
この赤レンガ造の建物は大正3(1914)年に百三十銀行(本店・大阪市)の行橋支店として建てられたもの。 設計は清水組の本店技術部になりますが、辰野片岡事務所が設計監督をしているという事もあり所謂「辰野式」にも通ずるデザインを纏っています。 平成9(1997)年まで各種銀行や信用組合の店舗として使用されていましたが現在は行橋市が土地と建物を買収、復元改修工事を行って市民ギャラリーとして活用されています。 福岡県行橋市大橋3-7-14 09年04月下旬

1年後に建てられた百三十銀行の八幡支店(北九州市)は鉄筋コンクリート造。 大正期の銀行建築はレンガから鉄筋コンクリートへと建築構造が変わっていく転換期にあたります。

この百三十銀行行橋支店は明治11(1878)年開業の第八十七国立銀行を前身とする銀行。 明治35(1902)年に八十七銀行(第八十七国立銀行から改称)は百三十銀行に吸収合併されたようです。


銀行建築らしく内部は吹き抜け。


耐震の為の鉄骨と歩廊が廻る。 歩廊は建築当初の設計図を元に復元したもの。

歩廊へと上がる螺旋階段も復元したもののようです。



竹内金庫製。 古建築の金庫としては良く聞く名前ですが詳しい事は分かりません。。


展示物を避けて写真を撮ったので似たようなアングルばかり(汗)。

イギリス積み。

裏手には金庫室が附属。


屋根の四方にはドーマー。

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