坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

生活の質?

2020年04月30日 | 坊主の家計簿
「スウェーデンを始めとした北欧諸国では、自分の口で食事をできなくなった高齢者は、徹底的に嚥下訓練が行われますが、それでも難しいときには無理な食事介助や水分補給を行わず、自然な形で看取ることが一般的です。
それが人間らしい死の迎え方だと考えられていて、胃に直接栄養を送る胃ろうなどで延々と生きながらえさせることは、むしろ虐待だと見なされているのです」(国際医療福祉大学大学院・高橋泰教授)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/45510

という死生観を持つスウェーデンでの新型コロナ対策は、テーブルなどの距離を離す「社会的距離」に対する規制はあるものの、外出規制や休校などは行われていないらしい。
生活の質(QOL)を下げるなら「死んだ方がマシ!」なのかも知れない。

日本での緊急事態宣言が1ヶ月程度延長される見通しらしい。好みの中華料理屋は2店舗とも休業中であり、好みの定食屋はメニューを絞ってアジフライ定食が食べれない。「そんなもんぐらい我慢せえ」なのかも知れないけど、どれも私の脳治療にとっては大切なものだったりする。緊急事態宣言が終わって5月になればリハビリで九州にツーリング行こうと思っていたけど、延長か…。

どんなに情け無くとも「生きてりゃ良いじゃん」的な考えを持つ私はQOLという言葉がキライだ。でも、それは平時の憧れであって、緊急事態宣言下でQOLを激しく求める自分を発見する。

新型コロナ騒動は「コロナ禍」という言葉で少し前より表現されるようになった。「禍」という漢字が読めなくて「コロナ渦」「コロナ鍋」などと書いている人もいたが、真宗門徒では「吉凶禍福」で慣れ親しんでいる言葉。凶より吉が良く、禍より福を求め迷い続ける人間の姿。

QOLをという言葉は「思い通りに生きたい」と変換しても良いと思う。そして、その「思い」に迷い、自分や他人を支配する。
数日前に岐阜市でまたホームレスが殺害されたらしい。
この事件に関しては知らないが、ホームレスに対する多く語られて来た言葉は「しっかり勉強せんと将来あんな風になるで」だったりする。

1982年に横浜であったホームレス殺害事件の中学生は「おまえらのせいで横浜が汚くなるんだ」と語っていたりする。
吉凶禍福は「鬼は外、福は内」。思いを中心に都合の悪い自分や他人を排除する。コロナ禍ならば尚更。
全く好まずにやって来たコロナ禍。という学佛道場。その中でQOLの向上を求めて緊急事態宣言延長にゲンナリしてしまう私。
でも、新型コロナで死んで行くのは老人などの健康弱者。
でも、倒産などの経済的影響はすでに出ている。過去のデーターから想像すると失業率と自殺率はリンクする。
でも、自殺者は「まだ」である。QOLの低下なりショックなりは、一応、うつ疑惑で寝込んでいる時に突然離婚を突きつけられて家族も仕事も住所も一気に失ってしまった現在引き篭りの私には、「お前と一緒にするな!」と怒られそうだが、理解出来る部分がある。

「念佛は自我意識との格闘技です」とは竹中先生の言葉。自我意識=思い。
QOLという思いは離れ難い。つか、無理。でも、例えば七夕の短冊で書くならば、「みんなと一緒に生きたい!」と書く。だから、課題になり、迷う事が出来る。「思い通りに生きれない」という苦を共にする道が開ける。
当然、その道を生きれるかどうかは知らん。でも、生きたいだけ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