平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

これは経費で落ちません!~多部未華子の魅力爆発! 経理の視点で会社のさまざまな問題を解決していく物語!

2019年08月09日 | 職業ドラマ
 さて今日は金曜日。
 多部未華子さんを見る日です!

『これは経費で落ちません!』(NHK・夜10時)

 会社で起こるさまざまな問題を『経理の視点』で、経理部の主人公・森若沙名子(多部未華子)が解決していく物語だ。

 多部ちゃんの魅力って、このしかめっ面なんですよね。
 

 そして多部ちゃんに合うのは、心をガチガチにガードした不器用な変人キャラ。
 この作品の森若沙名子も『経理で数字が合うこと』が命で、他者との人間関係を築こうとしない。
 発想がすべて『経理』(笑)
 ハリネズミのように針で覆われた固い殻をかぶっている。

 そんな沙名子がまわりに翻弄され、心のガードを次々と突破され、それでも自分を貫き通すというのが今作の面白さ。
 SMで言えば、ドSな女王様が調教されてドMになっていく感じ←このたとえでいいのか?

 多部ちゃんって、その顔立ちのせいで、マンガ的なキャラが合ってるんですよね。
 先程のしかめっ面にしても、漫画で言えば『ジト目』。

 可愛いか可愛くないかの評価が分かれる所も彼女の魅力で(←失礼)、ある瞬間とんでもない美人になるから多部未華子から目を離せない。

 というわけで、本日は唯一無二の存在である多部ちゃんを見る日です!

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白い巨塔~上司のミスをなかったことにするために葛藤し、ウソをつく部下たち。これって森友・加計だよな

2019年05月26日 | 職業ドラマ
『白い巨塔』のリメイク。
 僕にとって『白い巨塔』はフジテレビ版なんだよなあ。
 財前が唐沢寿明さんで、里見が江口洋介さん。
 東教授は石坂浩二さん。野心家だけど、ひ弱なインテリ役は石坂浩二さんが合っている。
 ひ弱さと言えば、柳原役の伊藤英明さんもピッタリ。
 原告側弁護士の関口は上川隆也さんが演じていて、上川さんのうらぶれた感じ、よかったなあ。
 東教授の娘・佐枝子は今回のテレビ朝日版では飯豊まりえさんか。フジテレビ版では矢田亜希子さんだったけど、矢田さん、美しかった。
 まあ、フジテレビ版は全21話で総尺が違いますし、主題歌は「アメージング・グレース」でしたし、僕にとってはファーストインプレッションだったので、フジテレビ版を評価してしまうのは仕方ないんですけど。
 とは言え、『白い巨塔』は何度もリメイクされ、大河ドラマのようになっているのは確か。
 大河ドラマで「○○さんの織田信長はよかったね」と比較されるように、『白い巨塔』でも「財前はやっぱり○○でしょう」と比較してしまう。
 …………………

 今回の財前役の岡田准一さんは、今、この作品をリメイクする意味を何かの番組で語っていたけど、現在の方が『白い巨塔』の世界はよりリアルに感じられる。

・上司の不正、ミスをなかったことにするためにウソをつく部下たち
・文書の改ざん(カルテの改ざん)
・部下たちの良心の葛藤
・人事をちらつかせて口封じ
・職業人としての矜恃
・ミスのせいで命を落とした遺族の悲痛な叫び
・最後にはカネと権力が物を言う現実

 つまり、森友・加計だ。
 浪速大学病院の世界はそのまま現在の霞ヶ関の官僚の世界に当てはまる。
 森友では近畿財務局の職員の方が葛藤の末、自殺されましたしね。

 皆が里見(松山ケンイチ)のように自分の信念や良心に従って闘ってくれればいいんだけど、現実は柳原(満島真之介)のように振る舞う人がほとんど。
 結果、悪いヤツほどよく眠る。
『白い巨塔』の財前は自分の罪に苦しむんだけど、現実の森友・加計に関わった人はどうなんだろう?

 さて、今夜は最終話。
 過去に『白い巨塔』を見ている視聴者は、織田信長が本能寺で死ぬのを知っているように、財前がどうなるか知っている。
 まさに大河ドラマですね。
 岡田准一さんがどう演じるか楽しみです。

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ハケン占い師アタル 第3話 ~今回のお説教は 「逃げてばかりいる人間に居場所などできない」「自分の歩んでる道が正しいかなんて誰にもわからない」

2019年02月01日 | 職業ドラマ
 今回は品川(志尊淳)のエピソード。
 品川は仲間のもとに戻るのが気まずくて〝女装〟して現れる!
 第1話の志田未来さんもそうだったが、この作品、役者さんの過去作品をパロディにしているようだ。
 今回の場合は『女子的生活』。
『半分、青い。』ではゲイ役だったが、志尊淳さん、完全にこの手の役に抜擢されるようになってるなあ。
 女装と言えば志尊淳!
 ゲイと言えば志尊淳!

 大崎さん(板谷由夏)の部下はクセのある人たちばかり。
・説教好きで過去の自分の自慢話ばかりをする上野(小澤征悦)。
・明るくて前向きだが、仕事ができない目黒(間宮祥太朗)。
・仕事はできるが、自分以外の仕事を押しつけられるとイヤな顔をする田端(野波麻帆)。
・そして今回の不満と愚痴ばかりで、仕事もコピペで流してしまう品川。

 人間には何らかのクセがあるものだけど、こんなチームをまとめていくのは大変だよね。

 唯一、ニュートラルでフツーなのが神田和実(志田未来)だが、彼女はクセのある人たちの間で右往左往する役まわり。
 志田未来さんって〝困ってる人〟〝他人に振りまわされる人〟を演じると上手い。
 困り顔で、うろたえながらチョコチョコ歩きまわるのが志田未来さんの魅力!
 …………

 今回のアタル(杉咲花)のお説教は次のようなものだった。

「逃げてばかりいる人間に居場所など出来るわけがない」
「自分の歩んでいる道が正しいか、なんて誰にもわからない。
 みんな、暗闇の中を迷いながら歩いて、光を探している」

 ズバリ言いますね。
 最初の言葉なんか、かなり手厳しい言葉。
 苦しいとき逃げることも大切だけど、自分の弱さを正当化して考えもなく、逃げ続けていたら居場所がなくなるだけ。
 時には踏ん張って、戦って居場所を確保することも大切。

 ちなみに第1話のお説教は──
「他人の目を気にするな」
「自分にしかできない仕事・生き方がある」

 第2話のお説教は──
「必要とされない人間などいない」
「自分の良さを理解している人は必ずいる」

 アタルの言葉は、占いの対象となる人物が無意識に求めていた言葉なのだろう。
 神田和実や目黒や品川はその言葉を求め探していた。
 だからアタルにズバリと言われて、砂漠に水が染み込むように心に染み込んでいく。
 アタルには他人の無意識を読み取る力がある。

 この作品、〝お説教ドラマ〟であります。
 かつてはお寺のお坊さんや町のご隠居がやっていたことをアタルがやっている。
 現代人は皆、道に迷い、お説教されたがっているのかもしれない。

 前に進むために〝何かを捨てる〟ということも大事で、
 前回、目黒は〝母親の声の入った目覚まし〟を、
 今回、品川は〝パワハラ報告書〟を捨てた。

 さて、次はどんなお説教を聞けるのだろう?

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ハケン占い師アタル~神田和実って『女王の教室』だよな。出産で悩む設定は『十四歳の母』! 志田未来、リスペクトエピソード!

2019年01月18日 | 職業ドラマ
 大崎、神田、五反田、田端、代々木──
 これらの名前を聞いて〝山手線の駅名〟と思った人は多いはず!

 では、志田未来さんが演じる〝神田和実〟はどうでしょう?

 ドラママニアならわかりますよね!

 ドラマ『女王の教室』で志田未来さんが演じた少女の名前が〝神田和美〟!
 しかも『女王』の脚本を書いたのが、今作の脚本・遊川和彦さん!
 しかも回想シーンで和実の名札に書いてあった学校名は〝半崎小学校〟でこれまた同じ!

 これらに隠された遊川和彦さんのメッセージは何なのだろう?
・単に人物の名前を考えるのが面倒くさかったからなのか?
・志田未来さんが演じるから〝神田和実〟でいいと思ったのか?
 はたまた、
・神田和美が阿久津真矢先生に生き方を教えてもらったように、神田和実がアタル(杉咲花)から生き方を教わるドラマだからなのか?

