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一週間ほど家を空け戻ってみると、庭の白もくれんやシデコブシは終わりかけていましたが、
代わりに土佐ミズキが黄色い花房をたくさん付けて咲きだしていました。
東北関東大震災から早くも1カ月が経ちました。
被災地の状況はいっこうに改善されず、福島原発の先の見えない状況も進展が見えず
不安といらだちの日々が続きます。
こんなさなかオーストラリアから仕事のオフを利用して娘が帰国しました。
原発の問題は海外でも大きな話題となり、今のこの時期になぜ日本に行くのと周りの
方々から声をかけられたそうです。
今回の帰国は、休みを利用して主人の古里山口のお墓参りが一番の目的でしたが、
ついでに広島や岡山、さらに奈良へも足をのばした旅となり、丁度桜の時期と重なり
娘とふたり思いがけない日本の美しい春を味わうことがでました。
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まづは広島に着いて一番先に行ったのが平和公園と広島を代表する原爆ドームでした。
ここは今までにも何度か来ています。
毎年開催される平和式典の会場となる広い公園の記念碑の前は、いつもお花がいっぱい。
記念碑越しに原爆ドームが望めます。
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広い平和公園を過ぎ、元安川沿いにそっていくと、右手に原爆ドームが見えてきます。
今や世界遺産にもなり、ヒロシマのシンボルともいえる原爆ドームです。
川沿いは少し寒かったのですが、桜は丁度五分から八分咲き位でした。
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更に川沿いを進んで、上空からの標的になったというT字路になっている相生橋を渡り原爆
ドームに近づきます。
原爆ドームとなったこの建物は、もとは広島県物産陳列館だったもので、爆心地はここから
南東約160メートル、高度約600メートルの位置で炸裂し、建物内にいた人は全員即死し建物内は
熱線による火災で全焼しました。
1945年 8月6日午前8時15分、原爆炸裂。
爆風の圧力は1平方メートルあたり35トン、風速は440メートルだったとか。
一体どんなだったのか、想像することさえできません。
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原爆ドームを見た後に平和記念資料館に行きました。
この館内に展示されているすべてが当時の惨劇を物語っています。
被ばく直後の惨状のこの光景は、、、、、
どこかで見た光景に似ていると思ったのですが、、、
そうです、今回の大震災の惨状とそっくりでは、、、、
あまりの光景に息をのみました。
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この写真は被ばく当日のものだそうです。
被ばくした人々が哀れな姿で並んでいる光景、、、、、
今回被災された方々の姿となぜか重なり言葉が出ません。
出るのは、ただため息ばかりでした。
想像を絶する光景は、65年以上たった今でもその当時の惨劇のすさまじさを物語っています。
状況は違っても繰り返される悲劇、一つは人間が、、、一つは大自然が起こした惨劇です。
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重い気分を変えて、、、ここからさほど遠くない縮景園に行ってみました。
桜が見ごろとなった縮景園にはたくさんの人が桜を楽しんでいました。
縮景園は広島藩主浅野長晟が、入国の翌年1620年から別邸の庭園として築庭したものとか。
園の名前の由来は、たくさんの景勝を集め縮して作ったものと言うことですが、一方には
中国の西湖を模して縮景したともいわれています。
満開の桜の下では賑やかなお囃子が催されていて多くの観客がおり、その義捐金が今回の
東北関東大震災に送られるということでした。
日本中が沈みがちなこの時期には幾分不似合いな光景ではありますが、あえてアップしてみました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/15/9386606d513480cdeb84660e8adf5e23.jpg)
園内では運よく野点も催されていて、華やいだお着物姿の方々を拝見できました。
起伏に富んだ回遊式日本庭園を巡りながら、丁度見ごろの桜を愛でながらゆっくり散策を
楽しみました。