坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

人権は何処にある?

2011年03月09日 | 坊主の家計簿
 リビア:反政府組織、カダフィ氏側と交渉応じる姿勢

 【カイロ大前仁】中東の衛星放送アルジャジーラなどによると、リビアの反政府組織「国民評議会」の中核を担うアブドルジャリル前法相は8日、最高指導者カダフィ大佐が72時間以内に退陣すれば、(デモ弾圧などに関して)訴追しない方針を明らかにした。辞任を条件に大佐側との交渉に応じる姿勢を示したとみられる。

 反政府勢力側は同日、大佐側から自身や家族の安全の保証などと引き換えに辞任の打診があり、これを拒否したと述べていた。政府側は交渉の存在自体を否定している。(http://mainichi.jp/select/world/news/20110309k0000m030147000c.html

  ______________________________________________________________________________________________

 
 良かった。。。今日、反政府側がカダフィ辞任の打診を蹴ったというニュースを見て、「なんじゃこりゃ!」と怒っていたんだが、良かった。。。
 カダフィ側が認めていないので、まあ反政府側からカダフィ側の内部混乱を狙った情報戦かも知れないのだが、それでもカダフィが白旗を上げているにも関わらず、NATOが国連決議をせずにリビアに対して『人道的介入』という名の侵略、それこそNHKの21時からのニュースに出ていた解説の人なんぞが「石油目当てに見られる」と指摘していたような侵略をする事を知りながら、カダフィからの白旗を蹴ったのならば、んなもん、「カダフィ、とことんやったらんかい」なのだが、まあ、恐らくカダフィ後に出来る新政府は支持を得難いと思ったりするのだが、これでカダフィ側に『殺戮の鍵』は移ったわけでんな。72時間というのが少し気に入らんが、反政府側にも立場があるし。72時間がギリギリのラインだったのかも知れない。
 あとは、東京裁判みたいな勝った側が負けた側を裁くような事は、辞めた方がエエ。カダフィの首を取るのは猪木の仕事である。カダフィは日本に来て、猪木と闘うべきである。

 「おーっと出ました、砂漠の狂犬、アラブの暴れん坊」等と、古館の名実況で、猪木との長年の遺恨を晴らして頂きたい。
 場所は後楽園ホールがエエのだが、今もあるのか?セコンドにタイガージェットシンとか付いてでんなぁ。。。そんな老後も良かろうかと。


 NHKスペシャルの『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第4回 開戦・リーダーたちの迷走』を観る。録画してたので。
 むっちゃ、面白かった。というか、考えさせられる。そういう意味での『面白さ』。
 非常に面白かったにが、旧軍部のリーダー達が、誰しもアメリカとの会戦を望んで居なかった事。「んなもん、負けるに決まってまんがな」と。
 これはある意味、当然なのだろう。だって、軍隊って、機関ですやん。その機関が夢を見てどないしまんねん。日本にも当然の如く『軍人』は居てたわけだし、軍事の専門教育を受けた人達が居てたわけだ。その人達が『国力80倍』のアメリカとの戦争に「勝てる」と判断したのならば、日本に職業軍人、プロの軍人が居てなかった事になる。それを判断するのがプロの仕事なんだし。戦争に反対、賛成関係なく、あくまでも『プロ』として判断して「この戦争は勝てる」「この戦争は負ける」と。
 でも、戦争を起こした日本の指導者達は、それぞれのメンツや、『弱さ』でもって、負ける戦争に突き進んで行った。
 東條だったかな?誰かが「戦死した人達、国家予算の7割を注ぎ込んで土産なしでは」等と語って居た。
 また、前回、第三回の放送では『マスコミ』が取り上げられていたが、まあ、別にマスコミに煽られなくとも、「こんなに苦労して、息子まで戦死して」という気分もあったのではないかと。

 今回、リビアの反政府勢力が、どういう路線変更があったのかは知らない。最初は「とことん行ったるで!」だった。でも、そうなると戦死するのはカダフィ側だけでなく、自分達側でもある。「カダフィの首を取らんと気が済まない」。というか、リビアに首狩りの風習があるのかどうかは知らないが。。。
 
 「せっかくここまでやったのだから」と、戦争を辞める事が出来ない。
 「戦死した人達に申し訳ない」と、戦争を辞める事が出来ずに戦争に突き進む。

 これまたNHKの『こころの時代 無念も捨てたもんじゃない』の続きを観る。福島泰樹。
 福島泰樹は、死者の無念を短歌にする。

【あなた、本当の人になってください。本当の人になってくださるならば、その新しい人になったあなたのいのちのなかで、私たちは私たちの死を無駄にしないで、私たちはそこで成仏していきます。あなたのいのちのなかで、新しく私たちは成仏していきます。だから、あなたたちは、私たちを踏みにじっている限りにおいて、あなた方は何を負担としてもらうこともいらない。そうではなくて、人になってください。真の人間になって下さい。】(廣瀬杲『罪業深重』より)

