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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

日向坂46の富田鈴花、見つかる!~「千鳥の鬼レンチャン」で抜群の歌の上手さを披露!

2021年12月31日 | アイドル
 日向坂46の富田鈴花が見つかってしまった!
 僕は日向坂の中ではスージー(富田鈴花)推しなんですよね。

 バラエティ対応能力が高い。
 スベった時、失敗した時の困り顔が可愛い。
 子供の時の映像を見ると、実は人見知りだったりする。

 そんなスージーが歌の上手さを披露した。
『千鳥の鬼レンチャン』という番組でだ。

 

 企画は、歌のサビ部分を歌い、音程を外さなければクリアという企画。
 その難易度は10段階設定されていて、クリアすれば、どんどん難しい段階に挑戦できる。
 今までアイドルで到達した最高ランクは、私立恵比寿中学の柏木ひなたの4段階。
 柏木ひなたはアイドルの歌ウマランキングでトップ10に入るほど上手いからな。
 僕はエビ中のライブには何度も行っていて、柏木ひなたの凄さは知っている!

 ところが、スージーは柏木ひなたのクリアした4段階目をはるかに越えて、どんどん登っていった。
 10段階目までクリアすれば賞金100万円!
 どこまでクリアしたかはネタバレになるので書かないが、スージー凄い!

 バラエティ適性が高くて、歌が上手ければ、スージー最強だろう。
 ついに富田鈴花が見つかってしまった!
 まあ、日向坂のメンバーは全員個性的でバラエティ適性の持ち主なんですけどね。
 たとえば東村芽依は抜群の運動神経の持ち主で、28日に放送された『SASUKE』(TBS系)に出た。
 推しているアイドルが見つかって、世の中に出ていくのを見るのはドルオタの喜びです!

 富田鈴花、そして日向坂46の来年のさらなる活躍が楽しみだ。


 歌の上手さを披露した『鬼レンチャン』の動画はこちら。
 富田鈴花・千鳥の鬼レンチャン(YouTube)
 ※かまいたち濱家さんがTMCスタジオの女子トイレに入ってしまった件とからめて
  爆笑の内容になっている。
  濱家さん、近々「ひなあい」に呼ばれるかも?笑

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生駒里奈の凄さを、卒業曲「Against」で再認識する!

2021年12月30日 | アイドル
 生駒里奈の卒業曲『Agaist』の動画を観た!

 やっぱ生駒里奈は最高のセンターだな。
 表現力がハンパない。

・冒頭は遠くを見つめる生駒里奈。
 デビュー当時を思い出しているのか?

・フロントは生生星。
 そう、乃木坂46はこの3人のフロントで始まったのだ。
 生駒ちゃんのダンス、キレキレだな。気合いが入っている。
 この曲、乃木坂46SHOWと卒業ライブでしか披露されなかったそうだから思い入れも強いだろう。

・2回目のAメロで生駒は後ろに下がる。
 ここ、すごい! 何と背中で表現してる!

 
 背中で語れるアイドルなど、ほとんどいない。

・Bメロからサビにかけては、大人数アイドルのポジション移動がどんなふうにおこなわれているか、よくわかる。
 これが大人数アイドルのフォーメーションダンスだ。

・サビ終わりの生駒里奈の表情にも注目。
 逆風に立ち向かう時(against)にどんな表情を見せるか?
 普通なら決意表明みたいな表情を見せる所だが、何とこれ!

 
 不敵な表情を見せて来た。
 予想を越える見事な表情だ。
 そして、この表情が出来るのが生駒里奈。

・そして2番。
 Bメロで、ダンスのフリを変えて来たぞ!
 後ろに一歩下がって走る! 走る!

・そして大サビ。
 生駒ちゃん、ここで「睨み芸」を入れて来た。

 
 かっこいい! しびれる!

・大サビの楽曲のみのパートでは、卒業ライブの映像に切り替わって、
 生駒里奈のひとりパフォーマンス!
 苦悩して、地面を叩いて、嘆いて、それでも立ち上がって前を見据えて!
 猫背で、あんなに不器用だった子がここまで魅せるとは……!

