毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

涼しくなる水打ちの原理とは…北斗市

2008年08月13日 20時20分10秒 | Weblog
お盆は、遠くで生活している家族が帰省し、久々に元気な顔を見られるのも嬉しい事です。夏場においては、このお盆が過ぎれば秋風を感じるようになります。

お盆過ぎの気温は7月とそれほど変わりませんが、湿度がしだいに低くなります。
私達、人の身体は、同じ気温でも湿度が低くければ涼しく感じます。
その理由を、潜熱とか顕熱とかの話になれば難しくなりますが、乾燥してくると我々の身体から水分が蒸発し易くなります。人間の身体は70%が水で出来ているからです。

この水分が蒸発する際に、気化熱(蒸発潜熱)で体温を奪ってくれるからです。
水道の水を空に向って噴水のように飛散させて、落ちた水の温度はホース出口の水温よりも低くなります。

外気温30℃の中で、同じ30℃の水を飛散させると、約4℃程度低い26℃くらいになります。
大気に熱を奪われたのでしょう。
ビルの屋上に設置しているクーリングタワーは、この原理を利用して冷房を行なっています。

冬の寒い時は、逆に家屋内の湿度を高くしておけば、寒さを和らげる事になります。
人間の身体から水分を蒸発し難く、つまり体温を奪い難くするのです。

このような小難しい内容は短めに…
さて、暑さも今週が山場です。
夏負けをしないよう、水分をたくさんとってこの夏を乗り切りましょう。
写真は会社の前から先ほど撮った月の写真ですが、何か涼しそう…
ここ北斗市の今日の気温は27℃、湿度50%と爽快な一日でした。

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トンボが飛ぶ今が盛夏です…北斗市

2008年08月12日 16時38分03秒 | Weblog
日本列島は連日、真夏日が続いています。
今日の最高気温は、北海道から釧路20℃、札幌30℃、ここ北斗市は27℃です。
本州は、青森27℃、仙台27℃、山形33℃、金沢34℃、東京31℃、名古屋36℃、高知33℃、鹿児島32℃、そして沖縄の那覇が30℃でした。

猛暑が続く中で北海道の釧路は20℃ですから寒く感じます。僅か1時間で行き来出来る、仙台と山形では6℃も気温が異なります。今日は名古屋と大阪が36℃の猛暑日でした。
金沢など日本海側の気温は34℃以上となりました。太平洋側の高知、鹿児島、宮崎などは33℃前後ですが湿度が55%前後で、日本海側の70%とでは体感温度が大きく違います。

家は、断熱性能、気密性能、遮熱機能、調湿機能などで暖房費や冷房費用が大きく関わってきます。ファース本部では、独自に開発した熱計算ソフトで、家の性能と建築地域での冷暖房費用の積算サービスを行なっています。勿論、ファースの家だけでなく、どんな断熱材を使用したか、どんなサッシを使用したかなどで各工法の冷暖房費用が解ります。

例えばQ値(熱損失係数)が「1.0w/㎡k」で床面積40坪(132㎡)の住宅の場合、上記の釧路での暖房と冷房の合計費用は年間、約10万円程度となるでしょう。
この内訳は暖房95,000円、冷房5,000円程度です。全く同じ住宅を東京に建築した場合、暖房と冷房のほぼ半分5万円、5万円の同じ10万円程度なり、宮崎では7万円、3万円の約10万円、つまり日本列島、何処に建築しても冷暖房費の合計は同等となります。

日本海側でもほぼ同じような冷暖房費用がカウントされます。日照時間の少ない日本海側では、暖房費用が多くなりそうな気がしますが、湿度が高い分、暖房気温を低く稼動させられるのです。このように家の性能を正しい温熱環境性能で建築すると、沖縄を除いて殆ど冷暖房費用が同等である言う事になります。

