坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」

2010年11月06日 | 坊主の家計簿
 流出ビデオである。落着いたのが今なので早速youtubeで『流出』と検索すると、『釈由美子 流出ビデオ』『【お宝】流出堀北真希』等の様々な流出ビデオがアップされている。。。違う、私が見たいのはそれじゃない。それも見たいが、今は違う。『漁船』で検索してみると『相馬の漁船』という非常に平和な映像がアップされている。う~ん。。。これはエエかも知れんぞ。『相馬の漁船』をチラッと見て、尖閣諸島の漁船衝突を少し見る。いや、ニュースでも見ましたし。私が見たニュースでやってなかった『巡視船はてるま』のやつなんぞエエなぁ。
 テレビニュースでは「どこから流出したのか?」だの、「情報管理責任」なんぞと言ってて、ついでに自民党幹事長やったけな?とにかく「大問題だ」なんぞと言ってたが、まあ、確かに大問題なんかも知らんが、イラ管、よくやった。
 この民主党政権っちゅうのは、結構、好戦的やな。きっと、日中首脳会談をドタキャンされた事にキレた菅直人政権がやった事ではないかと勝手に考える。

 いや、子どもの頃に近所にライオンが居た。ライオンをペットに飼っている人が居てて、ウソやと思うのなら『西三荘 ライオン』で検索してみたら解る。ライオンをペットとして飼ってエエのかどうか知らんが、まあ、お陰でガキの頃からライオンはちっとも珍しくない動物だった。冗談抜きで「イタチ」を初めて見た時に「あれがイタチか!」と感動を憶えた事も憶えているし。
 ライオンはガレージやったかな?まあ、上に住居部分がある下のガレージみたいな所で檻に入れられて飼われていた。タンマに吠えたり、アクビしたりしてた。でも、まあ、小さい檻だし、まあ、動物愛護団体の人が見たら激怒しそうな環境で飼われていたわけだ。散歩に連れ歩くわけにもいかんやろうし、よう考えると、気の毒な、可哀想なライオンやったな。
 で、そのライオンはキチンと管理された環境で飼われていたわけなんだが、流出ビデオは『事件の証拠』っちゅう事もあるねんやろうけど、日中外交の機密ビデオでんな。で、この情報化社会。情報管理が甘ければ情報なんぞ漏れまくるやろうし、今回みたいにyoutubにアップされるわけだ。単に、管理を甘くしただけの話ちゃいまんの。飼われているライオンが管理が甘くなれば危険な行動に出る可能性があるのと同じく、youtubにアップしたい人なんぞ幾らでも居るやろ。データーを持ってた人の家族でも、あるいはどっかのスパイでも。
 まあ、どういう理由で今回流出ビデオがアップされたのか知らんが、菅直人、なかなかやるな。小沢=西郷なら、管=大久保かも知れん。明治の初め(やったはず)の大久保の中国との交渉は、昔に小説で読んでワクワクしたで。個人的な菅直人政権の支持率アップ。

 で、本日の日記。
 え~。。。明日、御参りの時間が遅く、かつ一件だけでして、で、まあ、法要準備もメドがついたし、ビール二本目が終わりました。焼酎に交代です。昨日、変な所の筋肉使った、っちゅうか、どうしても手先の力だけでやらないといけない作業が多く、今日雑草をむしってたら「握力がないよぉ。。。」っちゅう状態だったし、エエ加減左肩の痛さもイヤになって来たので接骨院に行って来たので調子がエエのだ。なのでお湯割。
 今日も、諸々の作業を仕事後にしてたのだが、メインは仏華。御近所の花屋に行って諸々選んで花立て。う~ん。。。業界用語で言う所の『中尊』は結構エエ感じなんだが、業界用語で言う所の『祖師前』がイマイチやなぁ。。。2日に立てた仏華が勿体なくて使ったのだが、ちょっと花びらが開き過ぎで、ひょっとすると明後日まで持たんかも知れん。明日、手を加えてなんとかしよ。で、業界用語で言う所の『御代前』が少し寂しいので追加しとこ。
 と、まあ、「キサマはそれでも住職か!」なんだが、これでも住職だったりする。

