平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

推しメンはゆきりん、ゆいはん、みおりん、しゃわこ、生駒ちゃん!

2012年03月30日 | アイドル
 48グループで「推しメンは誰か?」と聞かれれば、いろいろ迷いますが、こんな感じです。

・ゆきりん(柏木由紀/AKB48)
・ゆいはん(横山由依/AKB48)
・みおりん(市川美織/AKB48)
・しゃわこ(秦佐和子/SKE48)
・生駒ちゃん(生駒里奈・乃木坂48)

 大体、このブログで記事を書いているメンバー。
 器用というよりは無器用なタイプ。
 それに48グループでこれだけ豊かに人材が揃ってくると、もはや単推しではいられません。

 ゆきりん(柏木由紀)はAKB48への入口を開いてくれたメンバーで、もはや<神>。
 アイドルに徹しているのが素晴らしい。
 なのに結構<地味>というギャップも。
 一方で、ハロプロ8期とAKB1期のオーディションを受けて落選、AKBの3期のオーディションで合格したという強い意思の持ち主。
 最近、料理や家事がまったく出来ないことを公にしているが、今後どういう自己演出をしていくんだろう。
 Mステでは、故郷・鹿児島の子供たちがインタビューで「柏木由紀は西郷さんを越えた」と言っていたが、そうなのか、そんなにすごいのか(笑)!

 ゆいはん(横山由依)は昨年の総選挙。
 うれしくて泣いて、腰が抜けるなんてすごい!
 それだけエネルギーというか、感情が豊かだということ。
 感情が豊かで人前で号泣できるというのは、前田敦子さんもそうで、ゆいはんには前田さんに通じるものがある。
 しかし一方で、性格はおっとりで、話すのはやわらかな京都弁。
 癒される。
 AKBINGO! 5周年の特別番組では、新潟の高校生に「推しメンは誰か?」と聞いていたが、圧倒的に多かったのが、ゆいはん。
 ゆいはんに静かなブームが来ている?
 なお、以前もブログで書きましたが、彼女の演技力は大したもの。
 『マジすか2』のおたべ、ひかりTVのコント番組『びみょ~』のホンマやんや家政婦の三田(さんだ)などの一連のコントキャラ。
 これだけ演じ分けられるのはすごい!

 みおりん(市川美織)はキャラ。
 あのキャラクターを演技ではなく、素でやっているのがすごい。
 最近、<フレッシュ・レモン好き>に関して疑惑が出ているが、普段もきっとあのままだろう。
 あのキャラの魅力にテレビ関係者はなぜ気づかないのか?
 もっとバラエティ番組などに出ていい逸材だ。

 しゃわこ(秦佐和子)はあのシャイぶりが素晴らしい!
 徹底的にシャイなのに<宝塚キャラ>になった時のギャップが魅力。
 おまけに『週刊AKB』の学力試験やブログの文章などに見られるとおり頭がいい。
 私事ですが、SKE48がテレビで歌う時は、しゃわこの動きを追ってしまう。
 前へ行って、後ろに行って、もう一度前に行ってみたいな感じで。
 そして結構ハードに踊っている。

 最後は生駒ちゃん(生駒里奈)。
 前回も書きましたが、あのくるくる変わる豊かな表情は本当に見ていて飽きない。
 少年のようで中性的でもある。
 彼女がテレビ画面に出ると、独特の生駒ワールドが出来る。
 未完成なのも魅力。
 少年チャンピオンのインタビューでは、「AKB48で一番ライバル視しているのは誰?」という質問に「今は意識していないというか…まだまだ自分のどんなところがいいのかわからないので、これからがんばりたいです!!」と答えている。
 こう答えられるのはある意味、すごい。
 ともかく<自分を限定していない>。
 まだ自分を理解していないということでもあろうが、この答えの裏には<既存のAKB48のメンバーの枠には収まらないオンリーワン>になろうとする意思がある。
 ちなみに同じチャンピオンのインタビューで、橋本奈々未さんは目標とする人を<指原莉乃さん>(←橋本さんとはキャラが違うと思いますが)、白石麻衣さんは<小嶋陽菜さん>(←確かに白石さんは小嶋さんに顔立ちなどが似ている)と答えている。
 質問が「AKB48で一番ライバル視しているのは誰?」というものなので、こう答えざるを得なかったのだろうが、橋本さんと白石さんの答えはちょっとつまらない。
 なぜなら<指原莉乃><小嶋陽菜>と答えてしまった時点で、自分を限定してしまっているからだ。