・そして、いよいよ曲のラスト。
 ここまで物語を紡いできて、ラストをどう締めるか?
 卒業をどんな表情で締めくくるか?

 僕にはわかる。
 そうだよね、その表情しかないよね、生駒ちゃん。


※動画はこちら
 Against - 乃木坂46, 1st members (YouTube)
 ここには生駒里奈の凄さが詰め込まれている。

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青天を衝け 最終回「青春はつづく」~さあ、励むぞ! 栄一はふたたび走り始めた

2021年12月27日 | 大河ドラマ・時代劇
 91歳か。
 幕末・明治・大正・昭和を駆け抜けて、「励んだ」人生だった。
 歴史や社会には、栄一(吉沢亮)のようなバイタリティのかたまり、道を切り拓いていく人物が必要なんですね。
 後半は駆け足だったが、日本近代経済史を勉強させてもらった。
 伊藤博文(山崎育三郎)、大隈重信(大倉孝二)らの姿を具体的に見られたのもよかった。
 草彅剛さんの「徳川慶喜」を見られたのも収穫。
 草彅剛の慶喜は絶品である。

 ただ、ラスト3話、お説教くさいのは気になった。
「話し合えば理解し合える」
「みんな仲良く。共存共栄」
「手を取り合いましょう」
「困っている人がいれば助け合いましょう」
「友とは有り難いものだ(=友情で結ばれる関係)」
 言ってることは正論なんですけどね。
 慶喜が語ったように、現実は「欲」や「感情」の方が強い。
「流行病」で熱くなってしまったら、どんどん暴走し始める。

 スピーチで語るのもなあ、作劇としてどうなんだろう?
 確かに、映画『英国王のスピーチ』のように、スピーチで感動させる手法はあるんだけど、
 今作では前々回の「アメリカ」と最終回の「中国大水害」で2回やった。
 敬三(笠松将)の追悼スピーチを入れれば3回だ。
 これでは有り難みが薄れてしまう。

 ただ、「中国大水害」のスピーチは、篤二(泉澤祐希)との関係でドラマチックなんですけどね。
 篤二は父の言葉を求めていた。
「日露戦争に経済で協力しよう」とスピーチした父親のことは嫌だった。

 敬三の追悼スピーチは、脚本・大森美香さんの恥じらいですかね?
 大森さん、栄一をあまりにも「聖人君子」に描き過ぎてしまったから、すこし否定したくなった。
 だから敬三に「祖父はただのおしゃべりです」「祖父の失敗したこと、かなわなかったことも含めて祖父を思い出して下さい」と語らせた。

 確かに栄一は、尊皇攘夷運動に走ったり、結構、道に迷ったりしたんですよね。
 あれほど熱心に「対話」や「手を取り合うこと」を主張したのに、日本は戦争への道に進んでしまったし。

 成功と失敗、理想と現実、そして迷走。
 栄一の人生は山あり谷ありでしたが、「よく励んだ」人生だった。
 時代を駆け抜けた人生だった。
 それを象徴するように、ラストシーンは栄一が走るシーンで終わった!

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孤立する安倍晋三~岸田文雄は安倍から距離を置き始めている

2021年12月25日 | 事件・出来事
 最近、安倍晋三が元気がいい。
 一説に拠ると、これは安倍が焦ってるかららしい。

 たとえば、こんな自民党議員の言葉。
「岸田さんは言うことを聞くと思っていたのに、『高市早苗幹事長・萩生田光一官房長官』の提案は蹴られ、親の代から犬猿の仲の福田達夫を総務会長にされ、さらに地元のライバル・林芳正を外相に登用された。安倍さんにとっては腸が煮え繰り返る人事の連続だった」(自民党安倍派議員)

 おまけに麻生太郎は安倍ではなく、岸田文雄と急接近しているらしい。
 確かに麻生は元宏池会。麻生派は宏池会から分派した。
 宏池会は自民党のハト派で、岸田文雄の派閥でもある。
 一方、安倍の清和会はタカ派。
 麻生太郎は宏池会に合流して「大宏池会も悪くねぇな」と言っているらしい。