 東條達、いわゆる『A級戦犯』と呼ばれた方々。「靖国で会おう」。
 実際にどれだけの方々が「靖国で会おう」と亡くなられて行かれたのかは知らない。「お母さん!」っだったりのかも知れないが、それでも『送り出した側』としての責任もあったはずである。まして、軍人である。軍人の中のエリートである。送り出した側としての使命感、責任感、それが負けると解っていても突き進んで行った、行かざるを得なかった事の理由の一つにもあるのではないだろうか。
 そこに、クールに徹する事が出来ない、人間の優しさ、弱さを感じる。
 まあ、巻き添えにされた人達はたまったものではないのだが。。。でも、なんか、『頼もしい』と言っては変かも知れないが、「ああ、人間だったのだ」と。

 リビアでカダフィに殺されている人達にとっては『大迷惑』の失礼、無礼な話なんだろうが、カダフィだって人間なのだ。それぞれの立場、それこそ、『業縁』と言ってしまいたくなるのだが、それぞれの生活環境や、それぞれが今まで生きて来た事、習慣、『当り前』にまでなっている事を、辞める事がなかなか出来ない弱さを抱えている。

 「それは違う!」という声を聞いても、なかなかその声に従う事が出来ない弱さを抱えている。

 先日、街に出た時に買って来て、読み始めている花村萬月『沖縄を撃つ!』。その中に『悲しき人買い』として、沖縄の風俗事情が書いてある。
 
 最初に沖縄に行ったのが、関西新空港の初日。キャンペーンで安いツアーがあったので行った。激安ツアーだったので、ホテルは『リゾートホテル』ではなく、那覇周辺の風俗街。飛田みたいな売春のメッカだった地域。男3人のツアーだったのだが、多分、誰も風俗には行ってないと思う。よく知らん。海なんぞは一緒に行ったけど、その後はそれぞれだったし。一番若かった私は「ステーキ♪」と、ホテル近くのステーキ屋に夜中に出かけたり、風俗街をウロウロしつつ、スーパーとか自動販売機でビールを買って飲んだりと。
 そんな事を思い出しつつ、『悲しき人買い』を読む。

 沖縄の風俗街の『真栄原新町』が大変らしい。

 http://www.city.ginowan.okinawa.jp/DAT/LIB/WEB/1/a.pdf

 沖縄の『風俗街』がどういう歴史的いきさつをもって出来たのかは、『沖縄を射つ!』にも書いてあるし、ネット検索でもすぐに調べられるだろうし、また、『売春』『買春』というのはずっと昔からの事。
 でも、うちのMacでは『ばいしゅん』と打ち込むと『売春』とすぐに変換してくれるのだが、『かいしゅん』と打ってもすぐに『買春』と漢字変換して呉れない。まあ、『買春』に関してはその程度の認識なのかも知れない。だから、女性団体が騒ぐのはある意味当然の事である。正直、「もっと騒げ!」と思う。もっと騒いで罪を告発しろ、と。
 『美人尼僧』なんぞと、「僧侶に美人もクソもあるかい!」と。「美人で注目するのなら、僧侶は外見を売り物にしてるんかい!」と。騒いで、罪を告発すべきではないのか?
 と、まあ、いまだに『週刊ポスト』の記事は読んでいないのだが。。。

 罪を告発する側が、決して罪がないわけではない。
 たまたま関係性の中で、その時に『罪を告発する側』であっただけの話である。
 でも、悲しいかな、『罪を告発する側』は、その事によって正義に酔ってしまう。
 「なんでやねん、私が正しい事をやってるのに、なんで文句言われなアカンねん」である。

 タイトルを『人権は何処にある?』に決定。

 人権は、「ごめんなさい」の中にしかないのではないか?
 そこから見えて来る人間観の中にしかないのではないのか?
 それでないと『私に人権侵害している人』の人権を認められないではないか。

 え~。。。個人的恨みつらみを書き連ねそうになったので、辞め。寝る。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツッコミたくなりました (南国商店閉店中)
2011-03-09 18:16:28
吉田くん
売買春は、ばいばいしゅんと読みます
売春も ばいしゅん
買春も ばいしゅん です。

売るのも買うのもバイバイね。

あ、猪木と砂漠の狂犬てどんな確執があんの?
返信する
Unknown (エロ坊主)
2011-03-10 01:08:59
『かいしゅん』は「ややこしいから『かいしゅん』と読もう」みたいなもんだったんですね。ありがとうございます。

 猪木とカダフィは以前に確か『大スポ』やったかな?まあ、プロレスマスコミが「カダフィ、猪木挑戦状!」やったかな?そんな記事を書いた事があってですね、で、猪木信者だった私は「猪木に挑戦するとはエエ根性しとるやんけ。ところでカダフィって誰やねん」と。そんな話です。要するに個人的体験としてカダフィを初めて知ったのが猪木絡みだったので、カダフィというとどうしても猪木が出て来てしまうわけでして(笑)
返信する
異種格闘戦U+2048 (南国大佐)
2011-03-10 09:13:46
大スポなら書きそうやな~

猪木ボンバィエ
カダフィボンバィエ

明治天皇尊敬してるカダフィちゃんやから
ジャパニーズフェイマスレスラーと
同じマットに並べてもらって感無量
やと思うわ。
返信する
Unknown (エロ坊主)
2011-03-11 02:29:54
>明治天皇尊敬してるカダフィちゃんやから

 「マジっすか?」で検索。

 http://topics.jp.msn.com/wadai/j-cast/article.aspx?articleid=517793

 いや~、何処で知って、どこから手に入れてんやろ。
返信する

コメントを投稿