 おそらく、上の3つ全部なんでしょうね。
 冒頭の紹介ナレーションで「彼女の名前は……神田でいいや」って言っていましたし。
 ……………

 もうひとつ、他のドラマとの類似点を指摘したい!

 神田和実は妊娠していて、収入が不安定で仕事も大変なのに産む決心をした。
 演じているのは志田未来さん。

 そう、志田未来さんが主役を演じた『十四歳の母』だ!
『十四歳』の脚本は井上由美子さんだけど、子供を産むかで悩んでいる設定は同じ。

 遊川さん、志田未来さんで遊んでるな(笑)
 ていうか、志田未来リスペクト。
 あるいは、もっと深い意味があるのか?
 ドラママニアはこれだから困る。
 もっと素直に楽しめばいいのに。

 失敗続きの和実がどのように一発逆転するかは、お土産を詰める袋を買うシーンでネタフリがあったので、わかりました。
 あれが和実にしか出来ない仕事。
〝時間はかかるし、非効率だが、ひとつひとつの仕事に心を込めること〟
 和実は仕事で自分を見出した。
 これを掘り下げていけば、和実は仕事がきっと楽しくなる!
 仕事も上手くまわり出すに違いない。

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下町ロケット~目指すべきはICT社会! 頭のかたい政治家や経営者はこの作品を見ろ! 未来のビジョンを思い描け!

2019年01月03日 | 職業ドラマ
「下町ロケット」というのは、現代のビジネスもののファンタジーですよね。

・良い製品をつくるために奮闘努力して結果としてすべてが上手くいく。
・金儲けより良い製品。
・物づくりの喜び。
・勧善懲悪。努力は必ず報われる。
 そんな現代社会ではあり得ないことを描いている。

 そう言えば、過去に「課長 島耕作」という作品もあったっけ。
 あれはサラリーマンのファンタジー。
 何だかんだ言って女性にモテて、仕事で成功して、いつの間にか出世している(笑)

 視聴者や読者はこれらの物語を見て、困難でイマイチな現実から解放されるわけだ。
 ………………

 さて、今回の物語は、
 帝国重工 VS 重田(古舘伊知郎)、伊丹(尾上菊之助)らのダーウィンプロジェクトの最終章。

 ダーウィンプロジェクトの無人トラクターに市場で圧倒されて、帝国重工の的場(神田正輝)はパワーゲームを仕掛ける。
 下請けに圧力をかけてダーウィンのトラクターを生産できないようにしたのだ。

 これに対抗するために重田たちがおこなったのは<訴訟>と<マスコミの利用>。
 下請法違反で公正取引委員会を動かし、帝国重工の強権的な姿勢をマスコミにリークして世論に訴えた。
 これが弱者の戦い方なんですね。
 これにインターネットが加われば、大きなものに対してかなり戦える。
 ………………

 ICT(情報通信技術)を素材にしたのも面白い。

 ICT=インターネットなどの通信技術を使って実際の生活やビジネスに役立てること。
 劇中で登場人物たちが「ICT」という言葉を使っていたので、衛星からの無人トラクターもICTに適用されるのだろう。

 今回の「下町ロケット」では、ICTがつくる未来の姿を見せてくれた。
 無人トラクターが土を耕し、無人コンバインが稲を刈る。
 これらのすべては衛星からの通信&無人でなされるので、労働力は要らない。
 夜でも悪天候でも作業できる。

 これなんですよね、僕たちが目指すべき未来の形って。

 なのに、政府や経団連はいまだにアナログ。
 外国人労働者を入れて、年寄りも死ぬまで働けと言われ、安価な賃金でこき使う。
 こんな発想しか出てこない。
 国家50年、100年の計として、ICTに力を入れるべきなのに、政府はたいした予算を割いていないし、企業はこれに設備投資していない。
 やっているのはソフトバンクとトヨタの提携くらいか。
 こんなアナログなことをやってたら、この国はきっと衰退する。
 まあ、頭の硬い、パソコンもいじったことのない爺さんたちが、この国を仕切っているのだから仕方がない。

 兵器も105機のF35を1兆円もかけて買ってるけど、今は無人戦闘機、無人戦車の時代。
 1兆円をこちらの予算にかけた方がいいんじゃないの?