 オンリーワン。
 考えてみると、ゆきりんもゆいはんもみおりんもしゃわこもオンリーワン。
 後輩アイドルの方は、自分をどんどん掘り下げていって、他の誰でもないオンリーワンを目指して下さい。
 そうでないと埋もれてしまう。


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「相棒」のロケ地~憲政記念館

2012年03月29日 | 東京探訪
 刑事ドラマでおなじみの警視庁。



 この画像ってどんな刑事ドラマでも使われる。
 地下鉄の桜田門の駅から地上に出るとすぐに見られる。
 では下の写真はどうか。




 『相棒』ファンにはお馴染みですね。
 最近では最終回「罪と罰」で、兄・隼斗(窪塚俊介)が「クローンの赤ん坊がまもなく誕生する」と叫んだ場所。
 ここに右京(水谷豊)たちが通りかかる。
 「陣川、父になる」でもラスト、陣川が失恋する場所として使われた。

 写真の奥に見える建物は警視庁。
 警視庁から歩いてすぐの所だから、右京さんたちがよく通るんですね。

 さて、ここはどこかと言うと<憲政記念館>。
 議会政治80周年を記念して建てられた記念館で、議会政治に関するさまざまな展示がされている。

 なお、この場所、戦前は陸軍省。
 幕末は井伊直弼(彦根藩)の上屋敷。
 井伊直弼と言えば<桜田門外の変>。
 ここから江戸城の桜田門はすぐだから、井伊直弼はほんのわずかな距離の移動中に襲われたんですね。

 なお、ここには立法、行政、司法の三権分立を表した三角形の時計塔が建っている。(「相棒」でも映されることがある)
 これはいかにも「相棒」らしい。
 なぜなら「相棒」では、立法(政治家)・行政(警察)・司法(検察・弁護士)が絡まった事件が多いですからね。
 そんな場所の理由もあって、ここが「相棒」のロケ地にひんぱんに使われるのかもしれない。


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謎解きはディナーのあとでSP~大空に向かって「メンソーレ~!」と叫べるか?

2012年03月28日 | 推理・サスペンスドラマ
 「お嬢様、いつまでそのおつむは泥酔状態なのでございますか?」

 影山(櫻井翔)ってドSですよね。
 聞こえないふりをして
 「事件の真相をわたしにもわかりやすく説明して下さい」
 という屈辱的なせりふを麗子(北川景子)に何度も言わせたりしているし。
 命令に従うべき執事が実は主人であるお嬢様をいたぶっている。
 この特異な主従関係がこの作品の面白さ。

 今回のテーマは<心の解放>。
 大空に向かって「メンソーレ~!」と叫べるか否か。
 「郷に入っては郷ひろみ」で、現地で泡盛を楽しめるかどうか。
 麗子はそれらを出来ない。
 「メンソーレ~!」と叫ぶことに関しては「山彦か。ここは海だぞ」とツッ込むし、「郷に入っては郷ひろみ」ではワインを飲もうとする。
 沖縄に来てもスーツ姿だし。
 刑事の麗子ってわりと<お堅い常識人>なんですよね。
 「なんくるないさ~」と物事を処理することが出来ない。
 しかし、今回、泡盛を飲んで泥酔した時は、<心の解放>がなされた様子。
 へべれけに酔っ払った麗子お嬢様ってかわいい!