今の時期を夏真っ盛りと言えるのでしょう。しかし、日本列島の北海道は、稲穂の合間を抜けて来たそよぐ風に、既に秋の匂いを感じます。写真は今、会社の前で撮ったトンボですが、北斗市の真っ青な空は完全に秋空の様相です。
このトンボが飛ぶようになれば直ぐに秋です。残り少ない夏を楽しみましょう。

尚、全国最寄のファース工務店は全社、熱計算ソフトを持っています。
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勝者と敗者の境界…北斗市

2008年08月11日 18時40分44秒 | Weblog
「本当に五輪は楽しい。この瞬間を味わえただけでも幸せ」これは世界新記録で金メダルを取った北島康介選手の言葉です。彼は、この五輪の舞台に登場するまでどれほどの辛酸を味わって来たのでしょう。我々聴衆は、その一瞬を目にするだけですが、世界に放映されるテレビ画面に載ることそのものが大変な事なのでしょう。

選手達は誰もが五輪に出場し、そして出来たらメダルを、欲を言えば金をと…
各地域での選抜を勝ち抜くだけでも相当な苦労が伴います。
柔道の谷亮子さんは、残念ながら銅メダルでした。技をくったのでも有効をとられたのでもなく、審判の感覚だけの判定で負け…「それでも負けは負けです」と、試合後にきっぱりと言い切る彼女のコメントに人生の王道を歩める人だと感じたものです。

内柴選手の金メダルも見事で、五輪二連覇と言っても、その間には多くの試練を乗り越えてきたと言います。一方、柔道女子52キロ級19歳、中村美里選手は、準決勝で北朝鮮の選手に僅かなポイント差で銅メダルでした。彼女は「金メダルを狙っていたので悔しい」と悔し涙を流し、この悔しさは彼女を益々強くする事でしょう。

勝者がいると言う事は、必ずそこには敗者が存在します。
苦しい練習を積んで臨んだ大舞台において、一瞬の勝負で勝者になったとしても、それが人生の勝者になった訳でありません。また、負けたからと言っても同じ事です。
勝って学べる事がいっぱいあるのでしょうが、負けてこそ学べる事も多くあります。

人生一本勝負と言いますが究極の勝者とは、晩年になって人生を振り返り、素晴らしい人生だったと自分自身が実感した時だろうと思います。北京オリンピックは、人生航路の一カットにしか過ぎません。選手も聴衆も、大いに喜び、そして悲しみ、誰もが一緒に歓喜をともにしたいものです。

家づくりにおいては、勝者の影に敗者をつくる訳に参りません。建主さんも施工業者も一緒に勝者にならねばならないのです。それは「住む人と幸せを分かち合う家づくり」を実践してこそ為せるのでしょう。そのため今日も住宅性能の研究開発に励んでおります。
現在ファース本部では、全く異なった視点での省エネシステムを開発しております。

写真はその省エネ工法の部材実験を行う研究開発室の久保田君の奮闘振りを撮りました。
明日から夏休みに入りますが、当方の実験には夏休みなど無さそう…
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北京オリンピックを素直に見れば…北斗市

2008年08月09日 17時57分35秒 | Weblog
北京五輪は、中国人民が100年待ち焦がれた言う自国開催を実現しました。ところが、今朝の朝刊各紙の論評を見たら、開会式の様子を中華思想の押し付けだとか、中国国家の国威発揚に利用された、などの批判的な記事を多くに目に致します。

開会式では、中国5大発明と言われる、火薬、紙、活版印刷、羅針盤が、上手にアピールしています。紙のない時代に儒教の学徒が竹簡に書いた論語を読み、もっと儒教を広げようと紙が発明され、その紙に印刷する活版印刷の様をマスゲームで表現し、発明した火薬は、おびただしい数の花火を打ち上げて平和の空に彩る火炎の花弁を開かせました。
この様子を見る限りでは、中国国家の国威発揚と言う意見も頷けると思われます。