 帝国重工の藤間社長(杉良太郎)が「目先の利益よりも長期的で全体的な利益を考えるべきだ」って言ってたけど、ほんとそれ。
 今の経営者や政治家は目先の利益を追うだけで、ビジョンみたいなものがないよね。
 経営者は為替差益で利益をあげることに安住し、将来のための投資をしない。
 で、本日(3日)の外国為替市場は一時1ドル104円だ。
 ネットでは損した人の阿鼻叫喚。
 アベノミクスの終焉が現実になってきた。
 もはや金融資本主義は限界。
 やはり大切なのは地道な物づくりなんだよ。

「下町ロケット」はビジネスもののファンタジーではあるが、企業のあるべき姿も描いている。

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獣になれない私たち~バカになって獣になろう! ブラック・ガッキーはとてつもなくカッコいい!

2018年10月11日 | 職業ドラマ
 ラストの深海晶(新垣結衣)。
 これを見せるために、前半、中盤、後半の物語が構成されていた。
『水戸黄門』の印籠シーンみたいなものである。

 深海晶はデキる女性。
 朝出勤すると、コーヒーを用意しながら、新人の上野発(犬飼貴丈)のイマイチな企画書を修正。
 接待では、お酌ができるし、前もって会計を済ませるし、ハイヤーを呼べるし、お土産も用意できる。
 社長の九十九剣児(山内圭哉)の要望を的確に処理し、どんな横暴にも我慢する。
 松任谷夢子(伊藤沙莉)のミスもフォローもして走りまわり、土下座もする。

 でも無理をしているんですよね。
 いわゆる〝いい子〟で、無理をしているのにいつも笑顔だから、根元恒星(松田龍平)からは「不気味だ」と言われる。
 会社的には、文句を言わずに仕事をする〝便利屋〟。

 僕はこんな晶がラストでどんなふうに爆発するんだろうと思って見ていた。
 何しろ作品タイトルが『獣になれない私たち』だから、どこかで激怒して獣になるはず。
 根元恒星に「バカになれたら楽なのにね」と言われたように、バカになる瞬間が来るはず。

 それが今回のラストだった。
 サングラスに革ジャンにブーツで颯爽と出勤してきて、社長室に入ると、
「社長、わたしの業務改善の要望書です。読んでください」

 カ、カッコいい!
 ブラック・ガッキーの登場だ!
『コードブルー』の白石など、今までガッキーは真面目で耐える〝いい子〟ばかりを演じてきた。
『リーガルハイ』の黛もダサくて真面目な〝朝ドラヒロイン〟。
 今回の制作陣が考えたことは、今まで見たことのない、カッコいい〝ブラック・ガッキー〟を見せることだったのだろう。

 さて、バカになって獣になったガッキーは今後どんな活躍をするのか?
 基本、晶は仕事のできる子だから、どんどん実績をあげていくに違いない。
 その姿は働く女性視聴者に勇気と元気を与えるんじゃないかな?

 みんな、バカになって獣になろう!
 その方が断然楽しい。
 空気を読んだり、お行儀良くする必要はまったくない。
 
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透明なゆりかご~子供を産むさまざまな母親の思い、結論を視聴者に委ねる巧みな作劇

2018年07月29日 | 職業ドラマ
 ドラマの出産シーンで泣けたのは初めてだった。
 大河ドラマでも、昨日の「半分、青い。」でも出産シーンはあったが、それは〝出来事〟であり〝ドラマ〟ではなかった。

 では、なぜ僕が泣けたかというと、母親のことを思い出したからだ。
 おそらく僕の母は僕が生まれたことを喜んでくれただろう。
 10ヶ月お腹の中で育て、痛い思いをして生んで、その時間、母は何を思い、考えたのか?
 母のそれまで歩んできた人生を考えると、〝喜び〟という言葉だけでは表せない、それ以上の思いがあったに違いない。
 この作品は、さまざまな母親の姿を描くことで、そんなことを考えさせてくれる。
 同時に、僕はそんな母の思いに応えられているのか、とも自問してしまう。

 ………………

 作劇も巧みですね。
 この作品では答えをはっきりと提示しない。
 答えは視聴者のひとりひとりに委ねられる。

 第1話の田中さん(安藤玉恵)は、添い寝中に子供を窒息死させてしまったけど、故意なのか? 過失なのか?
 第2話の女子高生・中本千絵(蒔田彩珠)は、いったん子供を捨ててしまったけど、両親が連れ帰った時、涙したのか? 拒絶したのか?
 第2話の菊田里佳子(平岩紙)は先天的な糖尿病で、子供を生めば失明などの可能性があったが、無事出産できたのか?

