坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

三浦参玄洞論説集

2007年03月01日 | 坊主の家計簿
 3月1日

 先に2月〆
 
 一般会計           90388円
 奨学金返済          10000円
 医療保険            4740円
 ネット代            5279円
 携帯電話            3152円
 タクシーカード払い分      5740円
 家賃             32430円
 電気代             4281円
 水道代(2ヶ月分)       5056円
 ガス代             3182円
 国民健康保険         25000円
 
 合計            189248円
 で、まとめ払いの国民年金13580円を仮にプラスするとしたら
               202828円

 やっぱし、タクシー代恐るべし。。。終電で帰ろ。


 3月1日

 雑費   缶ココア           120円
 外食   かきあげ山菜蕎麦       347円
 食類   レタス            138円
      焼そば麺            53円
      キムチ            100円
      サッポロ一番塩らーめん      1円
      うどん玉            18円
      餃子             147円
      ハム             290円
      無添加ワイン         438円
      和風キムチ          298円
      きゅうりのQちゃん       49円
 
 合計                 1999円
 3月累計               1999円

 起きてもまだしんどい。。。ゆっくり寝たはずなんだが、っちゅうか、当たり前か。。。しんどい状態でムチャ飲みしてたわけやし。
 仕事終わって部屋に帰って来たらネットで注文してた『三浦参玄洞論説集』が届いてた。古本なので定価の半額近く、送料込みで7000円ぐらいでゲット。
 数日前に『黒衣同盟』で検索してたら引っかかって、数秒迷ったのだが、酔っぱらった勢いで購入。クイックするだけで買えるのは怖いなぁ。。。
 っちゅうか、これも『読まないといけない本』でもある。運動に真宗僧侶が関わって居た事は確かだし、宣言には色濃く親鸞の思想が、いや、大乗仏教の思想が反影されているわけだし。
 
 ちなみにミクシィの私の所属は『水平本願寺』にしている。別に『真宗大谷派』でもエエのだが、別にミクシィやし。『黒衣同盟』と迷ったんだが、まあ、『水平本願寺』と。『運動の寺』でんな。解放の寺で、当然、すべての真宗寺院が『解放の寺』である事は確かなんだが、まあ、これも『在り方の違い』だけの話なんだが、やっぱし私は『水平本願寺』とか『黒衣同盟』にシンパシーを抱いてしまうわけであってやな。他意はない。ホンマに『在り方の違い』だけやねんし。

 非差別と反差別の言葉の定義はまだよく解らん。仏教は『非差別』の論理だが、個人としての在り方としては『反差別』になってしまう。私は。
 差別、つまり偏見バリバリである。その偏見に対して決して他人事『だけ』にするのでなく、この世の一人残らず誰しもが偏見を抱えて生きているわけなんだし、まあ、これ自体も偏見かも知れないが、私はそう信じるし。単純にそっちの方が『柔らかくなれる』。

 ん?そや、『三浦参玄洞論説集』が届いたんや。チラホラ読む。しんどいし。え~。。。「エエ仕事してまんなぁ。。。」と単純に。浅尾篤哉氏が編纂して解説と云う名の論文も入っているのだが、エエ仕事してまっせ。
 ただ、少し不満の所もある。

 批判と云う事を私は非常に大事にする。だが、批判は決して相手を『潰す』ものあってはならない。相手を論破する、『潰す』事は、え~。。。非常に好きな作業で今まで散々やって来た気もするのだが、あれは意味がない。単なる自己満足でしかない。
 相手に対して批判する事は、まず基本的に『相手』が居ないと出来ない作業である。当たり前なんだが、これは忘れやすい。喧嘩だって『相手』が居ないと出来ない。
 で、その相手と意見が違う。まあ、そりゃそうだわな、他人なんだし。全ての意見が一緒だったら気持ち悪い。
 そこから議論、批判が始まる。
 始まるのはエエのだが、「あなたと私とは意見が違うのよ。」は前提を忘れて居る人には効果的だが、まあ、殆どの場合は自己防御、もしくは「どうでも良い」っちゅう事だし。
 で、批判、議論してる目的は「解りあいたい」っちゅう事なんだろうし、「解りあいたい」のなら、相手と自分が共に『変わって行ける』方向を目指すべきであって、相手を潰す事によって、かえって相手を頑なにさしてしまっては何の為の議論かどうか解らない。
 だいたい、論破されたら腹立つ事の方が多い。頑なになって、理論武装してしまい、気の合う『解りあえる場所』に逃げ込んだりする。

 これが『同じ目的』なら違う。『解りあえる場所』では、目指す方向は同じなんだろうし、だからそこに逃げ込む事が出来るんだし。まあ、傷の舐め合い『癒し』の場所もあるんだろうが。。。