確かに人権問題、民族紛争、環境問題、人民モラルなど、多くの課題を抱えている中国にあって、この時期でのオリンピック開催は時期尚早だと言う意見も理屈が通ります。
理屈を言うのは自由ですが我国も昭和39年の東京オリンピックを契機にし、国際社会の一翼を為す国家とは何かを学んだように思います。日本と同じように北京五輪を開催する事で中国国家に潜在していた多くの課題が表面に見えて来たように思えてなりません。

一方、今朝のネットニュースでは次のような視点を変えた記事があります。
北京五輪開会式で日本選手団が日本と中国の国旗を振って入場行進し、中国人民は「日本チームのために喝采を送りたい。そして中日友好は永久に栄えるだろう」など、称賛する声が多くあったと伝えています。「日本選手は最も礼儀をわきまえている。入場の際に掲げていたのは中日両国の国旗だった」などの声が、ネット書き込みに多く在ったと言います。

金メダルの期待が大きい北島康介選手は、オリンピック選手村で、今まで経験した事のないような美味しい料理を戴いていると述べています。中国の方々もこの北京五輪を開催する事で、秩序在る国家となるために多くの事を学び、成長の契機とすべきでしょう。
オリンピックを真に平和の祭典と名実ともに言えるようになるには、私達も陰の部分ばかりを指摘するのではなく、陽の部分をつとめて多く目にして行きたいものです。
この北京五輪が、平和で成功裡に終了する事を全世界の人々と一緒に念じたいものです。

写真は、コラムと関係なく先日、千歳空港から伊丹空港に向う飛行機の中から佐渡島を撮ったものです。今日は、北斗市の本社で新しい開発テーマでの簡易実験を行っています。本当に爽やかな北斗市ですが、ちなみに今日の最高気温は、ここ北斗市が25℃、網走市17℃、宮崎市30℃、多治見市36℃、佐渡島32℃、昨日の丹波市は33℃、そして北京36℃だと…
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工務店のホームページは…丹波市~伊丹空港~羽田空港~函館空港~北斗市

2008年08月08日 18時52分00秒 | Weblog
工務店のホームページのトップには、その工務店が施工した自慢の作品(家)の外観写真が誇らしげに掲載されているものが多いようです。あるユーザー動向調査の資料によると、ホームページを見た人が、その写真に写った家が自分の想定したイメージとフィットする確率は極めて低いそうです。

イングランド風の外観をイメージした人には、和風の重厚な雰囲気の外観写真がトップにあれば、直ぐにその工務店のホームページから退散してしまうのです。数え切れないような工務店が全国に存在しているため、次々にホームページを渡り歩くと言われています。殆どの工務店は、和風も、洋風も、イングランド風も、どんな外観でも施工する事が出来るのですが、ホームページのトップ写真で選択されてしまう場合が多いのでしょう。

つまり工務店のホームページのトップに家の外観写真を載せる事は、あまり好ましい方法でないように思います。家を計画する人が見込んだ工務店に電話した際、その対応が事務的で、心がこもっていなかったりすると早々に電話を切られてしまう場合があります。
その後、二度とその工務店に家づくりを依頼する事は無かった、と言うユーザーさんの話を何回も聞いた事があります。

昨今は電話でアプローチする前に、ホームページでその工務店の状況を探ると言います。
家を計画する人にとっては、ホームページイメージが重要な選択要素になり、その初期対応の重さは電話対応と同等以上と言えるようになりました。

昨日の午後は、兵庫県丹波市のファース工務店、㈱春日工務店さんを訪問しました。
春日工務店さんのホームページをご覧ください。ほんのりとした優しさを感じる事が出来ると思います。このホームページを担当された足立公香さんに初めてお逢いしました。やっぱり、そのほんのりさを感じたものです。