 昨日、NHK教育の『青春リアル「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」』っちゅう番組を見た。何やら北海道の何宗か知らんが、お寺の息子が「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」と悩んでいる事に対して、ネット仲間からの様々な意見が紹介されたり、また、その息子の生活が紹介されたりしていた。
 仲間同士の声の掛け合い、っちゅう部分も「お、エエ感じやんけ」なんだが、やっぱし「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」っちゅう言葉に惹かれる。
 自分が読経している内容を「ホンマの坊さんに比べて知らない」らしい。
 ちなみに私は、自分が読経しているのの内容は少しは知っている。現代語訳や、本なんぞで、え~。。。一応、全部は読んだ。憶えているかどうかは別にしてだが。なので、突然、読経しているもんの「坊さん、この部分ってどういう意味ですか?」なんぞと聞かれたら、「じゃじゃじゃ~ん。iPhone~♪」とiPhoneを取り出して検索するだろう。んなもん、憶えている部分は少なく、憶えていない部分は圧倒的であり、かつ、深く勉強している部分は稀少やぞ。よく、法話の先生なんぞに「先生、この部分はどう読んだらエエのですか?」なんぞと自分の関心で聞く人が居てるが(私もやったりするが)、それが逆の立場で考えると「iPhone♪」である。聖典読んでも、解らん部分は解らんわ。だいたいやな、ようやく少し前に『祇樹給孤獨園(祇樹給孤独園)』っちゅう、阿弥陀経っちゅうむっちゃスタンダードなお経でムッチャ読みまくってるお経に出てくる言葉が「孤独の園」っちゅう言葉やったと、その意味を聞いて、っちゅうか、まあ、多分、以前にも読んだり聞いたりしてたのかも知らんが、んなもん、すっかり忘れているわけであって、「そうか、阿弥陀経は孤独の園で説かれたんや」なんぞと感じれたぐらいに、知らんぞ。知らんでも毎日、読経しとるぞ。っちゅうか、『坊さん』以外に仏教に詳しい人、ナンボでも居てるし、熱心な人もナンボでも居てるぞ。
 だから、「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」っちゅう言葉が、とてもキラキラしてて、エエ感じやった。いや、慣れっこやし。「んなもん、先生に比べたら私なんぞは全くアキマヘんで。それがどないしましてん」なんぞと開き直るぐらいのタフ(鈍感)さは持ち得ているわけであって、いや、エエ感じである。
 番組の中で、18才(やったけな?)離れた兄である住職から、厳しい指摘をうけるシーンがあった。何やら何かの法要で、その法要を受けると僧侶としての位が上がるらしい。宗派が違うので何の法要かは全く解らないが。そのクライマックスシーンで「私は、この役をやりたいのだ!」みたいな言葉をいうシーンがあった。多分、かなり違うと思う。私の中の心象なので。その言葉を練習で何度も言い、そして住職(兄)に怒られる。「声が小さい!」だの、「気持が入ってない!」だのと。ふと、道場(専修学院)時代に、道場の入学式の時の宣誓の言葉、「共同生活の中に真宗精神を体得する為に努力精進する事を誓います」だったと思うのだが、その言葉を何かがあった時に先生が「誓ったじゃないか!」と指摘してくれた事を思い出す。
 今の私の生活はどう考えても、「それはそれ、これはこれ」である。いや、結構、正直に『教えに従って』色んな事を喋っているのだが、それが「じゃあ、あんたの生活はどうよ」なんぞと聞かれると、「それはそれ、これはこれ」になったりしている。どう考えても。

 明後日は永代経法要である。小さい本堂だが、去年も満杯になった。毎年、そんなもんらしい。ちなみに椅子の数は32しかない。増やしたのだが。まあ、そんな小さい本堂で、少ないいわゆる『門徒数』であっても、まあ、満杯になる。ようするに殆ど来はるわけやね。夫婦来る所もあるから、「32ぐらいありゃ、なんとかなるか」っちゅう感じ、っちゅうか、本堂、それでパンパンやし。
 講師は、年下の先生。もう、何年の付き合いなんだろうか?私が『坊さん』になってすぐだったし、14年ぐらいかな?当時大学生だった彼は当時からキラキラしてて、眩しくて眩しくて。それは14年経った今も変らず、先日、打ち合わせで飲んでた時も、打ち合わせもそこそこに信仰の話に。『教学』も『儀式作法・声明』も、信仰に対する取り組み方、姿勢も、もう、眩しくて眩しくて、無茶苦茶熱心。

 『ソラ』だったかな?そのNHKの番組での「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」という人。なんか、ハンドルネームが『ソラ』かなんかだった。『ソラ』と、永代経の講師の先生とは「取り組む姿勢」は違っていても、なんなんだろうか?青臭さが似ている。言葉が悪いな、純粋さ。正直さ。
 そういや、私の恩師もそういう感じやし、「先生、そら、ムチャでっせ!」やし。

 ちなみに私が「僕なんかが“お経”を読んでて、いいんでしょうか?」と聞かれたら、「ほな、俺もアカン事になるやん」やし、まあ、ちょっとは偉そうに「仏道は、道でっせ、道。」なんぞと言ったりするのだろうが。
 「あんさん、道から外れてまっせ」も、道を歩んでるから。その道が問題になっているから。

 尖閣諸島の流出ビデオ。あの漁師の人達にも生活があって、ビデオを見ながら、「気が短い漁師やのぉ。。。」なんぞと、なんとなく岸和田のだんじりを思い出したりする。飲酒運転の疑いもあるらしいが、その辺が、尚更(笑)