 <心の解放>と言えば、西洋画家・松下慶山もそう。
 慶山は沖縄で<鈴木元気>という無名の画家になる時に解放される。自由に絵を描ける。

 <心の解放>
 実は風祭警部(椎名桔平)って偉大な人物なのかもしれませんね。
 何しろ常に自由で、心が解放されている。
 大空に向かって「メンソーレ~!」と叫ぶことが出来るし、毎年、<風祭かじき祭り>をやっているらしいし。
 常識にとらわれて窮屈な思いをしているわれわれとは大違い。

 麗子お嬢様の屈辱と言えば、今回こんなこともあった。
 風祭警部の親戚(池田鉄洋)に口説かれたのに<妄想><南国の夢>で片づけられてしまう。
 「モテない女の人ってかわいそう」って後輩婦警から言われてしまう。
 これってお嬢様の麗子にとってはかなりの屈辱!
 それにしても影山からも周囲からも屈辱を味合わされる麗子お嬢様って!
 でも実はこういう所がかわいい!
 「クビよ! クビよ! クビよ!」と叫ぶ麗子お嬢様がかわいい!

 そして影山。
 今回は香港で<大ロマンス><大活劇>を繰り広げたらしい。
 マフィアの手から美女を守り、闇ボーリングで夜が明けるまでストライクを取り続ける。←麗子からは「ストライク、どんだけ取り続けるのよ。ギネス認定物じゃない」とツッ込まれるが(笑)
 まさに非日常な体験。
 そして単調な日常生活を繰り返しているわれわれにとって、こうした<非日常な体験>って必要なんですよね。
 <非日常なこと>を疑似で体験するために、映画やドラマがある。
 <大ロマンス><大活劇>なんてわれわれの人生にほとんど起こらないですし、起こったら起こったで大変ですし。

 推理ドラマとしては、<鈴木元気が画家であること><居酒屋の女将を苦しめる元夫がいること><風祭かじき祭りの木箱がなくなったこと>で、途中で事件の真相はわかってしまった。
 この作品、推理ドラマというよりはキャラクターものですね。


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真矢みきさんって面白い! その抜群の言葉のセンス!

2012年03月27日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 真矢みきさんは面白い。
 言葉のセンスがいいのだ。
 『笑っていいとも!』のテレホンショッキングに出演した時には、こんな発言。

 「わたし、顔が図々しいんです。常に前向きな感じで。真矢みきじゃないんですよ」

 真矢さんは<まっすぐ前を向いて歩いている凛とした女性>を演じることが多いが、これを<前向きで図々しい顔>と表現している。
 この言葉選びのセンスの良さ!
 また、後半の「真矢みきじゃないんですよ」という発言だが、<前向き>と<真矢みき>を掛けている。
 確かに音として<前向き>と<真矢みき>は似ている(笑)。
 何なんだ、この人は! 
 言葉が見事にスライドしている。

 言葉のスライドはこんな発言にも。
 「私、48歳になったんです。AKB48」(笑)
 48歳からAKBにスライドしている。
 この発言で、会場のお客さんから「きれい」と声がかかると、「ありがとう。いっしょに住む?」と返事(笑)。
 普通、「いっしょに住む?」は出て来ないでしょう。

 女性警察官僚など<まっすぐ前を向いて歩いている女性>ばかりを演じていることに関しては
 「公務員関係はほとんど制覇しました」(笑)
 本当に言葉選びのセンスが抜群だ。

 また、真矢さんは心優しい。
 靴磨きの実演販売で声をかけられた時、真矢さんはその実演販売のおじさんの頭に10円ハゲがあるのを発見し、「一生懸命がんばってるのね」と感動して、実演販売のセット一式を購入してあげたという。
 フィギュアスケートの選手に関しては、「演技する時はただでさえ緊張しているのに、鉄の金具を足に着けて、氷の上で、可哀想だ」とコメント。
 フィギュアの選手はそれをするのが仕事なんですけどね(笑)