【念仏する者に怒りを抱き、怨みをつのらせるような、真実を見ることができない者は、長く苦海に沈み救われることがない】(善導『法事讃』より。但し意訳は戸次公正氏)

 と云う言葉を安楽は首を斬られる前に後鳥羽上皇に云った。まあ、同じ仏教徒として念仏を勧めたわけだな。

 ん?いかん、無添加ワインが脳天を直撃しだした。。。

 伝統教団や、多くの寺院に対する批判はよく眼にするし、私もする。
 でも、やな。「そんな立派な事をしとるんか?あんたは?」とも言いたくなる。
 確かにすんごい論文を書いたり、あるいは解りやすい形での社会貢献をしている人達は『他人事』に出来るのだろうけど、つまり私のような脳天をワインで直撃されているような人間の事を他人事に出来たりする『立派な人』なのかも知れないが、それでも四六時中小難しい事を考えて居るわけでもないやろうに。毎日節制した生活を送っているわけでもないやろうに。例え送って居たとしても心の中に煩悩を見出す事が出来るやろうに。
 なんか、そんな所からの批判が私は好き。
 「お前は間違って居る!!!」」と人から云われると私は頑なになってしまう。エゴとプライド満載だし。包み込まれるような批判だけが私を変えて来たわけだし。

 「何時でも、何処でも、どんな状態であっても念仏申せ」とは教えられた気がするのだが、「威儀を正して立派な人になってから念仏申せ」とは教えられた記憶がないし、それなら要らん。
 差別心を全身に抱えたまんまで、そこから、その生身の現場から自他差別のない世界に観念の中で『行ったきり』ではなく、生身の現場から自他差別のない世界に向かって『歩んで行く』事が大事だと思うのだが。

 運動坊主が「何もしないやつら」「あいつら」っちゅうのは大キライ。
 その逆に運動坊主に対して「あいつらはカッコ付けてるだけの正義の味方」っちゅうもの大キライ。
 ただ、そういう風に差別化してしまうのが『われら』っちゅうもんやと感じる。

 だんだんと歳をとって、たった一晩ムチャした事を引きずる年齢になって、すっかり保守化してしまったのかも知れないが、斬り裁くのはイヤになった。っちゅうか、当然、無茶苦茶裁いてばっかしなんだが、だからしんどくなった。
 斬り裁くのではなく、偏見してしまう『われら』を告発する作業の方が大事だと思う。
 偏見のないのは人間ちゃうで。
 偏見を認められへんのは自分が人間以外の何者かやと勘違いしてるだけやと思う。
 だからといって、当然『偏見』は『偏見』でっせ。偏見は正論ではない。
 間違えるから、頭を下げる事が出来るんやし。エゴをエゴと見出す事が出来るんやし、自分に出会う事が出来る。

 ん?クソ、恐るべし無添加ワインめ。。。

We are a Supporter of ROKKEN ROW

最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
暑中見舞い (K.M)
2007-08-11 14:49:10
 暑中お見舞い申しあげます。

 『三浦参玄洞論説集』の感想をもう少し書いてほしかったですね。 
 なお「宣言」に言及されておられるので、下記のHP「創立宣言の源流にふれる」に関してコメントをお願いできないでしょうか。

  http://blhrri.org/info/koza/koza_0151.htm
返信する
Unknown (エロ坊主)
2007-08-12 01:12:40
 『三浦参玄洞論説集』ですが、その後諸々あって読んでいません。しっかりと読ませて頂いたら感想をまた書かせて頂きます。

 http://blhrri.org/info/koza/koza_0151.htm
 に関するコメントですが、まずは当然の事ながら「おお!」っと。「さすがは解放研究所!」と。非常に勉強になります。

 私は一時期、1年間の短い間だけでしたが住吉にある『バルボラ』という喫茶店で働いていた事があります。そこのオーナー(亡くなられましたが)を慕って来たある真宗僧侶との出会いによって私も真宗僧侶になりました。
 西光万吉氏は私にとっては『宣言』を書かれた方であると同時に、教団は違いますが同じ真宗門徒です。
 ですから、私は『真宗門徒が書かれたもの』として読んでしまいます。そして、そういう私から宣言を読むと、どうしても真宗仏教の思想が感じられて仕方がありません。『経典』とは言ってはいけないのですが、宣言は大乗仏教の経典に思えてしまうのです。親鸞が書かれたものを思い出してしまうのです。
 それは別に私個人だけの感想ではないんでしょう。真宗大谷派児童教化連盟から出ている『いのち』という御経や親鸞が書かれた偈(うた)等も掲載されたテキストに宣言も載っています。