 僕はこう信じたい。
 田中さんは過失で子供を窒息死させてしまったし、中本千絵は子供の帰宅を喜んで抱きしめたし、菊田里佳子さんは無事に出産できた、と。

 さて、この作品をご覧になった方はどう考えられたでしょうか?

 同時に、この作品を見ると、子供を産むことを〝国への奉仕〟〝生産性の有無〟で片づける自民党・杉田水脈に腹が立つ。

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ドラマ 「健康で文化的な最低限の生活」~庶民は憲法や法律に定められている権利を行使しよう! 国にもっと文句を言おう!

2018年07月19日 | 職業ドラマ
「すべての国民は健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」

 これは憲法第25条の条文だが、国民には〝健康で文化的な最低限の生活〟を営む権利があるんですよね。
 だから〝生活保護費〟をもらうことは全然恥ずかしいことではない。
 それは選挙権や教育を受ける権利と同じで、国民が受け取るべき当然の権利なのだ(もちろん不正受給はいけないが)。
 第25条にはこうも綴られている。

「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」

 だから国がこれらを怠っていたら文句を言っていい。
「あんたたちは憲法で定められた国民の権利を蔑ろにしている」と抗議していい。

 しばしば勘違いされているけど、
 政治家や役所って単に〝国民の税金を公正に分配する権限〟を与えられているだけの存在なんですよね。
 だから彼らが偉いわけではないし、生活保護費をもらうのは〝お国や政治家のおかげ〟ではない。
 この国で一番偉いのは、主権者である国民であり、国民は憲法に定められた権利をどんどん主張していい。
 
 今回の西日本水害でも政府は復興予算を組むのだろうが、これも安倍さんに感謝しなくていい。
 むしろ「安倍、何をやってるんだ?」「対応が遅いぞ」「額が少ないぞ」と文句を言うべきだ。
 なぜなら安倍さんは、先程も書いたが、〝税金を配分する権限を与えられた公僕〟でしかないのだから。
 もし感謝するとしたら、安倍氏が自分のお金で被災地に寄付した時。
 ………………

 さて、今作は上に書いたようなことを考える作品だ。

 具体的には「健康で文化的な最低限生活」とは何か?

 これが曖昧で人によって基準が違うから、生活保護費をもらっている母子家庭に大型テレビやアニメのキャラクターグッズがあったりするとバッシングが起こる。
 視聴者は主人公・義経えみる(吉岡里帆)と共に「健康で文化的な最低限生活」とは何か? を考えていくのだ。

 第1話のエピソードでは、借金を抱える阿久沢正男(遠藤憲一)が〝法テラス〟という債務整理の法律相談所に行って救われる話だった。
 法テラスに行って阿久沢は不当な利子で借金返済をしていることがわかり、過払い金150万をバックされ、これ以上、借金を払わなくてよくなる。

 これは〝知識は身を助ける〟の典型ですね。
 法テラスや債務過払いのことを知っていたら阿久沢はもっと早く救われていた。
 知らなかったばかりに世間に負い目を感じながらウジウジと生きていた。

 憲法もそうですが、法律は弱者が厳しい現実と戦うための〝武器〟なんですよね。
 もちろん法律は強者のためにもあるんですけど、弱者がこれを活用しない手はない。
 というか、弱者は使わず、強者ばかりが活用して得をしている。

 だから庶民は知りましょう。
 法律や憲法に定められた権利をもっと活用しましょう。

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コンフィデンスマンJP 第6話 古代遺跡編~斑井は熱狂する日々を買ったの。こんな幸せな生き方ないじゃん

2018年05月15日 | 職業ドラマ
 斑井満(内村光良)が無意味な山を3億で買い、地位を捨て、在野の考古学者として土を掘り始めた理由。
 これについてダー子(長澤まさみ)は言う。