 このように実に面白い真矢みきさんだが、宝塚を退団した時はがく然としたらしい。
 先週の『サワコの朝』(TBS 土曜朝7時30分)ではこんな発言。

 「現実と自分が住んでいた世界の違いにがく然としました。考えてみれば、性別や国の違う世界で生きてきたんですからね」

 なるほど、確かに<宝塚で男役をやる>というのは、<性別や国の違う世界で生きる>ということだ。
 そして現実の世界で<自分は女なんだ>と認識した時、失われた20代、30代を取り戻すべく、街に出て<女性の観察・研究>を始めたらしい。
 宝塚の時は<男性の研究・観察>をされていたらしいが、なるほど役者さんというのはこんなふうにして日々の生活を送っているんですね。

 そして真矢みきさんの代表作でもある『踊る大捜査線2』。
 ここでは宝塚で男役をやって来たことが役に立ったという。
 仲間たちが次々と倒れていったことで、真矢さんの女性管理官は現場の刑事からつるし上げを食う。
 演技とはいえ非難の言葉を浴びせられて、この時は、さすがの真矢さんも心が折れそうになったらしい。
 しかし、ここで思い出したのが、宝塚での演技。
 凛とした男役の演技で、非難をする現場の刑事たちを圧倒する。
 なるほど、演技というのはこういうものなんですね。
 真矢さんは<自分の持っている札(ふだ)>という表現をされていたが、今まで演技者として培ってきたことを様々な形で駆使して、演技を組み立てていく。
 これが役作りであり、演技なんですね。

 というわけで真矢みきさんは、人間としても女優としても面白い。
 最後に真矢さんのエピソードをもうひとつ。
 宝塚を退団して将来のことに悩んでいた真矢さん。
 女優になろうと決心したのは、運転をしていて<ハンドルを右に切った時>なのだそうだ。
 なぜ、ハンドルを右に切った時なのかはわからないが(笑)、いかにも真矢さんらしい!


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平清盛 第12回「宿命の再会」~そなたも俺の子を産むか。

2012年03月26日 | 大河ドラマ・時代劇
 清盛(松山ケンイチ)と時子(深田恭子)。
 義朝(玉木宏)と由良姫(田中麗奈)。
 もう少し時間をかけてラブコメをやるのかと思ったら、案外あっさり。

 この恋愛ドラマ。
 由良姫と時子の気持ちは伝わった。
 「×××と父は申しております」の由良姫。
 明子(加藤あい)を真剣に愛している清盛に<光る君>を見てしまった時子。
 でも、義朝と清盛の気持ちの描写は言葉足らず。
 「俺のことを好きなんだろう? だったら結婚してやるよ」みたいな<俺様>論理。
 義朝はまだ許せる。
 はじめて会った時に由良姫のことを気にしている描写があったし、義朝を演じている玉木宏さんは<俺様>がよく似合う。千秋先輩だし。
 「そなたも俺の子を産むか」「そなたには嫡男を産んでもらいたい」「女子にとって愛おしい男子の役に立つほど心楽しい事があるか?」なんてせりふは、上野千鶴子先生や田嶋陽子先生なんかは怒りそうですけど、女性は案外言われたいのかもしれない?
 でも清盛の場合は勢いだけ。
 「そなたは俺に惚れておる。子供たちたちもそなたになついておる。あとは俺がそなたに惚れればよいだけじゃ」
 ちょっと説得力がない。
 その後の時子の「どこまでも光らない君!」も。

 今回のこのダブル求婚、勢いがあって面白いのだが、ドラマとしては大味。
 鳥羽法皇(三上博史)と璋子(檀れい)の関係がていねいに描かれているだけに、その差が目立つ。
 清盛も義朝もいきなり求婚に行くのではなく、時間をおいて自分の彼女らに対する気持ちを見つめ直す描写が必要だったのではないでしょうか。

 鳥羽法皇、璋子、得子(松雪泰子)のことで言えば、得子は<権力>を得て、璋子は<愛>を得た。
 得子と璋子、どちらが幸せなんだろう?
 璋子の後半生は、人の感情を持ってしまったがゆえにつらいものでしたが、最期に届けられた<水仙の花>は璋子にとって救いであったでしょうね。
 「わが君、璋子は今、愛おしさに包まれておりまする」と言いましたしね。
 

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最後から二番目の恋~未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける。

2012年03月23日 | 恋愛ドラマ
 オトナのラブコメ!

