毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

秩父

2009年09月05日 22時00分21秒 | 観光
 ちょこちょこ自転車に乗っているけれど、最近100km以上走ることがない。まあ、暑かったしね。
 そうだ明日は秩父に行こう。朝6時に出発しよう、遠足前日の小学生みたいにワクワクしながら決めた。本を読むのに電車の中がぼくには最高の場所。じゃあ、じゃあ、本を持って秩父に行って、帰りの電車で本を読もう。
 しかし、現在ブエルタの真っ最中。当然午後11時からTVの前に陣取り、誰がコロンビアハイロードを破るのか見届けようとする。すげえな、今年のコロンビア。まあ、そんなこなで一杯やりながらブエルタ・ア・エスパーニャの中継を見届け、朝起きたのが9時ちょっと過ぎ。朝ご飯を食べて出発したのが10時。おいおい、出発した瞬間にすでに予定より4時間遅れか。
 いつもの通り江北橋近くで荒川in。
 今日は足が回る。向かい風なのに30km/h以上で巡航できる。このスピードで走りながら横に流れる風景を見ると、なんだかそのスピード感が嬉しい。
 40km地点(申し訳ないが、この数値はウチからの距離数なので、あしからず)、上江橋でサイクリングロードを一度降りて自販機で水分補給。
 荒川、とくにその上流部は計画的な補給が必要だ。店も自販機もない。水なしで走ったときなんか、泣きそうになったもん。
 上江橋の次の入間大橋で入間川サイクリングロードに入る。ちょっと走ると空腹感に襲われる。自転車の空腹はいつだって突然だ。初めてこの感覚を味わったときは、何が起こったのかよくわからなかった。見ている物の現実感が消え失せ、めまいと悲壮感が飛びかかってきた。ああ、なんでぼくはこんなに悲しいのだろう、と思うほど。考えてみたら、それはお腹が空いてたからだろう、という、なんだか子どもみたいな理由なんだけどさ。
 23kmほどの入間川サイクリングロードを走りきれば、国道沿いにいろんな店がある。仕方がないから、なんだかとても悲しくなりながらなるべく早く走りきろうと進む。
 おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた。


 途中芝生でお弁当食べている人を見て涙目、バーベキューの匂いを嗅いでは殺意すら抱く。ああ、だめだ、空腹は人を殺伐とさせる。
 悲しい悲しい。
 おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた。


 ようやくゴール。うちから66km。
 近くのコンビニで1リットルの水と食糧を買って補給完了。予備のおにぎりを1つ買う。次の補給地点は正丸駅、あそこまで行けばなんだか目鼻つく。


 90kmほど走って正丸駅着。駅から進路を見た。ああ、あの山に登って行くんだ。ここで予備のおにぎりを食べる。この米粒一つ一つに頑張ってもらうしかあるまい、と。


 えっしょ、えっしょ登る。トンネルが開通しているので、この峠を通る車は少ない。だから走りやすいかと言えば、そうでもない。路面荒れすぎ。
 正丸峠頂上。ここの眺めがぼくは好き。ここから16kmという表示があったけれど、あとはもう、下るだけだから。ただ案外下りって怖い。寒いし。プロは、クラウチングとかのポジションで100km/h近くで走ったりするらしいけれど、生身で、この細いタイヤで60km/hでさえめちゃくちゃ怖いよ。ブレーキ握りしめてこわごわチキンに下ります。


 西武秩父駅。走行距離120km。自転車は前後ろの車輪をはずして袋詰め。レッドアローで帰ります。


 帰りの車中。ビール状の液体は、当然ノンアルコールです、念のため。ええ? そうです。そうなんです。ノンアルコールなんです。何と言おうとノンアルコールです。
 で、本は読めたか? 
 さすがに山一つ登って120km走ったら眠くなってしまいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする