椎原医院は明治40(1907)年頃に初代院長がこの地に眼科医院を開業したのが始まりといわれ、この建物は昭和3(1928)年に建てられ同時に内科も診療科目に加わえられました。 昭和9(1934)年に御子息に代替わりした際に建物北側に病室と点滴室棟を増築、以後、平成8(1996)年6月に院長が亡くなるまで約60年間にも渡って医療活動が行われました。 現在は医療法人椎原会・椎原医院となって診療も再開されているようです。 鹿児島県南九州市川辺町中山田1888 12年01月上旬
※参考『鹿児島県の近代化遺産』 2004
左右対称の木造2階建て、半円のブロークン・ペディメントが目を引く。 門構えも立派ですね。
軒下の装飾。
ファンライトも半円型。
玄関横のガラスブロックは後年の改造でしょうか。
現在は引違い窓ですが当初は上げ下げ窓だったという。 内部は北へ向けて廊下が延びる中廊下型。
雨雲の切れ間から新年最初の太陽が建物を照らし出す。 1月元旦の訪問でした。
隅々にまで心が行届き明治時代の建て物
大いに万歳ですね。
お医者様は昔から凄いのね
個人医院とか旧郵便局とか、木造で意匠性に富んだ建物には私も目がないんですよ(照)。
手の込んだ細工のひとつひとつに建築に携わった大工たちの手の温もりが伝わってくるようですね。
本当に素晴らしいの一語に尽きると思います!