 特に劇的なことが起こるわけではないんですよね。
 千明(小泉今日子)と和平(中井貴一)が特に恋に落ちるわけではないし、真平(坂口憲二)は病気で死なないし、典子(飯島直子)が離婚するわけではないし、万理子(内田有紀)が仕事で悩むわけではないし、えりな(白本彩奈)がグレるわけではない。
 テンポのいいやりとりで淡々と日常を描くだけ。
 これが逆にお洒落!
 鎌倉というロケーションも合っている。

 もちろん主人公たちに葛藤がないわけではない。
 以前も書いたが、<不惑>の年齢なのにみんな迷っている。若い子に好きだと言われて満更でもない。
 これらの背景には、さびしさとか、このままでいいんだろうかという思いや、忘れていたロマンスを求める気持ちなどがあるのだろうが、それが実に人間的だ。
 軽やかで肩の力が抜けていて、千明の言葉を借りれば<ファンキー>で、こういう感じのオトナになりたい。

 そして、こうしたオトナになる処方箋を千明はラストの言葉で語る。

 「人生の終わりは誰とも分かちあえない。だから楽しい時には思いっきり笑いたい。悲しい時にも思いっきり泣きたい。どちらも大切な時間だから」
 「さびしさを埋めるために恋するのはやめよう」
 「月並みな言葉だけど、前を向こう。ちゃんと生きてることが一番大事なんだ。そう思う」←この言葉、好きです。
 「人生って自分の未来に恋することなのかもしれない。自分の未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける」←この言葉も好き。
 「もしこれから誰かと恋をするとしたらそれを最後の恋だと思うのはやめよう。次の恋は、最後から2番目の恋だ。その方が、人生はファンキーだ」

 いずれも名言だ。
 これらの生き方が<ファンキー>だというのなら、<ファンキー>に生きよう。
 日曜11時の推理ドラマの<スタイリッシュ>よりは<ファンキー>の方がしっくりくる。

 千明の言葉は脚本・岡田惠和さんのメッセージであろうが、作品中には作家としての自嘲・言い訳もある。
 「オトナのラブコメなんて誰も見ないわよね。中年のおじさんとおばさんの恋なんてイタいだけ」(笑)
 「人が死ぬドラマなんて作りたくないの。重いだけ。あたしはさまざまな人たちの気持ちを描くドラマを作りたい」
 これらはまさにこの『最後から二番目の恋』の世界そのもの。

 それから、知美役の佐津川愛美さんは中井貴一さん、小泉今日子さんといった面々の中で存在感を見せた。
 アニメ声で、座敷わらしで、日本人形で。
 脚本家・栗山ハルカを演じている益若つばささんもよかった。
 いかにもとんがった今の子って感じで。
 こうした新鮮な素材を発掘したという点でも、このドラマはよかった。

 最後に万理子(内田有紀)が脚本の勉強のために読んでいた柏田道夫先生の「エンターテインメントの書き方」。
 僕も読んでいました。
 実になつかしい!


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相棒10 「罪と罰」~「君に人殺しをさせる訳にはいかないじゃありませんか」

2012年03月22日 | 推理・サスペンスドラマ
 「存外ずるいですねぇ君は……。君に人殺しをさせる訳にはいかないじゃありませんか」

 右京(水谷豊)さんって、「存外」って言葉を使うんだ。
 なかなか使わない新鮮な言葉。

 まあ、それはともかく、法に厳格だった右京さんが自分を曲げた。
 人類のエネルギー問題を解決する<バクテクロリス>(エピソード「あすなろの唄」)の時は見逃さなかったのに。
 それは相棒・神戸尊(及川光博)に「人殺し」をさせないため。相棒への愛情ゆえ。
 生まれたクローン人間が怪物として迫害されるという神戸の考えへの理解もあったのかもしれない。