写真は右から社長の荻野富雄さん、奥様でアドバイザーの荻野さつきさん、お客様担当の井上明美さん、ホームページ担当の足立公香さん、私の隣が現場担当の能勢孝之さんです。
春日工務店さんは、沈着冷静で気配りのさつきさんを中心に、ひまわりマドンナと言われる明るさいっぱいの井上さん、ムードメーカーでアイデアウーマンの足立さん、気合いと情熱で現場管理の能勢さんなど、荻野社長を囲む仲間達の其々の個性を発揮しています。

電話対応も、ホームページイメージも、やはりその工務店が持っている雰囲気を自然と伝えているようにも思います。今日は丹波市から販売代理店の中道社長に伊丹空港まで送迎して戴き感謝です。灼熱の兵庫から羽田乗り換えで北斗市の本社に戻りましたが、やはり北海道は爽快ですよ。執務室から見える函館山も何かを言いたそうに佇んでいるよう…
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ゼロには何をかけてもゼロになる…兵庫県丹波市

2008年08月07日 20時47分31秒 | Weblog
「無から生み出す有は無い」とでも言うのでしょうか。
何かを作り出し、その作り出した何かに様々な要素を加えながら、有効有益なものに仕上げて参ります。その最初に作り出すのが初産の苦しみを味わう事になるのでしょうか。
その苦しみを味わう事も無くして企業も国家も成立しないと言う事でしょう。

最初、何も持たなかった北の国が、核実験やミサイルを発射して周辺諸国や経済大国の危機感を煽り、その代替として経済援助を迫る手法が外交手腕と言えるのでしょうか。
ある新聞コラムに「無を有にするための交渉は結局、無に帰するもの」と言うのがありましたが、ゼロに何をかけてもゼロにしかなりません。

偽装、粉飾、改ざんなどが発覚して市場から退場する企業が後を絶ちません。
一頃、企業買収や企業転がしで急成長した企業が、虚業だと言われ話題になりました。
中身がないため様々な演出で繕う訳ですが、その仕掛けが露呈すれば、一気に気泡と化してしまうのでしょう。中身の無い器はその器が壊れれば存在そのものが無くなります。

我々の住宅業界も中身の少ない「家」と言う器を、中身が豊富に入っているような売り方をしている企業が多く在ります。家における中身とは、住んだ建主さんの幸福度合いそのものだと思います。住んだ建主さんが、いつまでもニコニコと笑顔で過せる居住空間を作るには、壁の中、床下、天井裏にも、そのための中身が詰まっていなければなりません。

どんなに売り上手な手法を用い、企業収益を伸ばしたとしても、売り物に中身が無ければ、売れば売るほど事後処理が大変になりますが、やがて虚業と言うレッテルを貼られる事にもなり兼ねません。住宅産業では特に自分や家族の生身を委ねる家を、大金を支払って住む建主さんの立場になったら、中身の無い家は売れないはずなのです。

今日は丹波市のファース工務店の㈱タニミズ住建さんを午前に、午後は春日工務店さん(明日紹介)を訪問しました。
写真は午前に訪問したタニミズ住建さんの方々と撮りました。向って左から、アテンドしてくれた販売代理店の中道社長、タニミズ社長の谷水章浩さん、私の右隣が谷水社長の妹さんで古川はる代さん、ホームページ製作のソアシテム代表の田村浩さんです。

タニミズ住建さんは、ケヤキや檜などの無垢材をふんだんに使用した気骨ある家づくりを実践しており、中身の充実に懸命な取り組みをしておりました。
その谷水社長の心意気を、妹さんがサポートし、仲の好い田村さんがホームページを担当しておりました。

気温33℃、湿度85%と怖しいほどの蒸し風呂状態から、明日はすっきり爽やかな北斗市の本社に帰社を…
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地域での経営継続は力なり…札幌~千歳空港~伊丹空港~丹波市