 アベノマスクの在庫が8000万枚。これまでの保管費用は6億円。
 このうち不良品は15%。
 岸田文雄はこれを希望者に配って、年度末までに廃棄することを決めた。
 岸田文雄は安倍の失政を明らかにし、じわじわ彼の首を絞めてる気がする。
 何しろ支持率は高いから、安倍晋三の後ろ盾がなくてもやって行けるのだ。

 おまけに党内では前述のとおり、麻生太郎が急接近しており、
 自民党総裁選で明らかになったように、
 菅義偉・小泉進次郎・河野太郎は安倍とは距離を置いている。
 安倍派の中でも、派閥外の高市早苗を安倍が推しているので不満が出ているらしい。
 だから今、安倍を支えているのは自民党のカルト極右連中だけなのだ。
 安倍も高市推しはヤバいと気づいたらしく、ポスト岸田を高市早苗ではなく、現幹事長の茂木敏充を考えているらしい。

 というわけで、実は安倍晋三、孤立無援でピンチ!
 総理大臣でなくなること(=権力を失うこと)って、こういうことなんだよね。

 岸田文雄も安倍の力が増せば、自分のクビが危なくから力を削ごうとするだろう。
 岸田文雄、おっとりしているようで、なかなかやるな。
 いざとなったら、モリカケ桜やその他の疑惑で『安倍逮捕』という伝家の宝刀を抜くかもしれない。
 がんばれ、岸田!
 安倍がいなくなるだけで、この国の政治はかなりマトモになる。
 …………………………………………

 以下はネットの言葉。
 
・春節ウェルカムでコロナを蔓延させたのが安倍
 的確な水際対策で日本を守ってるのが岸田さん

・GDP改ざん、ゴミ屑アベノマスクだの
 安倍の置き土産で迷惑してるのは岸田だろ

・官僚に数字弄らせて得た偽りの長期政権の責任をとれ
 国賊アベ

・安倍おめでとう
 お前の8年間が一番日本経済潰した内閣で原敬内閣越えだぞ
 後世の日本人は今が恐慌だと結論づけるが、お前は何のために生きてるんだw

・岸田も嫌がらせ露骨だよな
 アベノマスク破棄するだけならわざわざ15%不良品とか言う必要もないもんな

・安倍も高市も先鋭化し過ぎてる
 国民はカルトじみた国粋主義は求めてない
 半ば自爆してんだよな彼らは

・自民党の安倍離れ
 未だに支持してるのは狂信カルトや儲かった政商みたいな奴ら(´・ω・`)
 自民党は真っ当に誠実に国民に寄り添うべき

・追い詰められたら腹痛起こして逃げる安倍に
 付き従うバカなんていない


※参照記事
 岸田よ、ただで済むと思うな…孤立する「安倍晋三」の最後の闘いがはじまった(ニュー速)

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ラブ・アクチュアリー~クリスマス・イブに観たい映画! これぞ英国のユーモア!

2021年12月24日 | 洋画
 本日はクリスマスイブらしい。
 昔はワクワクしたけど、今は平常運転。
 老けたことを実感する。青春は遠くなった?

 そんな中、クリスマスに観たい映画は『ラブ・アクチュアリー』
 オムニバス形式で語られる、クリスマスイブの何組かのカップルの物語だが、これらが英国のユーモアで全部お洒落。
 
 たとえば──以下、ネタバレ

 英国首相と秘書。
 首相は新任の秘書のことが気になっていて、こう尋ねる。
「君は誰と住んでいる? 恋人? 夫? 子供三人?」
「両親と住んでいますわ。恋人とは別れました。私のことを太ってると言ったから」
「その男を首相の権限で、狙撃手を使って暗殺してやろうか」(笑)

 恋に悩む首相はサッチャー元首相の肖像画に尋ねる。
「どうしたらいいんでしょう?」
 そして、何も答えない肖像画のサッチャーに対して、こうつぶやく。
「鉄の女には無理か」(笑)