 しかし右京は同時に失われたものがあることも神戸に語る。
 それは殺された兄・隼斗(窪塚俊介)。
 隼斗は<誠実な愛情深い宗教者>であったのに告発しないことで<狂的な宗教者>になってしまった。
 何かが救われれば、一方で何かが失われるのだ。何かを得れば何かを失うのだ。
 だから神戸の主張は一見正論のように見えるが、一方で隼斗を<狂的な宗教者>にしてしまうというマイナスももたらしたことを右京は語る。
 このテーマの深化はさすが『相棒』。

 そして事件の本当の解決。
 これは神の手に委ねられた。
 クローンの赤ん坊の命が失われたことで、母・嘉神郁子(真野響子)は自首を決意する。
 クローン人間を作ろうとしていた罰を法的に受けようとする。
 右京が望んでいた事件の解決だ。
 クローンの赤ん坊の存在を許さないことが<神の意思>だとしたら、郁子の自首は<神>がもたらしたものであるとも言える。

 そして<杉下右京>という刑事のアイデンティティもかろうじて保たれた。
 右京さんは、あくまで<厳格な法の執行者>でなければならないんですね。
 情に流されて妥協してしまっては、今まで真実を暴くことで不幸にしてしまった人間たちに言い訳が出来ない。
 一度妥協を許してしまったら、妥協は今後も繰り返されていく。
 情に流されるのは探偵の<マーロウ矢木>であって、<杉下右京>であってはならない。
 エピソード「逃げ水」でも右京はこんなことを言っている。
 「それ(真実を明らかにすることの残酷さ)に耐えられないようなら、人に罪を問うべきではない。僕はそう思っています」
 今回は右京が唯一妥協してしまった事例ですが、その解決を<神の手>に委ねた所が面白い。
 推理ドラマとしては、事件の全容・犯人の動機が見え見えで今ひとつなんですけどね。
 面白かったのは、黒いコートのくだりかな。

 最後に神戸尊。
 尊は本当に心優しい人物だった。
 最初は冷たい官僚タイプの人間かと思っていたが、人一倍他人の痛みに共感できる感受性の持ち主だった。
 エピソード「贖罪」の城戸の死もずっと背負っていたし。

 お疲れ様でした。
 将来、警察庁の官僚として右京をバックアップする時も来るんでしょうね。
 どんなふうに再登場するのか楽しみです。


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「運命の人」から学んだ3つのこと

2012年03月21日 | その他ドラマ
 「運命の人」最終回。3つのことを考えた。

 まずはドラマの効用。
 沖縄の人たちの痛みを分かろう。
 そう思っても、実際に住んでいる当事者でなければなかなか分かるものではない。
 記者時代の弓成亮太(本木雅弘)がそうであったように。
 しかし、今回のようにドラマで具体的に表現されると、その痛みを実感できる。
 ヘリコプターが落ちてくる恐怖、犯罪をおかした米国兵を自分たちの法律で裁けない矛盾、あるいは戦争時代の本土を守るために盾となった沖縄、母親が自分の娘を殺さなくてはならないという地獄。
 直接的でない、疑似体験ではあるけれど、その痛みはしっかりと刻み込まれた。
 これはドラマの効用である。
 どんなに偉い学者さんや政治家が沖縄の悲惨を訴えても、ただの言葉の羅列で心に届かない。
 しかし、ドラマで具体的に描かれると心に入る。

 ふたつめは国や大きな組織を疑うと言うこと。
 弓成のやり方は強引で、道徳的にも決してほめられるものではなかったが、国のウソを追究し、闘ったことは評価すべき。
 というか、国が語るきれいごとの裏にはウソがあり、それによって利益や恩恵を得ようとする人間が必ずいる。
 この沖縄返還もそう。
 現在で言えば、消費税を上げなければ国の財政は破綻すると言っているけれど本当にそうなのかな?
 国の借金は1千兆円と言われるけれど、逆に国には600兆円の資産もある。すると差し引き、これも決して少なくない金額だが、400兆円の借金。
 あるいは消費税を一律で3%、5%上げようとしているけど、生活に関わる食品とかには低い税率にするという方法もある。政治家はなぜそれを語らないのか?
 あるいは大きな組織の東京電力。
 原子力発電を動かさなければ、電気が足りなくなる。電気料金を上げざるを得ないいうけれど本当なの?
 今年の冬はメチャクチャ寒かったのに電力は足りていた。原子力発電がなくても大丈夫ということがわかったら、今ある原子炉は無用の長物になり、経営を圧迫するものにしかならないから、「原子力発電を動かさなければ、電気が足りなくなる」と言っているのではないのか?
 などと疑えばきりがない。
 だから国や大きな組織の言うことは徹底して疑いたい。弓成のように。

