足利駅のすぐ近く、町を見下ろす小さな山の上に起立する大谷石造りの塔(大正14年築 1925)。 ここはレンガ造の織物工場や煙突の請負業で財を成した富永金吉が私費を投じて整備した公園で、金剛閣はその展望塔として建設されたものだそうです。 平面は縦横4メートル、4層から成っていて高さは10メートルあり、一番上には○に金の一字が大きく掲げられ目立っています。 小山自体の高さも約20メートルあるそうなので塔の最上階からの眺めは素晴らしいでしょうが、公園はもう跡形も無く、塔に続く急な石段も目の前の個人邸のものっぽい(?)ので近づく事は出来ません。 栃木県足利市助戸3丁目 08年11月下旬
※参考 『大谷石百選 自然美・建築美』 2006