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作家・野上弥生子(1885~1985)が東京の成城で暮らした住宅(昭和4年築 1929)。 建物は弥生子の実家筋(弥生子は臼杵の醸造元の長女)に引き取られ、今は臼杵東中学校の裏手の辺り、河口に面した住宅地に移築されています。
途中で傾斜の変わる急勾配の屋根に小さな煙突、半円形のサンルームが特徴的な建物は、元は三菱銀行の支店長を務めた森可修(もり よしなが)が自らの設計で建てた邸宅でした(サンルームは竣工半年後の増築)。 生涯作家人生を送った弥生子は、百歳を間近に控え99歳で没する直前まで、この建物の2階にあった小さな書斎で筆を執っていたようです。 建物と一緒に移築された正面の門扉に、「成城1丁目~」と刻印された住居表示のプレートが今も当時のまま残されているのが強く印象に残りました。 大分県臼杵市臼杵70-15 09年05月上旬
※参考 『日本の洋館 昭和篇Ⅰ』 2003
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