2008年08月06日 23時44分17秒 | Weblog
何とかハウスとか、何とかホームと銘打って、安い価格で地域市場に入って来て、数年で何処かに消えてしまったスーパービルダーがけっこう多く存在します。
皆さんの地域にもそのような、価格競争で参入し、いつのまにか居なくなったと言うビルダーが思い出すと必ず存在すると思います。

限られた地域を市場にする地域密着の工務店は、家づくりを生業にしており、生涯その地域で過ごす事になるのが宿命です。家は価格だけで売っては絶対に立ち行かなくなります。
つくる家に真心が入魂されいなければなりません。工務店経営者は、住んだ人との生涯の付き合いが天命として備わっています。
その地域で何十年も工務店経営者を継続していると言う人は、少なからず家づくりに天命を全うすると言う思想を持った人と言えるでしょう。

つくった家と運命をともにすには創り上げる家に、住んだ人がストレスを受けないような確たる性能、機能を有していなければなりません。それは外観、内観などより、住んでからの快適性や経済性を重視する思想が根底にある事です。
「家の性能を語れないものはビルダー経営の思想を語るべからず」と言い切れるでしょう。

長年にわたり、地方エリアで工務店経営を行なっている経営者は、そのような理念が保持されているのだと思われます。そうでなければ生き残ってこられないのです。
工務店経営に限らず、地域密着の企業、工場、店舗、旅館、料理屋などにも、狭いエリアでは真のCS、つまり顧客満足度のレスポンスをまともに受ける事になります。

今日は、ファース販売代理店の「住宅資材なかみち」中道社長さんのご案内で丹波市氷上町成松の料理旅館、葛野屋(かどのや)さんで会食をさせて戴きました。葛野屋さんへは3回目の訪問です。写真は中道社長と葛野屋の女将さん、田原美代子さんと撮りました。葛野屋さんは江戸時代中期、元文元年の創業だそうで二百数十年の老舗料亭です。

笑顔の綺麗な女将さんと、ご主人が板長として腕を振るう料理には、素材を生かした美味に歴史感を入魂しているようにさえ感じました。日本文化の根源が備わった地区と言われる、この丹波地区に在って脈々とその伝統を伝えています。
丹波市訪問の機会があったら是非、葛野屋さんで食事と宿泊をしてください。

今日の札幌は28℃湿度45%でした。此処の丹波市は、この時間になっても気温30℃、湿度80%もあります。この蒸し暑さの中で暮らし続けるにも忍耐が…継続は力なり…
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人間社会は認め合う事から…北斗市~函館~札幌丘珠空港~札幌大通り

2008年08月05日 21時01分13秒 | Weblog
どんなに風采のあがらない人でも、どこかに必ずその人だけの持ち味があるものです。
取り得があるからこそ今日まで生きてこられたのでしょう。人の持ち味を肯定する事から人間社会が成立するように思えてなりません。今朝の朝礼スピーチは、社歴43年、今年還暦を迎えた福田久次さんでした。彼は半世紀近くにわたり私と常に一緒になって仕事を辿って来ました。彼は今でも40年前と同じように私の近くにいて人の嫌がる雑用をこなしています。彼は読み書きも人前で上手に話しする事も苦手のようです。

それでも幸いな事に弊社では、彼の存在を疎んじる社員などひとりもおりません。
彼がいたからこそ福地建装が創業され、いまなお存続している事を知っているのです。
仲間を否定した時点から、否定された当事者より、否定した本人自身の方が否定される事になりかねません。人の持ち味を見出す寛容性が無いと、他人からも認められないのです。

間もなく北京五輪が開催されますが五輪に出る選手達は、何十万人ものライバル達と競いあって国内予選を勝ち抜きました。特に五輪選手には最後まで国内で競った強力なライバルが存在し、それがいなければ五輪選手には絶対になれなかったと言います。
ライバルを肯定し、競う事で自己向上を図ってゆくのでしょう。

