坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

あいつが悪い

2010年11月26日 | 坊主の家計簿
 朝鮮半島の混乱に乗じて、当然なんだろうが憲法改憲の動きがある。水曜日のニュース・アンカーでコメンテーター青山氏が拉致被害者の立場から、涙を流して熱く語っておられた。なにやら、「北朝鮮の現政権はもたないだろう。そして『金王朝』崩壊後に新しく出来た政権は『前の政権ではこんな酷い事をしていた』と、政治犯や拉致被害者を解放するだろう。しかし、その時に混乱した北朝鮮の中から拉致被害者を救い出す為には武装した自衛隊が乗り込まなければ無理である。だが、現行の憲法ではそれは不可能である」と、涙ながらに熱く語られておられた。
 北朝鮮の政権が今後どうなるのかは解らないが、まあ、「あり得る話」として聞いていた。

 関西では絶大なる支持を集める『ちちんぷいぷい』。基本、『お笑い』なのだが、非常にしっかりとしている。
 韓国に子どもの頃に数年間住んでたアナウンサーが、アナウンサーになった後に仕事として韓国に何十回も行って(100回近い)出来たコネクションで、韓国の人達のインタビューをしてはった。
 彼氏が徴兵で北朝鮮との軍事境界線近くに配属されている女の人が、もの凄く心配してた。また、これは当然『一般的』ではないのだろうが、彼女の話では「私たち若い世代は朝鮮戦争の事も知らないし、北朝鮮に対して特別な感情はない」と。だが、今回の事件によって「北朝鮮がキライになるかもしれない」と答えておられた。
 また、韓国では絶大なる人気の検索サイトでは、(確か)2位が『北朝鮮 被害』だった。それに対して番組では離散家族の問題等から生じる「北朝鮮の人達は大丈夫か?」という意識なのか、それとも「俺らはこれだけやられたけど、向うの被害はどうやねん?」という『敵』としてとらえる意識なのかは解らない、と。

 朝鮮戦争を扱った映画などを見ると、やはり『同胞』という意識がデカイ。「なぜ、同じ朝鮮民族が引き裂かれて対立して殺しあわなければならないのか!」と。日本でもヒットした映画ぐらいしか知らないが、もっと多くの映画やテレビドラマ、あるいは文学のテーマになっているのだろう。そして、それが基本的な土壌だと思ったりする。
 「戦争はしたくない」というのが、韓国の多くの人達の意識であるらしい。

 これはよく解らない話なのだが、韓国と北朝鮮が戦争を再開したら何やら米軍の指揮下に韓国軍はなるらしい。要するに韓国が「辞めたい」と言っても、アメリカが「まだまだ」と言ったら、辞める事も出来ないらしい。

 http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY201011250190.html

 28日より、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントンを投入しての軍事演習をやるらしい。上記リンクは「中国向けではない。あくまでも北朝鮮に対するものだ」という事らしい。

 北朝鮮の砲撃は軍事演習に北朝鮮が「俺らの領海で何をしとるねん」と、いう事らしい。
 「空母、って、おい!」である。
 北朝鮮は情報統制がとれているらしいが、これが情報だだ漏れだったら政権はもたない。「前の時は延坪島に砲撃したけど、次はどうするねん?」である。

 喧嘩には両方のプライドがある。北朝鮮にだって当然、ある。
 延坪島に対する砲撃は「辞めんかい、こら!」である。言い方を変えると「辞めてくれ!」である。

 韓国は知らないが、アメリカは「お前、パンツの中に凶器隠しとるやろ。出さんかい」「そんなもんもってないよ」「お前、何をウソついとるねん。さっさと出さんかい」「ホンマに持ってないって。」「いつまでウソついとるねん、こら!」で、イラクをやってもうたアメリカである。
 ついでにいうと、オバマ民主党は選挙で『歴史的大敗』をしたらしく、何やら「アメリカは政治の為に戦争をする」と有名であるらしい。

 『喧嘩両成敗』で村の長老が、「いやいや、こういう時はどっちもが正しいというもんや。ここはお互い『私が悪かった』と謝って仲良くしなさい」と言ったりするのだろうが、長老が『国連』であるわけもない。国連が長老ならば

 「相手が嫌がって、お前に殴って来てんやろ?で、なんでお前はその行為を続けるどころか、もっと激しい挑発をするねん」

 と言ったりするのではないだろうか?と、勝手に想像する。

 知恵を信じる。人間の知恵。「こうやったら上手い事いくはず」。全く頼りにならない。
 極論でいうのならば、このまま放っとくしかない。現状維持しかない。
 28日からの米韓合同軍事演習で北朝鮮が何もしなければ北朝鮮の負けである。北朝鮮が米韓の圧力に負けた事になる。
 逆の立場では砲撃によって軍事演習を辞めたのならば負けになる。

 負けるのでなく、勝ち負けの論理を捨てて仏門に帰依するというのはどうだろうか?

【誠に知りぬ。悲しきかな、愚禿鸞、愛欲の広海に沈没し、名利の太山に迷惑して、定聚の数に入ることを喜ばず、真証の証に近づくことを快しまざることを、恥ずべし、傷むべし、と。】(親鸞聖人)

 無理である。そんな事は我が身を振り返ってみればよく解る。
 でも、平和ボケの日本人、『西側陣営』の日本人である私は、28日からの米韓合同軍事演習に反対する。