坊主の家計簿

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 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

私が知らなかった皇軍

2010年10月29日 | 坊主の家計簿
 本日の初体験。

 1 墓標(?)を書く。え~。。。塔婆とか色んな言い方があるのだろうけど、墓石を建てるまでの間に墓に建てる木のデッカイやつを初めて書く。
 準備として先日福島の書道用品専門店(激安!)に『木簡墨』(http://www.kaimei1898.com/detail/item_se1601.html)っちゅう墨汁を買いに行った。ついでに「なんでこんなに安いねん」と筆を数本物色。なんせこっちは素人である。どれくらいの太さの筆で書いたらええのか解らないし数種類購入。ついでに位牌用の筆も購入。
 準備2として、本日近所にある村の墓地に墓標(?)を見学しに行く。書き方、知らんぞ。知ってるはずの前住職は死んでるし、他の地域と書き方も違って来るやろうし、村の墓地で見学。
 で、書く。『木簡墨』(http://www.kaimei1898.com/detail/item_se1601.html)恐るべし。ほぼ、にじまん。チョークですりすりする事なく、にじまん。ただ、乾きにくい。乾きにくいから「早く乾け」と扇いでたら「うわ!」と。日付の『二』の上の部分が乾いてなく墨汁たまり状態になってた所がはみ出る。え~。。。墓標はデッカイので明日紙ヤスリで削って処理しよ。

 2 接骨。
 2週間ぐらい前からやったかな?もっとやったかな?ちゃうわ、今月初めの葬儀の時には激痛状態やったし、1ヶ月ぐらい前からなんか?まあ、ずっと痛かった左肩。さすがに手に痺れが出た時はビビったが、まあ、「痛い」という事を除けば日常生活を送れるので放ったらかしにしてたんだが、本堂手入れも一段落したし、昨晩寺の通信を作ってたらエエ加減に「やってられるかい!」っちゅう感じの状態になって来たので、本日、散髪屋の帰り道に御近所接骨医の前で偵察したら待ち時間なく入れそうだったので保険を持って行く。
 何やら、左肩がどうてらこうてらではなく、鎖骨の裏辺りにある筋肉(名前忘れた)が痛んでいるらしい。諸々治療して貰って、ついでに筋肉の柔らかさを褒められたりして御機嫌になりつつ治療。
 しっかし、接骨って、柔道着を着た顔の四角いオッサンが出てくるもんだと思ったら、今日行った接骨医は太平サブローだった。筋骨隆々の太平サブローがマッサージしてくれたり、諸々治療してくれたんだが、ありゃ、プチ・ホストやな。まあ、勝手に決めつけたらアカンが、きっと女人はたまらんと思うぞ。その割にヒマだったが。
 初・接骨だったので治療費がナンボか解らんし、なんじゃかんじゃで1時間ぐらい治療してくれたので結構な金額を覚悟してたんだが、え~。。。1100円ぐらいだった。「初診料が入りますから今回はこれで。次回からは400ナンボで」という事らしい。400ナンボって、銭湯料金やんけ。銭湯のマッサージ4回分やんけ。「ホンマにそんな値段でエエんでっか?」と思いつつ、「これはきっとさっき出した健康保険を不正利用してサラ金から借りる商売なんだ」なんぞと妄想を膨らましつつ帰宅してママに言うと「そんなもんやで」と。知らなかった。。。1時間、まあ、3割負担の国民健康保険とはいえ、それでも400円ぐらい、っちゅうのは安いぞ。毎月、結構高額な保険料を払い続けて来たわりに歯医者ぐらいしかここ数年は行ってないわけやし、「払ってる保険料の分だけ元を取らんと」とは思わん、っちゅうか、まあ、どうせこれからバンバン使って行く事になるねんから今のうちは別にエエし、保険なんぞ「国民ボランティア基金」みたいなもんやねんし、相互扶助やねんし、別にエエのだが、まあ、しばし400円ぐらいで楽させて貰お。

 
 で、全然関係ないのだが、っちゅうか、まとめ切れないのだが、全く知らなかったシベリア抑留問題。あ、『シベリア抑留』は知ってたけど、戦後補償がされてなかった事にビックリ。
 いや、先日、御参りに行った先のお婆ちゃんと話しててでんなぁ。行ったらテレビが流れてて、「こんな事ばっかりせんと」と、国会の足の引っ張り合い報道を見て喋ってはったんだが、「6月に国会で決まった補償がまだやねん」と。「なんの話ですか?」って聞いたら、何やら亡くなった夫がシベリアに抑留されてたらしく、平成2年に銀杯と金一封は貰ったらしいのだが、その他の補償が全然ないらしい。話を聞いてみたらシベリア時代にやられた体で帰国してからずっと苦労してはったらしい。「病院に行くから朝早く来て」やったので、こっちも話をじっくり聞いてエエもんかどうか解らんかったのだが、まあ、圧倒的に早い時間の御参りだったので次の予定までは時間があるので諸々話を聞かせて頂く。で、読経。
 読経しつつiPhone持ってる事に気づく。読経が終わって「ちょっと待って下さいね」とiPhoneでネット検索。何やら「10月中旬までに書類が届く」みたいな事になっているらしいが、足の引っ張り合いで遅れているのかも知れん。シベリア抑留問題の団体も出てきたのでメモに団体名と電話番号なんぞを書いたりする。iPhoneバンザイ!
 
 ん?っちゅうか、シベリア抑留の問題は全然知らなかった。いや、日本人ですやん。在日コリアンには不当な扱いをしている日本政府でも日本国籍を持っている人に対する戦後補償はやっていると思ってたんだが、やってなかったのね。なんか、そのお婆ちゃんとも傷痍軍人の話、天王寺で傷痍軍人をやってた人達の話なんぞもしてたんだが、え~。。。大島渚の『忘れられた皇軍』の話ね。検索してね。でも、日本人相手なら戦後補償はきちんとやってると思ったら、おい。

 これは私の知識の偏りなんだが、シベリア抑留で見捨てられた朝鮮人捕虜の事は知ってても、ホンマに、日本人に対する事は全く知らなかった。いや、「知った」かも知れんが、憶えていない。『朝鮮人捕虜』といっても、当時は日本人である。んが、『二等国民』なんぞという偏見での差別でなく、日本人に対しても見捨てる行為って、おい。
 当然、理想は「差別なく」であるが、差別なく全ての人に対して、であるべきなんだが、それでも「いや、まずは身内から」っちゅう根性もよく解るのだが、その「身内」さえも見捨ててたら、そら、日本の戦後補償なんぞガタガタやわ。
 まあ、政権が民主党になって、ようやく、その「身内」に対しての補償が行われるようになったらしい。止めるなよ。「身内」だけで止めるなよ。