 気になっている秘書が首脳会談でやってきたアメリカ大統領に誘惑された時には、記者会見でこうアメリカに怒りをぶちまける。
「われわれはアメリカには屈しない。英国は小国だが、偉大な国だ。われわれには偉大なものがある。シェークスピア、チャーチル、ビートルズ、ショーン・コネリー、ハリー・ポッター、それにベッカムの右足」(笑)

 下ネタのユーモアもある。
 破天荒でメチャクチャな老ロックシンガーがインタビューを受ける。
「今までで最高のSEXの相手は?」
「ブリトニー・スピアーズ」
「本当ですか?」
「ウソだよ。最低だった」(笑)

 こんなのも。
「この曲がNO.1になったら、TVで素っ裸になって歌ってやる。下見するかい?」
 と言って、ズボンのファスナーを下ろすロックシンガー。
 すると司会はズボンの中のモノを見てつぶやく。
「NO.1にはなれない」(笑)

 会社社長と女性社員はこんなお洒落な会話をする。
「君はここに勤めてどれくらいになる?」
「2年と7ヶ月、3日と3時間ですわ」(笑)
「私のことを好きになったのは?」
「2年と7ヶ月、3日と1時間半ですわ」(笑)

 そして作家と家政婦。
 作家がタイプライターで打ち出した原稿が、家政婦の不注意で風で飛んで湖の中へ。
 家政婦は冬の寒い中、湖に飛び込んで原稿を拾う。
 その時に家政婦は言う。
「駄作だったら許さないわ」(笑)

 ふたりの恋が深まってからはこんな会話。
 毎日夕方家政婦を駅まで車で送っている作家は車の中でこう言う。
「君を送る時が一日で一番楽しい」
 すると家政婦
「あなたに送られて別れる時が一番悲しいわ」

 圧巻なのは、ある青年が女性にボードで告白するシーン。
 女性には夫がいて、夫と告白する青年は友人同士なのだが、彼女が負担にならない形でユーモアを交えて告白する。
『重荷に思わず、クリスマスだから聞き流してほしい』で始まるこの告白は映画史上5指に入る告白シーンだと思う。

 監督はリチャード・カーティス。
『ブリジット・ジョーンズの日記』『ノッティング・ヒルの恋人』などの脚本家でもある。
 この脚本作品を観ても、どんな作品かわかるだろう。

 クリスマスの夜、たくさんの幸せな愛に浸りたい方は、ぜひ、この作品をご覧下さい。

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「最後の将軍」① 司馬遼太郎~かれは自分が足利尊氏になることをおそれ、過剰な意識をもっていた

2021年12月23日 | 小説
 司馬遼太郎の『最後の将軍』(文春文庫)を読む。

 司馬遼太郎は徳川慶喜をどう表現したのだろう。

 朝敵になることを、世に慶喜ほど怖れる者はまれだろう。
 慶喜は歴史主義者だけにその目は巨視的偏向があり、歴史の将来を意識しすぎていた。
 賊名をうけ逆賊になることをなによりおそれた。
 これほどの乾いた合理的性格の男にこの弱点があるというのはどういうことであろう。
 その神祖の家康にはそれが皆無であった。
 皆無であることが家康の行動を自由なものにしたが、慶喜は家康とちがい、世に読書人のあふれすぎている時代にうまれ、慶喜自身が家康とは格段の教養人であった。
 このため文字に書かれる自分をつねに意識せざるを得ず、文字の中でも後世の歴史をもっともおそれた。
 そこが、水戸人でもあった。
 南北朝のころの足利尊氏を逆賊に仕立てることによって独自の史観を確立した水戸学の宗家の出身であり、かれが受けた歴史知識はそれ以外にない。
 かれは自分が足利尊氏になることをなによりもおそれ、その点でつねに過剰な意識をもっていた。


