坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

お・も・て・な・し

2013年11月23日 | 坊主の家計簿
 今年の流行語大賞の有力候補は、「倍返し」「今でしょ」「じぇじぇじぇ」「お・も・て・な・し」辺りか。どれも、結構面白く、そして仏教的である。

私(たち)の日ごろこころは「やられたらやり返す。倍返しだ」そのものであり、そういう心に気づくのは、いつなのか?「今でしょ」と。主体性の回復、運命論でなく、主体性を持った宿業。世間的な「ご縁がございまして」でなく、主体性を持った縁起。自分抜きの無我とか何の話や。ありゃ、問題にしなければならない『我』があってこその無我やろ。それ抜きにして一切宇皆苦をどう読む?まあ、いいや。そして、そういう「今」に出会った時に、「じぇじぇじぇ」と。倍返ししてしまう自分の問題を常に他人のせいにしてしまっているのは「今でしょ」であり、そういう自分に、理想とは違う自分の姿に出会って「じぇじぇじぇ」と。そして、そういう人間でも救って下さる事に「じぇじぇじぇ」と。思いも寄らない驚きの「じぇじぇじぇ」。

 しかし、その中でも最強なのは、やはり「お・も・て・な・し」ではなかろうか?なぜこういう言葉が今年の流行語大賞にノミネートされたのかは知らないが、もの凄い言葉である。

【外に賢善精進の相を現ずることを得ざれと、内に虚仮を懐けばなり】(親鸞)

「お・も・て・な・し」という言葉から、この言葉を思い出してしまう。
 やはり、「じぇじぇじぇ」と驚くような倍返ししたい自分は隠したい。表には出したくない。しかし、「お・も・て・な・し」である。

  浄土真宗に帰すれども
  真実の心はありがたし
  虚仮不実のわが身にて
  清浄の心もさらになし

 という「お・も・て・な・し」のこころ…。


 え~。ボンヤリと録画していた昨日放映だったケンミンショーを見てたら、大阪のノリツッコミ云々。青森と沖縄で実験したらしい。
 ボケとツッコミにしても、お笑いにしてもそうなんだろうけど、やっぱり、半ドンの土曜日に帰って来て吉本新喜劇。日曜日もやってたかな?家族みんなで昼食している時のテレビは吉本新喜劇。連ドラでもなく、ニュースでもなく、吉本新喜劇。そんな環境で育った人間と、他地域の人間とを比較されても困るのだが。

 真宗王国と呼ばれる地域の子どもたちが正信偈を憶えていたり、御文を丸暗記していたり、単なる「ごめんなさい」だけでなく、「私の機の深信の不徹底でした。ナンマンダブツ、ナンマンダブツ」というように、大阪ではお笑いが血肉となっているのである。



保育園で覚えた歌 「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで~♪」

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