 そういう『真宗門徒としての西光万吉』という視点がないのが個人的には不満なのですが、それと同じくそういう視点でしか読んで来れなかった私には非常に新鮮で勉強になります。ありがとうございます。
返信する
Unknown (K.M )
2007-08-12 22:34:57
拙論への感想有り難うございました。これは5月22日に人権センターで発表した内容をまとめたものです。真宗門徒の西光万吉は「絵描きさん」であり、文学青年です。宣言には聖書の影響も色濃く反映していて、全体としては仏教とキリスト教の融合が感得されるはずです。特にキリストの受難殉教を自己のの創立者としての覚悟(犠牲的精神)と重なり合うところがあるはずです。
返信する
Unknown (エロ坊主)
2007-08-14 01:16:33
 キリスト教の事はよく知らないので、やっぱり流罪にあった法然・親鸞や、死罪にあった安楽等の事を思い出してしまいます。弾圧された側が、弾圧する事の罪の深さを死罪にあってすら告発して共に救われて行こうという精神をやはり私は宣言にみてしまいます。
 ただ、『荊冠旗』ですもんね。。。確か、初期の運動を担われた方々、というか、被差別の人達の多くは真宗門徒であったわけですし、でも『荊冠旗』か。。。痛い話です。
返信する
Unknown (K.M)
2007-08-14 20:02:15
 いろいろご意見有り難うございます。ご存知のように、西光万吉の青年時代は大正デモクラシーの時代で、「大正」という絶対天皇制を表現し、「デモクラシー」は「民本主義」ですが、これは当時の「外来思想」を象徴的に表現しているのではないでしょうか。当時はキリスト者(吉野作造・賀川豊彦・新渡戸稲造・内村鑑三ら)が輩出していて、「デモクラシー」を牽引し、精神的基盤を構築したと思います。参玄洞も青年期に内村鑑三の姿勢に感銘したことをお持ちの『論説集』に書いています。勿論、当時は「歎異抄」も「出家とその弟子」もよく読まれたのですが。
 当時の西光万吉の論文には、親鸞の「悪人正機」の引用はありますが、「神祇不拝」思想までは言及していません。宣言を図案化したのが、ご承知のように「荊冠旗」ですが、西光さんの論文にはイエス・キリストの受難や聖書からの引用が頻出します。いわば傍証していますし、関連した証言も遺しています。そうした経緯を詳述した拙著『「創立宣言」とエクスプレショニズム』(西光万吉の精神史ともいえます)をご一読いただければ幸甚ですが・・・。これは奈良県立高校教職員組合(℡0742-34-5840)が発行元です。
返信する
Unknown (エロ坊主)
2007-08-14 23:50:08
 こちらこそ色々と教えて下さり感謝しています。同時に改めて自己関心だけでしか西光万吉の事を見ていなかった事を思い知らされました。

 『「創立宣言」とエクスプレショニズム』
 は、検索してみると芦原橋にも置いてあるみたいですが、休み明けにでも奈良県立高校教職員組合の方に連絡してみます。
返信する
暑中見舞い (K.M)
2007-08-16 16:23:14
 話は戻りますが、論説集を購入されたそうですね。小生はその「書評」を依頼され、目下、解読に追われています。
 「」結成は西光万吉が「絶対避妊論」に囚われるなどの自殺賛美の苦悩が弁証法的に止揚された結果でありまして、そうした内面史が「創立宣言」起草の源流として重要だと考えています。既述の人権センターHPでのレポートがそれです。これも論説集などの資料を有機的に解読した結果です。
 真宗寺院に生まれた西光ですから、自然とその体質には「願求礼讃」などの親鸞思想?の片鱗が刷り込まれていますし、自己の結成への道を「二河白道」に譬えてもいるようです。勿論、それは西光自身の精神や苦悩が反映された道であった訳です。
返信する
Unknown (エロ坊主)
2007-08-22 01:33:43
 書評はどこかに掲載されるのでしょうか?手に入るようであれば是非お知らせ下さい。

 というか、本を出されているんですね。
 『西光の不戦の誓い』っちゅう章は特に読みたいなぁ。。。芦原橋で手に入るのでしょうか?
返信する
残暑お見舞い (K.M )
2007-08-25 22:10:06
『解放研究』ですが、年末から来年にかけての号と思います。
 拙著より詳細な近刊『創立宣言起草者西光万吉の戦後』(加藤昌彦著/明石書店)を勧めます。
 
 
返信する
Unknown (エロ坊主)
2007-08-26 00:50:59
 ありがとうございます。ご推薦の本、早速注文しました。
 とはいえ、最近恩師からの宿題が『服忌令』でして、芦原橋に行って何か関連する本を探して来ようと思っています。
返信する

コメントを投稿