 教養人であるため、後世に逆賊の悪名を残すことを怖れた慶喜。
 一般的な慶喜像だが、水戸学の視点と家康との比較で論じている所が面白い。
 家康の時代は食うか食われるかの時代で、ともかく現実主義──後世の評判など二の次だったのだ。

 慶喜が水戸での蟄居から静岡に住むようになったのは33歳の時。
 その時、慶喜はこう語ったようだ。
「なお茫々とながい春秋を生きなければならない」
 33歳か……若いな。
 33歳でこのような「虚無的感慨」をもらすとは胸迫るものがある。

 もっとも薩摩に対しては恨み骨髄であったらしい。

 慶喜にすれば大政を奉還した自分をなぜか朝廷は朝敵としたのか、という根の深い恨みがある。
 具体的には朝廷に対してではなく、薩人の大久保と西郷に対してであった。
 慶喜の薩人へのうらみは深く、あるとき側近に、
「長州人は最初から幕府を公然と敵視していたから自分はなんともおもわぬ。
 その点、薩人はちがっていた。
 最初は幕府と親しみ、ともに長州を追い落とした。
 が、情勢が変化すると、表面親しみを保持するがごとく擬装し、裏面で工作し、ぎりぎりのところで寝首を掻くような仕方をした」


 この慶喜の言葉は司馬遼太郎の創作なのだろうか?
 あるいは、慶喜の言葉として残されているものなのだろうか?
 いずれにしても慶喜の虚無の心にいささかの感情の火が灯っていた。
 だが、この火は弱いものですぐにこう語ったらしい。

「すでにかの連中(大久保と西郷)が非業に斃れて二十年以上にもなる。
 往事を知る者も多くは死に絶え、すべてはむかしのことになった。
 いつまでもそのようにいっていても始まらぬ」


 司馬遼太郎の筆はあっちへ行ったり、こっちへ行ったり縦横無尽だな。
 まさに知識と情報のかたまり。
 俺、こんなことも知ってるんだぜ、と得意がっている感じ。
 同時に、情趣も感じさせる。
 評伝ふうに客観的に書いているが、どこか感傷的でもある。
 これが「司馬遼太郎の文体」だ。
 これが津本陽になると、単なる事実の羅列でつまんないんだよな。
 僕の読解力・鑑賞力が足りないのかもしれないけど。

 さて、次回は司馬遼太郎が慶喜の晩年をどう表現したかを書きます。

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青天を衝け 第40回「栄一、海を越えて」~今の日本はとんでもねえ流行病に罹っちまったんじゃないですか? 伊藤さん

2021年12月20日 | 大河ドラマ・時代劇
「いつ死ぬべきだったのか私は自分に問うて来た。
 いつ死ねば徳川最後の将軍の名を汚さずに済むのかずっと考えて来た。
 今は思う。
 生きていてよかった。話しができてよかった。楽しかったな。
 快なり……快なり、快なり、快なりじゃ!」

 徳川慶喜・享年77歳。
 生きていれば、いいこともある。
 穏やかな日常もある。
 栄一(吉沢亮)や徳川の旧家臣など、自分を慕ってくれる者もいた。
 いやあ、毎回書くが、草彅剛さんの「慶喜」は絶品だったな。

「人には向き不向きがある。
 俺は商売には向いていなかった。
 俺が一番胸が躍ったのは一橋で励んだ時だ」

 渋沢喜作・享年74歳。
 こう人生を総括した喜作(高良健吾)。
 喜作は函館で死ななかったことを後悔していない。
 栄一のように事業で成功したわけではなかったが、
「人には向き不向きがある」と篤二(泉澤祐希)肯定し、栄一を「引け目ばかり感じさせる腹立たしい男」と笑い飛ばした。
 老いても走り続ける栄一には、兄貴分として「誰もが前ばかり見て生きているわけじゃないんだからな」とさりげなく忠告。
 喜作はユーモアのあるやさしい人だな。
 こういう人が近くにいると、まわりは救われる。
 …………………………………