「考古学は取り憑かれるもの。
 賞状をもらうことでも教科書の写真になって鼻毛を描かれることでもない。
 名誉なんて屁みたいなものよ。
 探し求める行為そのもの。
 幻を求めて一心不乱に勉強する日々。
 それこそが本当の喜び。
 本当の幸せ」

「斑井は遺跡があるから山を買ったんじゃない。
 熱狂する日々、幸せな生き方を買ったの。
 無一文になっても、世間からバカにされても構わない。
 ただ探し求めるのみ。
 こんな幸せな生き方ないじゃん」

 実に含蓄のある言葉だなぁ。
 
〝何かに取り憑かれて熱狂する日々こそが幸せ〟

 リチャード(小日向文世)はこれを〝悟り〟と呼んだけど、これが究極の生き方だよなぁ。
 しかも斑井の行為がすごいのは、山を掘るのが遺跡が出るかどうかもわからない〝無意味な行為〟であること。
 遺跡が見つからず、お金も名誉も得られず、世間からバカにされて、そのまま死んでしまうかもしれない。
 いや、むしろその可能性の方が高い。
 それでも彼はこの生き方を選んだ。

 子供は自分の行為に何かを求めない。
 ただ楽しいからやる。
 ところがオトナになると、人はお金や名誉を求めたり、結果を求めたり、こんなことは無意味だと思ったりする。

〝遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけむ
 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそ揺るがるれ〟(梁塵秘抄)

 今回はこういうお話でした。

 最近、僕は熱狂するものがないんだよなぁ。
 余計な澱がたくさんついて身動きがとれなくなっている。

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陸王 最終回~陸王を信じて走れ! 信じて諦めなければ奇跡は起こる!

2017年12月25日 | 職業ドラマ
 大切なのは〝自分を信じること〟と〝仲間との信頼〟
 そんな暑苦しい(笑)作品だった。

 話数は覚えていないが、アトランティスが茂木(竹内涼真)の契約を打ち切るシーンがあった。
 その打ち切りの理由は、過去のデータ。
 茂木と同じケガをしてマラソンに復帰した選手はわずか5%という数字。
 そう、アトランティスの判断基準はデータなのだ。
 アトランティスは〝データ〟を見て〝人間〟を見ていない。

 経済的な合理性も判断基準だった。
 その選手に投資して採算が合うか否か。
 会社にとってメリットがあるかどうか。

 一方、宮沢社長(役所広司)のこはぜ屋は違う。
 茂木の能力を信じ、採算度外視で応援する。
 喜びや苦しみを分かち合い、いっしょに走っていく。
 これがこはぜ屋とアトランティスの違いだ。

 登場人物それぞれが自分の言葉を持っているのもよかった。
 最終回ではダイワ食品の監督がアトランティスに言ったこの言葉。
「あいつらは損得勘定抜きで走ってるんだ! その邪魔をするな!」
 監督も熱いね。
 こういう心の底から出て来た言葉は胸に響く。

 というわけで、
 もう一度、繰り返すけど、ほんと暑苦しいドラマ!(笑)
 今の時代によくこんなテーマを持ってきた。
 汚いおっさんが主人公だし(笑)
 でも、視聴率は良いんだよなぁ。
 実際、見ていて面白かったし。
 視聴者は、こういうドストライクの直球で濃い味の作品を求めてるんだよ。
 変化球や薄味もいいけれども、たまにはこういう作品も見たくなる。

 もっとも現実はデータや経済的合理性のアトランティスが勝つんだろうなぁ。
 今の世の中はそういう価値観で動いている。
 でも、たとえウソであっても、ドラマくらいは〝信念〟と〝信頼〟が勝つ所を見てみたい。
 時代劇や刑事ドラマで、必ず悪が裁かれるように。

 最後に。
 最近、僕の中で役所広司さんがブームです。
 ダイワハウスのCMも面白かったけど、今やってる宝くじの侍のCMも面白い。
 宮沢社長にも滲み出る人間的なあたたかさやユーモアを感じるけど、何だろう、この味は?
 同じ池井戸作品の堺雅人さんや阿部寛さんには出せない味。
 恐るべし、役所広司!

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