ライバル企業から学ぶ事も多くあります。特に我々住宅産業は、ライバル企業が展開する技術や手法を勉強し、そこから独自の経営手法を展開して行く事です。
とにかくライバルも含め、関わる企業や人々を認め合い、分かち合える事なのでしょう。

今日はファース本部の本社に、松下電器グループ100%子会社の石垣電材株式会社の新社長が新任挨拶にお見えになりました。松下電器は松下電工と業務併合しましたが、特に人事面では同じグループと言え商品群がラップし熾烈な営業闘争を行なった経緯があります。現在、様々な課題はあるものの着実に併合で目指す方向にあると言い、新社長が言うには、過去を肯定し関わる人々の存在を認め合う事だそうです。
特に企業併合の当初では、この肯定する事が建設的発展の鉄則であるように思います。

写真は、私の左隣が石垣電材新社長の鯛島良啓さん、函館所長の大井忠司さん、右隣が常務の岩本博さん、部長の桶作末次さんです。
今日の懇談で、関わる企業や人々を認め合う事が、自分自身が人様から認められる前提である事を実感し、今日のコラムとなりました。

今日は快晴で爽やかな北斗市から気温30℃の札幌(真夏の平均気温は函館より札幌の方が高い)にやってきました。明日は連日36℃の日々が続く兵庫県に移動を…
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家の快適性は調湿性能にある…北斗市

2008年08月04日 18時31分12秒 | Weblog
寒い季節に家の中で、暖房エネルギーを節約しながら、しかも暖かく快適に暮らすため様々な工夫を行なっています。
暖かい家づくりは隙間の少ない気密性能を確保する事です。
つまり暖かい家は、断熱より気密を高めるのが暖かい家のキーワードとなります。
どんなに断熱材を厚くしても隙間があれば、暖気が冷たい乾燥した空気と入替わってしまいます。

ところが日本の家屋は開放の文化が進化してきました。
気密住宅と聞いただけで鬱陶しい気持ちになってしまう人も多く居る事でしょう。
魔法瓶のような密閉された空間で快適に暮らす事など出来ないのだと思ってしまいます。
単純に気密性能を特化させただけの家の中では、湿気が増え空気が汚れてしまいます。
と言って、気密性能を向上させた分だけ換気しないさいと言う単純なものでもありません。

換気を行うと言う事は、室内を外気と同じにすると言う事ですから暖房した暖かい空気と、乾燥した冷たい空気とが入れ替わってしまいます。必要最小限の換気量を確保しながら調湿機能が伴っていなければなりません。家づくりにおいてこの調湿の技術が一般的となっておりませんでした。そのためオール電化システムを前提とした調湿システムを住宅工法にしたのがファースの家なのです。

寒い家を暖かくするには、隙間を埋める事が一番の早道です。
この真夏の季節においては、断熱や遮熱機能とともに調湿機能が効果を更に高めます。
単純に言えば、家屋内の湿気を少なくすると、家屋内いる人の身体から水蒸気が蒸発し易くなり、蒸発する際に体温を奪ってくれるのです。空気を冷たくする冷房より、湿度を取って身体から体温を奪う冷房の方がはるかに省エネで質の高い冷房空間をつくれます。

住宅における温熱環境をシステム的に向上させるには、断熱、遮熱、気密、換気、調湿の機能が相まって成立するものです。写真は先ほど撮ったものですがファース本部では、たくさんのブースをつくり素材の組み合わせ相性を試験しています。ハウジング事業部の小泉常務は、研究開発室の要請で連日のように実験ブースの組み換えを行っています。

この時期、各地でファースの家の体感会を実施山形県東住宅常務山形県東住宅藤木技師両人のブログに調湿が出来る事で成り立つ、快適空間の様子が記載されています。
ハウジング事業部のイベントが終わったら晴天となった北斗市です。明日は札幌に…
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人の持っている隠れた能力…北斗市

