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流出雑記 

京都の車窓から

2007年09月22日 | Weblog
仕事で大阪方面に行くことがわりとあって、京阪電車をよく使う。
大抵ラッシュアワーは外れているし、毎回違う場所に行くので通勤とはいえ若干の遠足気分で出かける。

今日、出町柳で財布に300円くらいしかないことに気付く。
かなり時間に余裕をもって出たので郵便局に行ってお金をおろす。残高が2円になった。
淀屋橋まで1時間。今日は寝たり起きたり泥のような気分だったがいつもは風景を見ている。
いろんな屋根。
それぞれのいろんなものが詰まった箱。
干された布団や洗濯物を見るのが好きだ。
干し方や量や服の種類でなんとなくそこに住む家族が想像される。

田畑の中にぽつりぽつりとあるような重い瓦屋根の大きな家の庭に干されたステテコや肌着のシャツや手ぬぐいの白と草木の緑と縁側のむこうのひんやりしてそうな畳の部屋が作る奥行などは特に好き。

同じような形のほんとに箱のような今時四人家族が住んでそうな家。
ささやかなガーデニング。
補助輪付き自転車。
コーラを飲ませてもらえない子供やパンなど焼かないお母さんや何十年も同じ通勤電車に乗るお父さん。

あの家の今日の晩ご飯はなんだろう。
猫のいる家はどのくらいあるだろう。