坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

抗うつ剤

2020年06月18日 | 坊主の家計簿
抗うつ剤というものを始めて飲むと眼がシャキーン!として落着きなくひたすら部屋掃除をするようなものだと思っていたら全然違って(当然冗談です)医師曰く「効果が出るまで1〜2週間かかります」との事で、昨晩から服薬を始めての今の感想としては、とりあえず眠い。けど、寝れない。あと、胃が重い。

診察?は、内科や歯科とは違って、社会に出てからの事を聞かれた。予想もして居なかったし、通院出来る程度には回復したとはいえ、頭がボケボケなので、「一番長い仕事は水商売」と言った後に、僧侶学校に行った事を話していたら「あ、そっちの方が長いです」と、無茶苦茶。まあ、向こうはプロだし、否定もせずに色々話す。収入の話になった時に「預金が無くなって行く事は不安では無いですか?」と聞かれたけど、「不安な時もありますが、今は、正直、もう、どうでもエエかな?と思います」的な話をした辺りで、診察?終了。とりあえず、睡眠薬は依存性があるから出さずに、薬を飲んで様子を見ましょう。との事。最後辺りにマスクを取ってニコッと笑った口が歯抜けで思い出したら笑いそうになるけど、笑いもせずに丁寧に丁寧に御礼を行って診察室を出る。でも、あの笑顔はプロやな。

一緒に診察室を出た医師が受付に診断書?を渡して支払いと次の予約。この病院しか電話しなかったけど、電話対応者が、一言ずつ、ゆっくり話している姿勢が気に入って通院したけど、次回予約時も「無理だったら変更して下さいね」という一言が物凄く楽だった。

これは何の病気でも同じかも知れないけど、うつ病も理解され難い。私は脳というものに興味があったり、精神医学に多少興味があったりしたから「気持ち」の問題でない事は理解していたけど、最新では

「過労やストレスからうつ病が発症する経緯を(1)過労などでHHV6が唾液に出る(2)嗅球に再感染し、SITH1を作る(3)SITH1によって嗅球や海馬などで脳細胞の状態が激変する(4)意欲減退などが起きる」
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/nation/ASN6F5VHZN65PPZB00D

という説もあるらしい。
当然、疲労やストレスを感じ易い個性、或いは感じ難い個性もそこにプラスされる。でも、結果としては「気持ち」の問題ではなく、脳の問題。
別な言い方をするならば、うつ病発症前は「気持ち」の問題だったかも知れないが、発症後は脳の問題になる。だから、動けなくなる。

多分、大谷派の仕事をする事もないだろうし、お金もかかるし、そろそろ大谷派僧侶資格を返そうと思っていたりする。でも、当然、信仰は捨てる気はない。お世話になった恩師や先輩たちも多くいるが故に今の私がある事は事実だし、だから「生きていられる」(by鈴木君代)だったりもする。

また、同時にうつ病に対する偏見や差別に対して「あなたは地獄を作っています」という事を伝える事も南無阿弥陀佛の現れ方の一つだと思う。当然、相手を「大人の喧嘩」で追い込むのではなく、

「恨みに依らず『悲しいね』と言えるかどうか。南無阿弥陀佛と言えるかどうか」(by鍵主先生)

という言葉も忘れずに、自己を正義としてしまいたい煩悩を見つめつつ、でも、偏見は偏見ですし。

寝込み始めて約2年半。ようやく服薬して、これがどれぐらい続くのなんて解らない。私は多分、軽度だと思われるが、重度の方は一生だった。でも、私に巡って来たこの業と、今は出会って行くしかない。

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