2008年08月03日 15時48分18秒 | Weblog
勉学に優れ、知識が豊富で学識に秀でた人がいます。一方、読み書きが苦手で勉強の出来ない人もいます。社会的に優秀な人間として評価されるのは前者の方でしょう。
社会の構成は、学識の秀でた人がその能力を充分に発揮できる場所が実際にはかなり限られているようです。農業で米作りを行なうには、学識より土や緑などの自然を身体で感じられる才覚が必要です。漁師さんは、空の色、波のうねり、風を読む才覚が必要です。

家づくりを行なうには、特化した技能を持った、大工、屋根、左官、内装などの職人さんの技能、匠の技が必要です。このような仕事には多くの学識などを必要としません。その職種における様々な情報、知識を持ち、技能を鍛錬する事で技を磨く事が出来ます。この匠の技を磨くには、年齢が若いほど有効で早い時期から修練を積むべきなのです。

家づくりの職人に限らず、床屋さん、鮨屋さんなどの手先を使う仕事は、身体を鍛錬してカラダで習得しなければならず、小学生くらいの年代から教えると育ち易いといいます。ところが学識の秀でた人は、このような仕事にあまり興味を持ってくれません。しかし、社会全体の80%以上の人々が、身体を動かす人々だと言われ、つまりはこのような人々によって社会全体が支えられていると言う現実があります。

世の中の現実を知るには、身体を使ってものづくりを行なう人々と一緒になってその経験を積むのが最も効果的でしょう。今日、日曜はハウジング事業部主催の木工教室を開催致しました。普段は全く無縁の世界にいる子供や大人達が、大工さん達と一緒になってノコギリで木材を切り、金槌で釘を打ち、刷毛でペンキを塗る経験を行なうのです。

今日は作品を創り上げる体験をし、また恒例の角材斬り競争が行なわれました。
一見すると頼りなく見える人がノコギリを持って角材を斬り始めると肩の力が抜かれていて一瞬に切り終わってしまう人がいます。体力的に頑強な身体の人は、力任せでノコギリを前後させますが、引くのでなく押してしまうためスムーズに切る事が出来ず、時間が掛かる人もいます。このよう経験で自らの秀でた才能や才覚、また劣っていたものを感ずる事が出来るのでしょう。

今日も予報どおりの大雨に見舞われた北斗市でしたが昨年、雨で中止になったため、今年はどんな大雨でも開催すると言うスタッフ達の決意で万端な準備を行い、無事終了する事が出来ました。写真はちょうど土砂降りの時間帯で、木工場に入り、参加者の作った作品を前に撮った写真です。
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準備・段取り・根回し…北斗市

2008年08月02日 14時23分57秒 | Weblog
昨日は福田首相が内閣改造を行い永田町の住人達は、右往左往の時間を過した事でしょう。人事権と解散権は総理大臣の専権事項だそうです。
福田総理が目指す方向にこの内閣改造で向えば良いのですが…
総理が目指す国づくりの指針があったらそれに向って準備や段取りが、或いは関係者への協力を求める根回しも必要になる事でしょう。

根回しとは、公共工事の談合などで使われる言葉から、ダーティなイメージです。しかし、関わる人々に動機付けを行なうため、公にする前の段取りとしては、とても重要な要素になる場合が多いのです。特に内閣改造などのような人事を行なう時は、電光石火の早業を行使したように見せて実は水面下で周到な根回しをしているものです。

私がトビ職であった時代には「段取り8割」と言われた時がありました。
現在のようにクレーンなどの機械が無かった時代に、鉄骨の組み立てを行なう場合、ロープで支えた丸太を立てて、滑車に吊り上げロープで重い鉄材を持ち上げたものです。
この丸太とロープと滑車の兼ね合いを現場に設置するのが「段取り」でした。
この段取りが出来た時点で仕事の8割が終了したと言う事、つまり万全な準備なのです。

