坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

バレンタインディ

2007年02月15日 | 坊主の家計簿
 2月15日

 雑費   缶コーヒー           120円
      レモンティー          120円
      会費(?)           800円
 食類   タマゴ             190円
 外食   ニラ炒め蕎麦          347円
 飲み代  居酒屋            2000円
      プカプカ            900円

 合計                  4477円
 2月累計               45743円

 所用で出掛ける。帰りに一杯ぐらい飲める時間があったのでプカプカ。
 いきなりシオンの『SORRY BABY』がDVDで流れてた。わがまま言って『SORRY BABY』を最初から流して貰う。

 昨日はバレンタインディだった。この時期になると忘れられない想い出が湧き出る。

 ♪SORRY BABY 
  誰かさんみたいに
  俺に明日みえないから
  SORRY BABY
  約束なんてとてもできたもんじゃないんだ
  こんな俺をうらむかね
  (SION『SORRY BABY』より)

 不倫相手のK子と別れたのは数年前のバレンタインディの日だった。
 K子とは当時の会社で出会った。新入社員で入って来たK子を一目見て私は事件に陥った。
 当時、私には妻子が居た。妻子が居る身分でありながら彼女に出会ってしまった事を後悔する反面、嬉しくて仕方がなかった。
 「何故私とK子はもっと前に出会わなかったんだろうか?」
 しかし、現実は変わらない。私には妻子が居た。
 横暴だし、よくない事ぐらい散々解って居た。だが、『事件』にまでなってしまった私の感情を私は誤摩化す事が出来なかった。
 それでも精一杯抑えた。抑えたんだが、私のそんな微妙な心にK子自身も気づいて私を意識するようになった。
 二人が関係を持つまでそれ程時間はかからなかった。しかし、その関係も長くは続かなかった。

 私は「哀しい人」が好きだ。元気いっぱい、という人でも何処かで寂しさを抱えている。でも、その寂しさ辛さを私が感じ取れる人が好きだ。それは何処かに自分を投影していたのだろう。K子はまさにそういう女だった。
 「私を認めて。私を離さないで。」とK子は云う。私もK子と会っている時はその気持ちでいっぱいなんだが、やはり妻子の元に帰らなければならなかった。K子にとってはそれは愉快な事ではなかったみたいだった。
 初めてのバレンタインディ。K子といつもの如く『関係』を持った。妻子には「同僚と飲んでいる」と嘘をいい、K子とラブホテルに入った。

 私はシャワーを浴びていた。これから妻子の元に帰らなければならない。
 シャワールームを出て、部屋に戻った時にK子が私のスーツの内ポケットに何かを入れていた。
 それを発見された時のK子の顔は今も忘れられない。
 悪戯を発見された時の悪ガキ特有の怯えと媚びが混じった表情。
 私は反射的にスーツの内ポケットを探った。そこには私の名前に続いて「今夜は楽しかったよ。K子」と書かれてあったカードと薄い小さなチョコレートが入ってあった。
 私は「何しとんでぃ!不倫がバレたらどうするんでぃ!」と言った。
 K子は真っ赤な顔をしながら私を見つめて
 「バレたいんでぃ!」

 
 イマイチやなぁ。。。

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