べ、それらの魅力を否定するつもりはさらさら無いが、何故かシュトラウスの歌には前者にも増して惹かれる一層の魅力を感じる。
理由をあげよといわれても、とにかく何度聴いても飽きが来ない不思議な魅力を覚えるとしか言いようが無い。
初期の作品群が好きなのだが、特に気に入っている歌を作品順に並べると、「献呈」、「夜」、「万霊節」、「帰郷」、「セレナード」、「いこえ、わが魂」、「明日には!」・・・とロマンチックなタイトルが続いていく。
歌い手は、男性はディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、女性ならリーザ・デラ・カーザに尽きる。
ここで推すとっておきの名盤は、ディースカウが歌う六枚組みのもの、シュトラウスの歌曲群が殆ど網羅されているし、その内容は申し分の無い素晴らしさで、文句の付けようが無い。
この作曲家の歌曲集のベスト・スリーをあげておくと、
・リーザ・デラ・カーザ、サンドール<Pf> <eurodisc>
・ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、ジェラルド・ムーア<Pf> <EMI>
・ヒルデ・ギューデン、フリードリッヒ・グルダ<Pf> <LONDON>
番外として、不世出の名歌手ハインリッヒ・シュルスヌスが歌う「献呈」を含む隠れた名盤を挙げたい。
・「歴史的名歌手によるR.シュトラウス歌曲名曲選」 <ACANTA>


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