 最後に運命。
 最後に弓成は「あの事件は私に<本当の沖縄>に向き合わせるためにあったのかもしれない」と事件を総括したが、こういう現実肯定の姿勢は学ぶべきものがある。
 機密漏洩事件は弓成の記者生命を奪うものではあったが、結果、本当の沖縄に向き合うという現在をもたらしたのだ。
 そして由里子(松たか子)という掛け替えのない伴侶がいたことも気づかせてくれた。
 <自分の目の前に起こることは、それがどんなにつらいことであっても、すべて意味がある>のだ。
 こう考えることで、人は少しは強く生きていける。

 骨太のいいドラマだったと思います。


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乃木坂46 生駒里奈! 彼女は本当にすごい!

2012年03月20日 | アイドル
 乃木坂46のセンター生駒里奈さんの魅力は、くるくる変わる表情だ。
 生駒さんの表情は実に豊か。
 笑った顔、困った顔、泣いた顔、時として見せるキリリとした顔。
 これだけ見ていて飽きないタレントさんはいない。
 次にどんな表情を見せてくれるんだろう、と楽しみになる。

 そして生駒さん自身、この表情を意識してやっているわけではない。
 いたって自然なのだ。
 おかしければ笑い、悲しければ泣く。
 通常タレントさんはカメラをある程度意識して顔を作る。自分がどう見えるかを考える。
 まあ、これがプロのタレントであるということなのだが、生駒さんの場合はこうした計算がまったくない。
 素で完全な自然体なのだ。
 これはテレビで子供や動物を見る感じに近い。
 プロではなく<シロウト>であるとも言える。

 しかし、プロばかりで作り込まれたテレビの世界で、シロウトの自然体は実に新鮮なんですね。
 先日、テレビ朝日で放送されたクイズ番組『ミラクルファーム』。(同局の『ミラクル9』の深夜版)
 生駒さんはこれに出演して大活躍をした。
 <今年、ギョウザの購買力で宇都宮を抜いて、一位になった静岡県の都市はどこか?>という問題で、生駒さんは「問題の意味がわかりません」と解答(笑)。
 司会のテレビ朝日アナウンサーは「ギョウザってわかりますよね」などと問題の内容を説明。
 これって実に新鮮だ。 こんな光景、クイズ番組で見たことない。
 <気温で摂氏25度以下の夜のことを何というか?>という問題では、生駒さんは<氷点下>と答えて不正解。(正解は<熱帯夜>)
 すると生駒さん、間違えたことが悔しくて泣き出してしまった。
 あわてて「よくがんばった」「これだけ答えられれば十分だよ」などとフォローに入る有吉弘行さんを始めとするタレント陣。
 アナウンサーが涙の理由を聞くと、生駒さんは涙をこぼしながら「摂氏の意味がわからなかった」と返事。
 するとテレビ朝日の前田有紀アナは「問題の出し方が悪かったのかもしれませんね。ごめんなさい」と頭を下げる(笑)。
 これも実に新鮮だ。
 こんなやりとり、クイズ番組で見たことがない。

 というわけで、このクイズ番組『ミラクルファーム』、後半は完全に<生駒ワールド>になってしまった。
 他に小島よしおさんとかオアシズの大久保さんとかの芸人さんがいたのに彼らを完全に食ってしまった。
 前田アナが「ごめんなさい」と思わず頭を下げたのは、生駒さんの一生懸命さと素朴さに感動してしてしまったから。