 一方、時代はおかしな時代へ。

「今の日本はとんでもねえ流行病に罹っちまったんじゃないんですか? 伊藤さん」

 日清・日露戦争で勝利して、欧州の戦争(第一次世界大戦)に参戦。
 参戦理由は表向き「日英同盟」だが、実は「アジアでの権益拡大」。
 これに疑問を持つ栄一は首相・大隈重信(大倉孝二)を問い詰めるが、
 大隈は「拡大しなければ国が成り立たんのだ。攻められるのだ」

 栄一の人間観に拠れば、人には熱量があるという。
「人の熱」は行動の原動力になる。
 だが、過度に熱くなると、脅え、憤り、争いが生まれる。
 だから、人は平熱を保とうとしなければならない。

 当時の日本は過度に熱くなった時代だったのだろう。
 その熱は幕末から明治を経て大正まで、ずっと続いている。
 栄一も熱かった。
 だが、栄一はそれに違和感を抱き始めたようだ。
 このまま行くと、まずい方向に行ってしまうような……。

 こんな心境に至ったのは、やはり回顧録編纂のために慶喜の話を聞いたからだろう。
 なぜなら慶喜は明治の時代を、枯れた「隠遁者」として、平熱を保って生きて来た人だから。

 慶喜は明治という時代のアンチだったんですね。

 巧みな作劇だ。
 具体的には描かれなかったが、慶喜の存在が明治という時代を逆照射している。

 さて次回は最終回。
 栄一はどのような心境に至るのか?
 
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「エスパイ」 小松左京~人類の理性的能力には〝種〟として限界があるんだよ。彼らはこれ以上、高貴なすぐれたものになれない

2021年12月19日 | 小説
 小松左京の『エスパイ』
 エスパイ=エスパーのスパイ。

 東西冷戦時代、
 アメリカとソ連の平和条約が交わされようとしている時、
 ソ連首相の暗殺計画が実行されてようとしていることがわかり、
 エスパイたちはそれの阻止のために戦う。

『007』のような娯楽小説ですね。
 舞台もアメリカ、スペイン、イースタンブール、南アフリカと全世界で展開され、
 最終的には何と宇宙に行く!
 おおっ、何というスケールの大きさ!
 日本にもこういうスケールの作品が登場したか!
 美女とのエッチシーンもある!
 ………………………………………

 だが、後半はなかなかハードだ。
 人間の営みをずっと見つめて来た存在(=神)と主人公が会話をするのだ。
 超越した存在は主人公に尋ねる。

「ねえ、人間がなぜ〝悪〟からまぬがれないと思う?
 なぜ、人間が、人間同士争い、殺しあい、虐殺行為をくわえあい、牙をむき出して奪いあい、だまし、侮辱し、凌辱しあうのかね?」


 さて、皆さんはこの問いにどう答えるだろうか?
 主人公も明確に答えられない。
 すると超越した存在はその答えを言う。

「それは──人類が、愚劣だからだよ。
 彼らの理性的能力には〝種〟としての限界があるんだよ。
 彼らはもう生物として、これ以上、高貴なすぐれたものに、なり得ないのだ。
 だからこそ、彼らは五千年──いや、何万年にわたって、同じ愚劣さ、同じ蒙昧をくりかえしているのだ」


〝種〟としての限界。
 過去、人類は「道徳」「倫理」「宗教」「法律」「イデオロギー」「ヒューマニズム」といった方法で、「高貴なすぐれたもの」になろうとしたが、結局は「同じ愚劣さ」を繰り返している。
 もはや理性による解決は限界に来ているのだ。
 超越した存在はさらに語る。

「彼ら自身の〝種〟として変化しないかぎり、彼らは決して、この愚行の悪循環から抜けだし得ないし、〝悪〟も決して撲滅することはできないのだ。
 ──猿にいくら知恵をしこんでも、猿自身には、その知的能力に生物としての限界があるように、
 現代人類(ホモ・サピエンス)は、今や一つの生物学的限界に達してしまっているのだ。
 ──私のいうことがわかるかね? 人類は宇宙的種族になるためには、どうにもならない限界をもった生物なんだよ」