物を組み込むためには、知恵と工夫を用いた段取りしだいなのです。内閣の組閣も含む人事や社内での昇進に関わる部署替えなどは、人心に関わるもので細心の段取りと根回しが必要となります。今回の自民党役員人事でも麻生氏に幹事長の要職を要請するさい報道されない水面下では、様々な根回しがあった事は言うまでもありません。

企業内の人事でも様々な人々と関わりが背景として存在しています。当事者の自尊心やプライドを気付ける事無く、その人事が次のステップを目指す向上心を相乗させるような、充分な準備、段取り、根回しが不可欠となるでしょう。

本社のある北斗市はこの時間になって激しい雨になりました。
明日は「わくわく木工教室」のイベントがありますが、この雨がいっそう強くなると言う予報です。昨年も大雨でやむなく中止となりました。
ファース本部が主催するイベント時は、いつも天気に恵まれますが、ハウジング事業部には雨男(女かな)が潜んでいるのかも知れません。

明日の日曜日は「準備万端」で、どんなに雨が降っていても子供達に木工教室を愉しんで貰えるよう万全の準備(準備中の写真)をしています。明日の木工教室は雨天決行ですよ!!
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裸になれば人はみな同じ…北斗市

2008年08月01日 18時19分36秒 | Weblog
最近のビジネスホテルには、温泉を設備したところが多くなりました。
先日、青森県のホテルに宿泊した際、仕事を終えたのが夜中になり、0時を回ってから屋上に備えてある露天風呂に浸りに行きました。温泉に入りながら、見えたり消えたりする星空を見上げ、頬を撫ぜる心地よい夜風に疲労感も一緒に飛んで行くように思うものです。
広い露天風呂にひとり、ゆっくり至極の時間を愉しんでいました。そこへ中年の男性が「こんばんは!!」と言って入ってきました。

彼も仕事が遅くなり、ようやく開放されてこの露天風呂にやってきたようです。
二人で夜空を眺めながら互いの仕事の話をして異業種の世界を知る機会を得ましたが、話の中に出て来る会社名は一部上場の大企業のようでした。今日、その会社のホームページを見たところ彼の写真が載っていて彼はその会社の社長さんでした。普通の中年オジサンに変わりありませんが、ある種の風格と雰囲気を感じたものです。

私も21歳から社長と呼ばれて既に40年です。石を投げれば社長にあたると言いますが、私もその石にあたる社長の片割れだと思います。当然、石を投げても一部上場の社長にあたる確率など殆ど無いと言えるのかも知れません。世の中には「社長」と呼ばれる人は山ほど存在しても「社長力」を備えた人が極めて少ないのでしょう。

社長も私のようなのも、露天風呂であった上場企業の社長も、偽装乳牛で何回も謝罪していた社長も、バブルで大儲けした成金社長など、どんな社長も裸になれば風采だけは皆同じに見えます。
しかし素っ裸になって露天風呂に入り、穏やかに相互に世間話をしてみれば、人格、品格などが少しずつ透けて見えて来るものです。

写真は明後日に開催する、弊社ハウジング事業部主催の木工教室の準備風景を撮りました。
前列、私の隣が大工の近江君と、左の地下足袋姿が鉄工の福田君ですが、彼らに背広を着せても絶対に似合いません。田圃の案山子に洋服を着せたように見えます。そう言う自分も一頃までは、地下足袋を履いて七分ズボンに半纏姿が一番似合った時代がありました。

後列向って左から、智専務、研究開発室の村上次長とその部下の藤木君、そして推進事業部、北東北担当の岩山係長です。この四人は、いつもスーツ姿ばかりで登場しています。
このように作業場の片付け業務でドロドロ姿になれば皆が全て一緒に見えて来るものです。
私もこのあと久々にショベルカーを操作して土木作業を行いました。福地建装はホワイトカラーとブルーカラーの境が無く、このチームワークが弊社の財産のような気もします。穏やかな天気に恵まれた北斗市でした。
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