昭和56(1981)年1月に新規会館したこの博物館は旧県立図書館を転用・改装した建物。 それまであった木造の図書館の老朽化と利用者の増大、及び事務量の増加などにより昭和2(1927)年に建て替えられた建物にあたります。 設計は当時、鹿児島県の建築課に勤めていた岩下松雄で総工費は22万2200円、蔵書数は42、691冊にもなり規模と設備において九州で随一を誇る立派な図書館であったそうです。 鹿児島県鹿児島市城山町1-1 09年05月上旬
※参考 『鹿児島県の近代化遺産』 2004
正面入口部分を円筒形に立ち上げ、左手の階段室部分にも曲面を取り入れる。
金環日食で一喜一憂したばかりですが、この時は日本の陸地では46年振りに見られる皆既日食で沸いていました。
庇のカーブが美しい。 支える柱頭も独特です。
規律正しく並んだ縦長窓。
隅部に曲面を用いるのは岩下の作品の大きな特徴になっています。
昭和9(1934)年築の鹿児島気象台(現存せず)。 鹿児島県政記念館の写真パネルより。
昭和10(1935)年築の鹿児島中央高校。
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