旧加古川町公会堂

2011-09-28 19:21:49 | 京都・兵庫


 現在は加古川市立図書館として活用されているこの建物は、かつては加古川町公会堂だった建物。 昭和2(1927)年に火災で焼失した旧公会堂に代わって昭和10(1935)年に建てられたものだそうです。  兵庫県加古川市加古川町木村226-1  11年09月下旬



 建物の設計は置塩章。 関西の公共建築では良く聞く名前で、関東では旧茨城県庁舎(昭和5年)が知られています。








 塔屋には加古川の市章が飾られる。 ( )カッコの間に「川」でかっこがわ→かこがわという事でしょうか。


 半円の大きなステンドグラス。 幾何学模様のデザインがファサードに鏤(ちりば)められています。




 建設当時の流行であるスクラッチタイル。




 この“くるりん”は建築用語的には何と呼ぶのでしょうね。


 10時開館に合わせて中へ。


 大勢の人の体が触れる部分だけに柔らかい曲線が用いられています。 外観の厳めしいゴシック様式とは対照的。
 



 光のシェルに包まれて。 至福の空間。


 ステンドグラスは綺麗な状態を保っていますが、割れたり欠けたりしていた十数枚を近くでお店を構える神田陶器商店さんが無償で修理を申し出て直されたものだそうです。 地域の人達に愛され密接な関係にある建物だという事が窺えますね。


 上記の神田さん所有の神田家住宅洋館(登録文化財)。 貴重なお話を聞かせて頂きました。  


 旧公会堂に戻ります。






 建物の南面。


 公園に面した後ろ側のデザインはかなりシンプル。


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