 この人間観は、アーサー・C・クラークなどのSF小説でも語られている。
『機動戦士ガンダム』のニュータイプもおそらくこの人間観からつくられている。
 そして現在、すべてに行き詰まっている現実を見て、僕はこの人間観にすごくリアリティを感じる。
 超越した存在は「人類を滅ぼす理由」をこう語る。

「未開種族は危険な存在だからだ。
 科学技術は、自動的に発展していく。
 しかし、理性の限界はその種に固有なものだ。
 ──彼らに、技術を理性的に支配する能力がないとしたら、あらゆる手段をつくして、進出をはばまなくてはならない」


 理性では支配できない科学技術。
 具体的に言えば、「原子爆弾」がそうだ。
 理性で「核ミサイル」のボタンを押してはいけないとわかっていても、
 人類はそれを作り続けているし、
 やけっぱちになって押すバカが現れるかもしれないし、
 テロの道具として売り買いされるかもしれないし、
 最近では「戦術核」なるものも登場して、「部分的な核使用ならいいんじゃんねえ」と考えるやつが出て来てるし……。

 小松左京の書いたことは、このようにリアリティをもって2021年に突きつけられている。
 新型コロナウイルスも「人類粛清」のための宇宙意思なのかもしれない。

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すべての悪事は安倍晋三に通じる~最近では国交省データ改ざん、アベノマスク8000万枚!

2021年12月17日 | 事件・出来事
 安倍晋三時代の膿がどんどん出ている。

・国交省の基幹統計の書き換え
 建設業者から提出される受注データーを二重に計上していたというのだ。
 期間は2013年~2020年。
 まさに安倍政権の時代だ。

 この書き換えが何を提示するかというと──
「建設業者はこんなに仕事を受注しているんです!」
「儲かってるんですよ~!」
「全部、アベノミクスの成果です! 安倍首相のおかげです!」
 でも、実際の受注はこれの半分。
 国交省はこれを「書き換え」と表現してるようだが、言葉遊びをするな。
 立派な「改ざん」だ。

 こうした改ざんは、財務省(森友事件)、功労省(働き方改革)でもおこなわれた。
 すべては政府の実績を良く見せて、関連法案を通しやすくしたり、政府を延命させるためだ。
 はあ……こんなことをして何になる?
 現実を見つめず、間違ったデータで国を運営していけば、
 どんどん的確な判断、政策ができなくなるだけだぞ。
 太平洋戦争の時、大本営が「勝ってる」「勝ってる」と喧伝し、結局は負けたのと同じだ。
 ……………………………

 アベノマスクの在庫が8000万枚もあることが発覚した。
 これまでの保管費用は6億円。
 今後も、月7500万かかるそうな……。

 こんなことをしているから、税金をいくらあげても足りないんだよ。
 自分のカネでないから、ドンブリ勘定で使ってる。
 民間企業じゃあり得ないし、担当者は責任を取らされる。

 まったく、先程の改ざんといい、官僚の劣化は凄まじいな。
 これらが全部、安倍晋三絡みというのが笑える。

 日大事件の裏金も安倍に流れてるんじゃないのかね?
 逮捕された藪本は安倍晋三の親友だ。
 すべての悪事は安倍晋三に通じる。 
 ……………………………

 こんな安倍晋三が最近、元気だ。
 いったい病気はどうなったのかね?

 安倍いはく、
「台湾有事は日本の有事。存立危機事態に相当する」

 安倍ちゃん、中国と戦争するってよ。笑
 戦争したって負けるぞ。
 何しろ日本は資源のない国だ。
 老人ばかりの国だ。
 食糧自給率も低い国だ。
 日本海側には原発があり、ここを壊されたら終わり。
 東京にすべてが集中しているから、ここが機能不全になれば終わり。
 おまけに
 中国は日本の最大の貿易国だ。
 ここと戦争したら、円と株は暴落。
 国債の信用もガタ落ち。

 仮に休戦に持ち込めたしても
 尖閣は確実に獲られる。
 沖縄は委任統治かな?
 この機に乗してロシアは南下し、北海道の半分くらいは獲られるかもしれない。

 安倍晋三はこんなことを想定しているのかね?
 講演会での発言らしいから、こうした発言を望んでいるやつらにカッコいいことを言いたかったのか?