 この抜群の存在感!
 秋元康さんが生駒さんを『乃木坂46』のセンターに選んだ理由がよくわかる。
 先程、生駒さんのことを<シロウト>と書いたが、これだけ自然体でいられるというのは天才の証拠。
 普通のシロウトは、よく見られたいとか、存在感を出したいとか思って無理をして墓穴を掘ってしまうものだが、生駒さんにはそれがない。
 自然にリアクションをしてしまうだけで存在感を出してしまう。

 あるいは、アイドルグループのセンターというポジションは優等生じゃダメなんですね。
 何かがポッカリ欠けていないといけない。
 ちょうど野球のエース級のピッチャーが自己中で、わがままであるみたいな感じで。
 そして、いったんパフォーマンスを始めると常人にはない輝きと存在感を見せる。
 前田敦子さんはAKB48の絶対センターだが、生駒さんには前田さんとの共通点がある。
 それは<無器用であること>と<人前で号泣できること>。
 号泣できるというのは感情のエネルギーが豊かである証拠。
 人はその膨大なエネルギーに圧倒され、感動する。

 というわけで、ほめ過ぎかもしれないが、乃木坂46の生駒里奈は本当にすごい。
 まだまだ荒削りだが、この計り知れない素材がどのように磨かれ、成長していくか、楽しみ。
 テレビで生駒里奈を見つけたら、まず彼女の豊かな表情に注目して下さい。
 絶対に<生駒ワールド>に引き込まれる。


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平清盛 第11回「もののけの涙」~清盛と明子が見た景色

2012年03月19日 | 大河ドラマ・時代劇
 ラストのナレーションが気になった。
 「父・忠盛は清盛の中にある白河法皇のもののけの血を見たのでした」といった感じのナレーション。

 清盛(松山ケンイチ)は膨大なエネルギーの持ち主である。
 そのエネルギーをプラスのことに使うか、マイナスなことに使うかは、清盛次第。
 そして明子(加藤あい)がそばにいる時は、エネルギーをプラスなことに使えていた。
 子を作り、家臣を養い、家を盛りたてる。
 すべて建設的だ。
 だが、ひとたびマイナスに振れると、僧侶たちを皆殺しにしようとする破壊の狂気に陥る。

 僕は明子が死んで、「役立たず」と僧侶を蹴り倒すシーンを清盛の悲しみの表れだと理解したが、このナレーションを考えると、どうもそれだけではないようだ。
 清盛の中には、白河法皇の狂気がある。

 清盛は明子のことを「決して目立たぬが、要となって家を支えていてくれる」と評したが、清盛の心を支える要でもあった。
 しかし、それが失われた時、清盛の膨大なエネルギーは方向性を見失う。要の外れた扇のように。
 そして今回、要の外れた清盛に方向性を与えたのが、盛国(上川隆也)だった。
 盛国は諭す。
 「恨むならば、宋の薬を求めるを許さぬ法をお恨みなされませ! 疫病を止められぬ朝廷をお恨みなされませ! そして皆がすこやかに暮らせる世を殿がお作り下さりませ! それこそが北の方様の夢見た景色に相違ござりませぬ!」
 これで何とか清盛は自分を取り戻した。
 おそらく清盛はこの盛国が示した方向で今後歩んでいくのだろう。
 何しろ「王家にも摂関家にも信ずるに足るお方」などいないのだから、自分で作っていくしかない。

 それにしても恐るべきは白河法皇。
 死んでも璋子(檀れい)、鳥羽院(三上博史)、崇徳帝(井浦新)、そして清盛に暗い影響を及ぼしている。
 清盛は崇徳帝に「もののけのごときお方にいつまでも振りまわされるのは御免被りたく…」と語ったが、やはり今回のことを見ると、完全に否定は出来ないようだ。

 最後に明子。
 「殿の目に映る広くて面白き世を共に思い描くことができて明子は幸せにござりました」
 他者と同じ景色を共有すること、同じ価値観を共有すること、これって人間の最高の幸せでしょうね。
 清盛と明子のふたりが共有した景色。
 今回で言えば、<相撲を取る子供たちの姿>ですかね。
 ふたりはこの景色を見て、ともに笑ったのだ。


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