坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

マリッジブルーがやって来た。

2009年05月06日 | 坊主の家計簿
 今日もよく寝る。そのまま一日中寝たい気分だったのだが、給料を取りに行かんとアカンかったので重い体を自転車に乗っけて取りに行く。
 その勢いで部屋の片付けを始める。んが、基本『しんどい』ので少々。イマイチ気合が入らん。まあ、当り前、っちゅうたら当り前なんだが。

 引っ越しは手慣れたもの。え~。。。10数回は引っ越ししているはず。なので、まあ、期日までになんとかなるやろ。

 給料を取りに寺に行く。たった一日だけ寺がある村に行かなかっただけなんだが、みょうに懐かしく感じる。
 一カ所にこれだけ長く定住したのは実家がある街以来だし。

 さて、私はマリッジブルーである。いや、昨晩、御近所温泉の湯船に足をつけてボケーっとしてる時に気づいたのだった。なんせ私は新婚ホヤホヤなんだが、1日たりとも新婚生活を過ごしていない、っちゅう新婚早々単身赴任状態である。かつ、結婚式前は仏前結婚式に燃え、結婚式後も内祝や、新婚旅行準備や、大法要なんぞがあり、バタバタしまくりだった。当然、今もバタバタする事が多々あるのだが、『仕事』という現金収入を得る大切な事がひとまず『お休み』状態であり、気分的に楽になったのだろう、マリッジブルーがやって来た。

 私は向こうの寺に行く=住職になる。なんせ今月末には住職になっているはずである。一緒に帯同して頂く人が緊急入院したのでどうなるかは解らないが、まあ、今月は無理でもしばらくすれば住職である。
 
 故・竹中先生から学生時代に院長室に呼びつけられた事があった。「君の発言を聞いているとどうやら教団改革に関心があるみたいですが、だったら住職になりなさい」と。
 そういう面では、つまり『教団』という面では住職になり、住職としての苦労をする価値はある。
 んが、今度行く寺は生活がキツキツなので、速攻仕事を作らんと話にならん。バイトしながらであっても、仕事を作って行かんと話にならん。

 私のガキは女の子らしい。寺を継ぐ、継がないは別にして、寺で生まれ育った女が男と同じような感じで寺を継げるような教団&寺での状況は作りたい。それには住職にならんと話にならん事もある。

 とは云え、『生活して行く』のが先決であり、当然この『生活』の中には『飲みに行く』『本を買う』『研修に行く』なんぞの金のかかる事も含まれるわけであって、金がいる。今の契約(?)ではそれ等は私の貯金から切り崩して行くしかないわけだし。
 そこで、諸々の仕事を考えたりしているわけなんだが、新しく考えつつある企画は、結構『寺の住職』というのが邪魔になったりもする。当然、『寺の住職』っちゅうのをいかしての企画もあるのだろうが、『邪魔になる』という辺りの発想方法に気づいた時に、「あ、マリッジブルーや」なんぞと感じる。

 まあ、最早結婚してしまった事実があり、『仏前結婚式』で誓った事実があり、逃げる事はないのだが、「ふ~」と出来た今になって出て来た『マリッジブルー』っちゅうのんを感じつつ、現実を事実として引き受ける事を拒否する『煩悩』っちゅうのをまたまた体感する。

 『業を尽くす』
 御近所に原子力発電所が作る計画がありました。その時に
  1 仕方がないと諦める
  2 危ないので引っ越しする
  3 その場で闘う
 まあ、どれでもエエのではないかと考える。『その時次第』だろうし。
 でも、私は『3 その場で闘う』人達を「おお、カッチョエエやんけ。。。」と云うタイプなので3かな?まあ、その場、その時になってみんと解らんし。諦めたり、引っ越ししたりする人だって、様々な人生を歩んで来られ、その人生の中で選択しただけの話なんだし、批判はするかも知れないが、差別したり、見下したりは出来ん。同じ人間なんだし。

 マリッジブルーで結婚を辞めた方も多く居ているらしい。
 そのマリッジブルーが私にもやって来た。
 「マリッジブルーで結婚を辞めるなんて根性がない」「マリッジブルーのままで結婚を辞めないのは根性がない」
 「マリッジブルーで結婚を辞めるなんて失礼だ」「マリッジブルーのままで結婚するのは失礼だ」
 理屈でなら、なんとでもなるし、誰しもが強く、自分が決めた事を保てるわけもない。それぞれなんだ。
 それぞれの人生を、それぞれに歩んでおられるだけなんだ。

 強者の論理で弱者を裁く。
 『弱者の論理で強者を裁く』のも強者である。
 人を裁くのは強者でしかない。
 「弱い人の気持ちを何故解ってあげないの?」も強者の論理である。『感受性の欠落』とか『人間性の欠落』とか言いまんがな。誰にそんな資格があるねん。

 『イメージ』=『幻想』
 事実として、そういう方が居られる。そういう私でしかない。
 私にマリッジブルーがやって来るとは、私自身非常に驚いている。でも、それが事実。
 「マリッジブルーなんて、根性の座ってないヤツの戯言やで」なら、私が真っ先にそこに当てはまるようになった。

 「これで私もマリッジブルーを感じる人達の気持ちが解るようになれた」と、また裁く。
 出会った事、体験した事、経験した事、感じた事。なんでもエエから道具にして過去・未来・現在の自他を裁く。

 まあ、んなもんやな。それが私なんだろう。

 ♪何から何まで君がわかっていてくれる
  僕の事すべてわかっていてくれる
  離れ離れになんかなれないさ
 (RCサクセション『君が僕を知ってる』より)

 南無阿弥陀仏、っちゅうヤツでっせ。