 もちろん中国の人権問題・拡大主義は問題なんだけど、
 そこはさまざまな手段を使って是正していくしかないんだよ。
 戦争したら負ける。

 安倍晋三は害でしかないな。
 安倍晋三こそが国難。
 はやく逮捕されろ。

 僕は岸田文雄はすこし評価していて、
 だから、このブログでの政治発言が少なくなっているんだけど、
 リーダーは優柔不断なくらいの方がいい。
 一見、頼りなく見えるが、小心者であるくらいの方がいい。
 北京オリンピックの外交的ボイコットに関しても迷ってて、
 橋本聖子の派遣など、落とし所を探っている。
 この件に関しては、日本共産党の方が過激だぞ。

 頭のいい人はいろいろなことを想定して迷う。
 だから優柔不断になる。
 だから正しい判断をするために正確な統計データが必要。
 一方、安倍のような単細胞はダメ。
 だから、ドンブリ勘定でアベノマスクを2億枚も作ってしまう。

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乃木坂46のベスト曲は「君の名は希望」だと思うんだが、どうだろう?

2021年12月15日 | アイドル
 本日は乃木坂46・10周年ベストアルバムの発売日。
 もう10年か……。
 ファーストシングルから追いかけて来た古参ヲタとしては感慨深い。
 最近は現場にまったく行かなくなったけど……。

 さて、乃木坂46の楽曲の中で、どれがベスト曲か?
 あくまで個人的な見解だが、
「君の名は希望」をあげたい。
「インフルエンサー」と迷ったんですけど、やはり僕は生駒里奈推しなので。

 

 この曲の内容は──
 ひとりの孤独な少年が心ときめく女の子に出会って、
 今まで拒絶していた世界が一変して、光輝くというもの。

 秋元康、あんなおっさんのくせによくこんな詞を書けるな。笑
 ……………………………

 それはともかく、「君の名は希望」は歌詞もいいが、曲の構成がすごい。

 1番
 A→A→B→A→A→サビ
 2番
 A→A→B→A→A→サビ
 大サビ→サビ


 ともかく『Aメロ』を聴かせまくっているのだ。
 完全なAメロ推し。
 このAメロ推しはイントロやラストでもおこなわれていて、ピアノで展開されている。
 フツーの曲ならサビを推しまくる所だが、この曲ではAメロ。

 では、なぜ作曲の杉山勝彦さんは、こんなにAメロを多用したのか?
 Aメロでは、ひたすら少年の孤独なつぶやきが語られる。
 そう、孤独なつぶやきを語るのはAメロでなくてはならないのだ。
 Aメロの孤独なつぶやきを積み重ねることによって、
 世界が一変するサビが感動的になる。
 溜めに溜めたものが一気に爆発する。

 周到な計算ですね。
 音楽は数学なんですね。

 この構成を作り出したのは、秋元康さんなのか? 杉山勝彦さんなのか?
 詞を書いている中で、秋元のおっさんが「これでは少年の孤独がまだ伝わらない」と考えて、Bメロ後のAメロの追加を提案したのかもしれない。
 あるいは杉山勝彦さんが、このAメロの旋律を気に入っていて、もっと入れたいと考えたのかもしれない。
 あるいは3番の歌詞が存在していて、制作過程で3番に入れるより、1番・2番に入れた方がいいと杉山さんが考えたのかもしれない。
 いずれにしても、このAメロの多様が『君の名は希望』を名曲にした。

 それでは聴いて下さい。

『君の名は希望』バースデーライブ・ヴァージョン(YouTube)
 ※ここに映っている一期生のほとんどが卒業してしまったんだよなあ……。
  大サビの冒頭では、2期生が歩いて来るのだが、鈴木絢音さんが幼い。

コメント
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