客のニーズをつかむのが優秀な営業職。
三軒家万智(北川景子)はまさにそうだった。
「私に暴けない悪はない!」(笑)
と巨悪に切り込むフリージャーナリスト日向詩文(ともさかりえ)は貯金がない。
大物を相手にする現場で、安物の服やバッグを持っていたらバカにされるので、それらにお金をかけるからだ。
結果、頭金がなく、マンションを買うためのローン金額は月12万円。
これに詩文は躊躇する。
当初は今、払っている賃貸マンションの家賃より安いと購入に意欲を示すが、フリージャーナリストとして活躍できるのは、あと10年、月12万円のローンを払い続けることは難しいのではないかと思い始める。
こんな詩文に対し、万智は童話『アリとキリギリス』を例に出して、こう諭す。
〝あなたはキリギリスであり、今を謳歌するのがあなたの生き方だ〟
〝ローンという不安を買って明日の仕事の糧にしろ〟
〝いざとなったら購入したマンションを売ることも出来る〟
優秀な営業ですね。
詩文という人間を深く理解し、見事に焚きつけている。
町のラーメン屋でラーメンを食べていた詩文に気づいていた、というのもすごい!
万智は常に家を売る客がいないかをチェックしているのだ。
まさに24時間仕事。
ONもOFFもない。
大変だろうな~。
一方、白洲美加(イモトアヤコ)は24時間、足立(千葉雄大)。
弁当をつくり、頻繁にラインを送る。
このエネルギーを仕事に向ければいいのにね~。
でも、美加には万智になれる可能性がある。
24時間、何かに没頭できる資質があるからだ。
エネルギーを〝足立〟から〝仕事〟に向ければいい。
「私は地べたを這うアリです」
と語る出版社の校閲係・草壁歩子(山田真歩)の心も動かした。
〝校閲の仕事は地味で報われることは少ないが、日本語を守っている重要な仕事である〟
とプライドをくすぐり、ふたたび『アリとキリギリス』を持ち出して、
〝今こそ地味にコツコツと働いてきたアリが派手なキリギリスを笑う時〟と歩子の背中を押す。
これで歩子はマンションを購入する決心をした。
望みどおり、白い壁をアニメの萌え画に変えて、自分なりの充実した生活を送れるようになった。
このドキドキは自分の家を買わなければ体験できなかったこと。
童話『アリとキリギリス』を使った見事なストーリーですね。
真実はひとつではない。
アリの立場に立てばアリの真実があるし、キリギリスの立場に立てばキリギリスの真実があることを教えてくれる。
ラストの詩文と歩子のイキイキとした目が印象的だ。
………………………………………………
最後は庭野(工藤阿須加)。
庭野は詰めが甘いんですよね。
今回はいい線まで行ったのに、最後の最後で踏ん張れなかった。
詩文も歩子も、実はマンションに未練があり、誰かが強引に背中を押してくれるのを待っていたのに。
残念、庭野!
一方、自分を出し抜いた庭野を万智は評価したようだ。
出し抜いたことを謝る庭野に
「家を売って謝るとは何だ!」
「本契約まで気を抜くな!」
さわやかですね。
普通の上司なら出し抜かれて売り上げを取られたら面白くない。
しかし、万智は一本獲られたと思い、本契約まで気を抜くな、とアドバイスまでした。
購入のキャンセルが出た時にも
「謝る前に、事態を突破する方法をプロなら考えなさい!」
最近、三軒屋チーフの厳しさが心地よくなっています。
案外、こういう上司っていいかもしれません。
三軒家万智(北川景子)はまさにそうだった。
「私に暴けない悪はない!」(笑)
と巨悪に切り込むフリージャーナリスト日向詩文(ともさかりえ)は貯金がない。
大物を相手にする現場で、安物の服やバッグを持っていたらバカにされるので、それらにお金をかけるからだ。
結果、頭金がなく、マンションを買うためのローン金額は月12万円。
これに詩文は躊躇する。
当初は今、払っている賃貸マンションの家賃より安いと購入に意欲を示すが、フリージャーナリストとして活躍できるのは、あと10年、月12万円のローンを払い続けることは難しいのではないかと思い始める。
こんな詩文に対し、万智は童話『アリとキリギリス』を例に出して、こう諭す。
〝あなたはキリギリスであり、今を謳歌するのがあなたの生き方だ〟
〝ローンという不安を買って明日の仕事の糧にしろ〟
〝いざとなったら購入したマンションを売ることも出来る〟
優秀な営業ですね。
詩文という人間を深く理解し、見事に焚きつけている。
町のラーメン屋でラーメンを食べていた詩文に気づいていた、というのもすごい!
万智は常に家を売る客がいないかをチェックしているのだ。
まさに24時間仕事。
ONもOFFもない。
大変だろうな~。
一方、白洲美加(イモトアヤコ)は24時間、足立(千葉雄大)。
弁当をつくり、頻繁にラインを送る。
このエネルギーを仕事に向ければいいのにね~。
でも、美加には万智になれる可能性がある。
24時間、何かに没頭できる資質があるからだ。
エネルギーを〝足立〟から〝仕事〟に向ければいい。
「私は地べたを這うアリです」
と語る出版社の校閲係・草壁歩子(山田真歩)の心も動かした。
〝校閲の仕事は地味で報われることは少ないが、日本語を守っている重要な仕事である〟
とプライドをくすぐり、ふたたび『アリとキリギリス』を持ち出して、
〝今こそ地味にコツコツと働いてきたアリが派手なキリギリスを笑う時〟と歩子の背中を押す。
これで歩子はマンションを購入する決心をした。
望みどおり、白い壁をアニメの萌え画に変えて、自分なりの充実した生活を送れるようになった。
このドキドキは自分の家を買わなければ体験できなかったこと。
童話『アリとキリギリス』を使った見事なストーリーですね。
真実はひとつではない。
アリの立場に立てばアリの真実があるし、キリギリスの立場に立てばキリギリスの真実があることを教えてくれる。
ラストの詩文と歩子のイキイキとした目が印象的だ。
………………………………………………
最後は庭野(工藤阿須加)。
庭野は詰めが甘いんですよね。
今回はいい線まで行ったのに、最後の最後で踏ん張れなかった。
詩文も歩子も、実はマンションに未練があり、誰かが強引に背中を押してくれるのを待っていたのに。
残念、庭野!
一方、自分を出し抜いた庭野を万智は評価したようだ。
出し抜いたことを謝る庭野に
「家を売って謝るとは何だ!」
「本契約まで気を抜くな!」
さわやかですね。
普通の上司なら出し抜かれて売り上げを取られたら面白くない。
しかし、万智は一本獲られたと思い、本契約まで気を抜くな、とアドバイスまでした。
購入のキャンセルが出た時にも
「謝る前に、事態を突破する方法をプロなら考えなさい!」
最近、三軒屋チーフの厳しさが心地よくなっています。
案外、こういう上司っていいかもしれません。