緊急事態宣言が出てから閉まっていた御近所食堂が開いていたので、久々に行く。座席の真上にあるテレビの音を聴きながら食べていたら、手が滑って御飯を落とす。少し焦るが、なんせ「焦る」という機能も低下している為に、立ち上がってジーンズについたお米を取っていたら、食堂のお婆ちゃんが濡らしたタオルを持って来て「これの方が取り易いよ」と。小さなゴミ箱も持って来て「これに捨てて」と。「私が拭いてもエエねんけど、ほら、ズボンの真ん中やん」と笑っていた。すいません、すいません、ありがとうございます、と言いながら、ジーンズからお米を取り終えて手を洗っていたら、「御飯足しとくからね」と言って、御飯が元の大盛りになって復活して来た。
なんか、嬉しくなった。会話は変わらずほぼ出来ないけど、物凄く子どもの頃に溢した御飯をお婆ちゃんやオカンが拾って食べていた事を思い出した。
帰り際にもう一度御礼を行って外に出ると少し元気になっていた。私って、かなり単純。でも、嬉しかった。
気力がない時は、DVDも漫画も読めなかったりする。流したり、眺めているだけ。集中なんて出来ない。でも、今日は漫画にハマる程度には元気が出た。多分、食堂のお婆ちゃんのお陰だと思う。